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エヴァを語るということ

2009年10月26日

 昨日のトークライブ「ひとり夜話」で、劇場版の新エヴァンゲリオンについて「どう思いますか?」という質問があった。
 東京でも大阪でも、どのライブでも必ずエヴァについて「どう思いますか?」と聞かれる。
 聞かれる僕はいつも、不思議に思う。
 
 なんでこの人は、僕のエヴァの感想を聞きたいんだろう?
 
 だってね、好きな作品だったら聞かれなくても語ってるよ。
 昨日はガンダムで2時間半も語ったし。
 「宇宙戦艦ヤマト」でも「母を訪ねて三千里」でも「ムーミン」でも「スターウォーズ」でも語れる。
 作品から受け止めた「何か」がしっかり自分の中にあるから。
 自分だけの言葉でいくらでも語れる。
 作品を見たことない人に「それ、見たい!」と思ってもらえるように、最大の熱量で語れる。
 
 でもね~、エヴァから僕は「何か」を受け取れなかったんだよね。
 だから、エヴァを見てない人に語れるような言葉が出てこない。
 熱量が充分じゃないから、ヌルく語るしかできないんだよね。
 
 いやいや、昔の作品しかダメってわけじゃないんだよ。
 ピクサーの「WALL・E/ウォーリー」とか「カーズ」とか、最近でも僕にとって熱いのはある。「ウォッチメン」とかなんぼでも語れるし。
 「古畑任三郎」「デスノート」ですら語れたのに。
 
 思うに、僕はエヴァのキャラに共感できなかったんだよね。
 たしかに役割や配役は大人だけど、人間的な意味で「大人だな」と思えるキャラがいなかったしね。
 それを描くのが目的の作品じゃないから、ま、無いものねだりなのかも。
 
 でもね、質問した人は少なくともエヴァから「何か」を受け取ったわけでしょ?
 受け取ったから、そんな質問しようと思ったわけだろうし。
 だったら「受け取った」自分が自分の言葉で語ればいいじゃない。
 「なにが面白いのか」「どこが熱く心を撃ったのか」を、誰かの言葉じゃなく自分の言葉だけで語れば?
 エヴァを見たことがない人に「え?なにそれ?見たい!」と思わせるぐらいに語れれば、いまよりずっとエヴァのことわかるよ。
 
 「わかる」っていうことは「人に教えられる」と同義なんだ。
 バイトで家庭教師や塾の先生やったことある人なら、会社で部下や後輩を指導したことのある人なら、僕の言いたいことわかるよね?
 「教えること」によって、実は教える側がもっとも学ぶことが多い。
 
 エヴァについて僕の見解を求めるより、そっちのほうがずっと有益だと思うよ。
 
 今日はここまで。
 じゃ、また明日ね。



Posted by 岡田斗司夫 at 19:50

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この記事へのコメント

高校2年のとき、ジョジョが好きな友人に1時間にわたって作品の素晴らしさを口の端に泡をためながら説明してもらったのを思いだしました。
そのときはビックリしましたけど、本当に好きなら、そうなりますよね。
『岡田さん』という題で作文を書いてみよう。
Posted by 名無し at 2009年10月26日 21:20
>なんでこの人は、僕のエヴァの感想を聞きたいんだろう?

質問の通りなのでは?
なんで?って、「岡田さんが“劇場版新エヴァ”についてどう思っているか、どう思ったか、を訊きたいからでしょう。

この記事に書いたことをそのまま言えばいいんじゃないかな。
疑問に思うようなことかな?
まぁやたらと訊かれるからなんでしょうけど。
Posted by km at 2009年10月26日 21:45
岡田さんはオタク業界のご意見番と思われている節はあると思います。

マンガ夜話やアニメ夜話のように、独特の切り口での解釈を聞ける、そのことにより作品を深く知ることが出来る、もしくは、辛らつな批評を聞きたい、そして同意したいのかもしれません。エヴァを100%、好きな人は批評されるのを嫌がって逆に質問しないかもしれません。

