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twitter商店論

2010年05月28日

 今朝、起きてtwitterに入ってみたら、いつのまにかフォロワー数が2万人を越えていた。
 タレントや芸人さん、メジャー系の小説家やマンガ家さんに比べたらまだまだ少ない。だけど「公認」とかもとらずにじっくりやりたいようにやってきたから、ちょっと感慨深いな。
 
 で、そのままtwitterをのぞいてたら、なにやら怪しげなアイコンの人が「フォロワー数が少ない」と嘆いていた。
 嘆くぐらいなら、もっと人に不快感を与えないようにアイコンを変えるとかすればいいのに、と思って彼につぶやいてみた。
 そこからはじまったやりとりがちょっと面白かったので、まとめて書き直してみます。
 twitterの140文字制限はゲームとして遊ぶには面白いルールだけど、やっぱりあとでまとめたくなっちゃうよね(笑)
 
 twitterというのは「セレクトショップ」と考えるとわかりやすい。
 ファッションを扱うお店で、いろんなブランドものを仕入れてるお店。どんな品をどのように配置しているかが、セレクトショップの魅力になる。
 twitterでは人のツイートをRTするという「仕入れ商品」と、自分のツイートという「自社オリジナル」で商品構成されたショップと考えてみよう。
 で、自分の活動時間帯が「お店の営業時間&立地条件」だよね。
 まったく同じ内容をつぶやいても、それが反響の多い時間帯もあれば少ない時間帯もある。つまりお店の前を通る人の数が全然違う、ということだ。
 
 最初に話題にした「怪しげなアイコンの人」は、ある政治家の顔をアイコンにしていた。つまり自分のショップのシンボルマーク(看板)として中年男の顔を選んだわけだ。
 しかし彼の場合はツイート内容やRT内容と、その政治家との間にまったく相関性がない。
 つまりアイコンにツイートが負けている。
 また、アイコンが美少女キャラのように「画面に表示されるだけで気持ちいい」ものならともかく、政治家の中年男の顔は、普通あんまり画面に並べたいものじゃない。
 というわけで、僕は彼に「フォロワー数増加を望むなら、まずアイコンを変えたら?」と提案した。
 しかし彼は「いや、これで注目する人も多いはず。現に岡田さんとのやりとりの間にフォロワーが何十人も増えました。僕が間違っていない証拠です」と返してきた。
 
 せっかく本人が喜んでるから、別にそれでもいいんだけど、やっぱりお節介な僕は口を出しちゃうんだよ(笑)
 インパクトのあるアイコンでひと目を引いても、中身がなかったらお客は二度と来ない。「史上最大の激安ショップ!」と謳いながら、店内に中古の扇風機一台しかなかったらどうする?
 そんな店、寂れて当たり前。ウケるとしても”別の意味で”ウケてるだけだろう。

 フォロワー数の増加は、「岡田斗司夫のツイートを見てる人」が一時的に興味を持ってフォローしたにすぎない。面白いツイートを続けられないと、やっぱりフォロワー数はじわじわと下がってしまう。
 つまり「ネタとしてテレビに紹介されたので一時的に来客が上がっただけの状態」なんだよね。
 せっかく「来客」が増えたんだから、ちゃんとそれを「売り上げ」にしなくちゃ意味がない。
 現実の営業でも、新規顧客ばっかり優先する営業マンは2流だ。一流はなによりも「お得意さんへのサービス・フォロー」を第一優先に考えている。
 つまりリピーター対応が一番のキモなんだよね。
 
 さて、話を戻そう。
 twitterをセレクトショップとして考えてみる。
 twitterで「RTされる件数」は「売り上げ」、フォロワー数は「来客数」と考えてみよう。
「フォロワ増やすのが目的なら、フォロワ=売上、RT=来客数or店の評判、じゃありませんか?」とも聞かれたけど、この場合逆なんだよな。
 フォロワー数だけ増やしたいなら、有名人になればイヤでも上がる。でもそれはタレントショップのやり方だ。
 普通の人がフォロワー数=来客数を上げつつ、常連化させるためにはぜひとも「RTされる数」こそ上げなくてはいけない。
 