あまり興味がないので語ることは出来ないと、その都度言う他はないと思いますが、こちらのブログに書いたことで劇場版エヴァの感想を聞かれる事は少し減るかもしれませんね。
Posted by アキベエ at 2009年10月26日 23:01
こんばんは。

これは岡田さんのファンの1人としての、
いち意見なのですが……。

「“劇場版新エヴァ”という素材を、
 岡田さんならばどのように料理するか」

エヴァと岡田さんの双方のファンならば、
やはり気になるところですし、質問する人の気持ちはよくわかるのですよね。

ジャイアント馬場さんが現役だったころ、
馬場さんとアントニオ猪木氏の双方のファンから、
「アントニオ猪木氏がブチ上げた格闘技世界一決定戦について、どう思っていますか?」という質問を、何度もされたそうです。

当の馬場さんは、
「異種格闘技戦にはあまり魅力を感じないんだよね」としか答えられなかったのですが、多くのファンはなかなか納得してくれなかったとか。(苦笑)

関心のないことについてやたらと訊かれるのは面白くないことかもしれませんが、
かつての馬場さんのように、どっしりと構えつつやり過ごしていただけると幸いです。
Posted by 天猿 at 2009年10月26日 23:11
初めまして。以前から読ませてもらっている者です。

ヱヴァ(エヴァ)はかなり話題の作品ですし、「絶対なにか言いたいことがあるだろう」っていうのが質問者としてはあるんでしょうね。あと、自分と同じ感想だと、何となく嬉しかったりする。

確かにエヴァは社会現象まで起こした作品ですけど、実際は好き嫌いがかなり分かれる作品ですよね。だからこそあれだけ話題になったというのもありますが。
Posted by paxxion at 2009年10月26日 23:16
答えが欲しいのではないでしょうか。
岡田さんなら正しい見方をしてると思うのではないでしょうかね
昨日のひとり夜話で岡田さんもおっしゃっていましたが答えなんてそれぞれの光の当て方によって変わるものだけど、答え合わせをした気分になって安心するんだと思います。
今はネットで他人の感想とか考察が簡単に見れてしまうので自分で考えず安易に答えを求めてしまうんだと思う。
Posted by cowboytrekey at 2009年10月27日 01:00
先日のひとり夜話でおっしゃられていた「ブログを書くために」という事はもっともだと思いました。

あのとき自分が思ったのは、あの場には「エヴァの質問を岡田さんにしたい空気」がお客さんの中に漂っていた様に感じました。

お台場ガンダムを観た人々が思わず写メを撮ってしまった様に、岡田さんに質問をする機会を得た岡田信者は「思わずエヴァについて聴きたくなってしまった」のではないでしょうか?

元オタキング(笑)の岡田さんに質問するという機会を与えられた岡田信者は「エヴァとガンダムについて質問する」習性があるようですね。

自分もあの場でエヴァについて質問したくなってギリギリのところで自制した一人ですw

今までギャオジョッキーの中でも岡田さんはたびたびエヴァについて意見を求められていましたね。
そのたびに岡田さんは割とそっけない答えでしたね。

岡田信者は「エヴァについて熱く語る岡田斗司夫」を求めているのかもしれません。

でも、岡田さんは岡田さんが本当に心を突き動かされたものについてのみ熱く語るのがよいと思います。

岡田さんは誰かに憧れたわけではなく、自分がやりたいと強く思って「ガンダムの話」をされたのだと先日のひとり夜話を聴いて自分は思いました。
岡田さんは「好きだから、伝えたいから」ガンダムについて語るのだと自分は受け取りました。(違っていたらごめんなさい。)

先日のひとり夜話の中でおっしゃられていましたが、岡田さんのお客さんは「自分もブログなどで評論を行っている人」も多くいるんです。
自分も一応そうです。

そんな人たちの中には「岡田さんに憧れて評論を始めた人」も多くいると思うんですよ。
まぁ、自分がそうなんですが…

そんな人たちは「自分の好きなエヴァを評論したい」と思っていて、そのお手本を岡田さんに求めているのではないでしょうか?