 @kento0307氏は「twitterには「アイコンの魅力」「プロフィールの充実度」「つぶやきの面白さ」「RTの面白さ」等色々パラメータがあるので、それらのフックが多ければフォロワーは勝手に増えると思います。」「オシャレな看板、魅力的な手描きポップ、品揃えの豊富さ、他の店舗との繋がり、といったところでしょうか。確かにtwitterはガレージセールみたいな部分がありますね」とつぶやいてくれた。
 お見事!その通りだ。
 手書きポップというのは「RTするときに自分の意見を短く入れて、付加価値する」というアナロジーにもなっているよね。
 
 加えるに、なによりも大事なのは、まず自分がフォローすること。
 プロフィールでは「あなたのツイートも時間がある限りちゃんと読みます」と宣言しよう。
 僕自身も、現在はフォロー数が1500人以上だけど、twitterにいる間だけでもできるだけ読んでいる。
 
 有名人で多いんだけど、フォロワー数数千とか数万に対して、フォロー数が10人とか50人という人がいる。
 これ、どういう意味かというと「私の話を聞きたがる人は多いけど、私はファンには興味ないから。そういう意味のないつぶやきで自分の時間を無駄にしたくない」ということになる。
 先日も某有名人の方にそれを指摘すると「え!そういう意味じゃなくて、多くの人をフォローしたらわかんなくなっちゃうじゃないですか?」と驚かれた。
 もちろん、僕のような解釈をしている人は少数派だろうし、斜めから見過ぎかも知れない。
 でも「面白いこと」をツイートしようと思ったら、まず母集団として少なくとも何百人かは自分でもフォローしないとお店が成立しない。
 フォローしてる人というのは、ツイートの「仕入れ先」だ。
 有名な人、友人、価値ある発言する人ばかりでフォローを構成しようとするのは、ブランドショップの思想であり、セレクトショップの戦術ではない。

 というわけで、仕入れ先の確保はできた。
 「いい仕入れ」というのは、「面白くて希少性のあるRT」。希少性とは「誰よりも早い」「知られてない」「オリジン発言に対して有用性のあるコメント」で成立している。
  でも、人の発言をRTしてるだけで魅力的なショップと言えるだろうか?
 そう、ここはぜひ、自社ブランドの開発、魅力的なオリジナル商品の開発へと進みたい。
 
 「魅力的なオリジナル商品=面白いツイート」とは、なんだろうか?
 「フォロワーの利益になる情報」「見逃しがちだけど大事な話題」といろいろある。
 ネットニュースやブログでの盛り上がりなどナット内情報だけじゃない。テレビの話題や新製品の話、いやできればリアル世界の話題なども欲しいところだ。
 つまり「みんなが面白がりそうなことを、ネット内外で調べてつぶやく」が基本だよね。
 「そんなの当たり前」だって?
 でも、これちゃんとできてない人、多いんだよ。
 たとえば僕は、気になってる番組のスタートをいつもtwitterに教えてもらっている。正確に言うと「twitterでフォローしてる誰かに」という意味だけど。
 M-1の予選速報も、「お願いランキング」のオンエア内容も全部、だ。いちいちテレビつけてるのはうっとうしいから、twitterの流れを横目で見て気になったらテレビをつける、という流れ。
 新レグザなどの機能がもっと充実して、全チャンネル1年録画とかできるようになったら、もう新番組なんか誰も追いかけなくなるだろう。
 それよりもオンタイムでの盛り上がりを体験できるメディア(2010年5月段階ではtwitter)で、過去に盛り上がった内容を確認するだけのメディアに落ちるんじゃないかな。テレビは。
 つまり「ベストセラーしか売れない」という出版現象が「ブームになった番組しか見ない」というテレビ番組の消費形態に落ち着くんだと思うよ。
 
 あと、欲しいのはその人独自のツイート。
 特にフォロワー数1000名内外の「キャラ確立したtwitter上級者」にとってツイートすべきは「笑える失敗談」じゃない?
 まだまだみんな、ツイートでは「正論」を言いたがる。でも正論の数やバリエーションなんて知れている。それよりも、偏っていて面白い「自分語り」でしょう。
 それは「笑える失敗談」だと思うんだけどね。
 あんがい語ってくれる人、少ないんだよなぁ。
 
 今日はここまで。
 じゃ、また明日ね。
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Posted by 岡田斗司夫 at 13:51