でも、お手本なんてないんですよね。
自分が「好きだ!ここが、こう好きだ!」と思った熱い想いを自分のやり方で表現するしかないんですよね。

それに真剣に取り組み、実行し続ける岡田さんはやっぱり凄いと思うわけですよ。

そんな岡田さんへの質問は「質問者の興味のある事についての質問」よりも「岡田さんの興味のあるものは何かを問う質問」の方が岡田さんの話の盛り上がりとしてはよいのではないかと思い、次回は実行したいと思っております。

長文失礼いたしました。
Posted by うたろう at 2009年10月27日 01:06
かつて社会現象を巻き起こし、今回の新劇場版で新規ファンを増やし続けるエヴァ(ヱヴァ)という作品をどう観ているのか。評論家としての岡田さんの見解はやはり気になります。

ガイナ作品、そしてスタジオを新設して新たにアニメーションと向き合っているかつての戦友(という言い方は正しいのかな?)庵野監督の作品の感想はやはり聞きたいものですよ。
Posted by とも at 2009年10月27日 12:48
前の職場での話しですが、同僚が
エヴァ(テレビ版)に興味があり、どんな
ものか教えて欲しいと、相談されたのですが
(パチンコの影響だったのかもしれません)

僕の答えは、
「お勧めできない。関わらないほうがいい。
精神的に疲れるから。どうしても観てみたいというなら、まず、最終話である25・26話の
ビデオを観て、それを理解できるというなら
第1話から観て欲しい」
と言いました。

結果は、
「わからん・・・」
とのこと。
やっぱり。
そんな彼には、王立宇宙軍を
薦めました。
Posted by ak at 2009年10月27日 19:54
追記です。
合コンで、アニメの話題がでて、
ある女の子が、「エヴァンゲリオン」て
どんなアニメなの?と聞かれたので、

「誰からも愛されないダメな主人公の
少年が、好きだった女の子の首をギューっと絞める話だよ」

と言いました。

「ヱヴァンゲリヲン」の方だったのかもしれません。
Posted by ak at 2009年10月27日 20:02
ラジオ、「宇多丸のウィークエンドシャッフル」内の「シネマハスラー」の様に、批評する映画をサイコロ振って決める、みたいな批評コーナーもありますが、これはこれで大変みたいです。アトム&カイジの回なんて、本人も見たい作品では無かったそうですし。この場合は、嫌でも批評しなくてはならないという企画自体の面白さが魅力なんですが。
今後、岡田さんが、仮にアニメ夜話で、どうしても仕事で劇場版エヴァを語らなければならない時が来た時、我々はどういうスタンスで見ればいいんでしょう?
Posted by たかひろ at 2009年10月27日 20:58
新エヴァンゲリオンより
ひとり夜話11月の予定と発売日の発表願います
Posted by 旅行者 at 2009年10月27日 21:01
会場では「元ガイナの社長」「昔同じ作品に関わったプロデューサーとして」どう評価するか? という答えだったので興味深く聞きました。

そういえばロフトにいましたが、うたろうさんのように「エヴァの質問を岡田さんにしたい空気」は感じませんでした。むしろ「なんでガンダムの話なのに質問がエヴァ!?」と思っていましたが、その空気はうたろうさんには伝わらなかったようです。
Posted by ほた at 2009年10月28日 13:57
>でもね、質問した人は少なくともエヴァから「何か」を受け取ったわけでしょ?
いや、違うんじゃないでしょうか?
芸を見に来たんだし、単に岡田さんに「エヴァ」をネタに一節やって欲しいだけじゃないんでしょうか・・・。
浜村淳さんの解説と同じで、作品以上におもしろく語られるのを期待してて、「大人がいない」との見解はごもっともですし、語れないというのもアリですが、客に芸をしろというのは違うでしょ。

確かに新エブァについて、続けている以上、庵野さんもやりたい事がある筈なので、それが見えて来るまでは、なんとも言えませんね。
Posted by 歩駒 at 2009年10月29日 01:31