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今年のM-1雑感

2009年12月25日

 「マンガ夜話」も終わって、ようやっとやり残してたことに取りかかった。
 まず今日、「宇宙戦艦ヤマト 復活編」を新宿で見てきたよ。
 いやもう、なんぼでも語りたいことがあるけど、これは来週の「ひとりテレビ」のお楽しみに。

 録画していた今年のM-1もやっと見た。
 日頃からニュースとか見ないので、優勝したのが誰か知らないまま見れて本当によかった。
 で、今日はM-1の感想。
 いや違うな。「M-1という年末恒例番組」の感想かな?

 まずオープニングで審査員の紹介。
 やっぱり今年も上沼恵美子は白かったね!首筋と顔の色が違いすぎて。
 ここで一回目の大笑い。

 同じく審査員のオール巨人師匠。漫才に対してマジメな人だよね。
 上沼恵美子の「まだ酒が残ってる」というコメントに対して「僕はこの審査のために酒を五日間絶ってきました」と宣言。
 すると上戸彩が「へーーーーーーーえーーーーーーー」と世にも興味のなさそうな返事。
 いや、これには笑った。今年のM-1で最大のポイントは「上戸彩と周囲の温度差だ!」とここで思ったよ。
 しかし巨人師匠は芸にマジメなんだろうなぁ。M-1の一位は一千万だけど、最下位は「巨人師匠にドツかれる」が賞金だったらいいのに、とか無責任なこと考えちゃったよ。

 続いて決勝戦出場芸人の紹介。この中の誰かが、今後一年はオートバックスのCMに出るんだよね?
 あとで撮るの面倒だから、もう本番終了後の楽屋にセット組んどいて、そのまま撮れば効率いいのにね。
 楽屋レポートをする木村祐一のコメントがもうスベるすべる。
 芸人としてはどうか知らないけど、こういう小器用な人じゃないんだよなぁ。
 敗者復活の司会やっていた藤井隆の方がコメント撮ったりスタジオとのやりとりに向いてるよね。
 木村祐一を起用するならもう少し見せ所を考えてあげればいいのに。その場で炊き出し作るとか。

 で、さんざん引っ張ってからいよいよ本戦開始。
 引っ張るのは視聴者が電話とかで「M-1はじまったよ!見てる?」とか教えあうための待ち時間。あとは「この大会がいかに凄いか」のアナウンスというかタメの時間だよね。
 でも僕は、冒頭の「実にどうでもよさそうに、仕事として司会をこなす上戸彩」を見てから気になっちゃってさ。
 あの場にいる上戸彩以外全員、M-1を「すごいこと」と思っている。M-1を批判したり否定する人も「すごいこと」だから言及するわけだよね?
 でも上戸彩にとっては「漫才日本一を決める」と言われても「へーーーーすごーーーーい(それで?)」なんだよね。

 アイドルとして自分こそ日本一だという自覚も自信もあるから、「日本一面白いという称号をかけて、芸人たちが戦う!」と言われても必要以上に熱くならない。
 「そんなの歌番組でもなんでも同じじゃん。それで?」というスタンスが、どんなお笑い評論よりも「評論的」で面白かった。

 出演者も司会者も審査員も口を開けばみんな「緊張してる」と言う。
 つまりそんなにM-1を「たいそうなこと」だと思ってるわけだ。
 いや、もちろん僕も思ってるよ。だからこそ、一年間ずっと楽しみにしていたし、録画してまで見てるわけだ。
 でも、そういう想いやお笑いファン、テレビ関係者の思いこみは上戸彩の「過剰に評価しない態度」「他の芸能と平等に扱う態度」で一気に相対化されちゃったんだよなぁ。
 
 いやいや、話が流れすぎた。
 本戦の話ね。
 漫才のネタ説明とかなしにどんどん語るから、わかんなかったらごめん。

①ナイツ・・・「ゆったり感」がすごいよね。わざとらしいぐらい加速しない。「ゴールデンタイム生放送で漫才する」という目的しかないのかと思ったよ。「へぇ、こいつら落ち着いてるな。すごいな」と思ったら、審査員のコメント聞いてる時に二人ともものすごく変な唇の噛みしめ方していた。ああ、やっぱりあがっていたのか。

②南海キャンディーズ・・・山里の「拾い方」、本当に上手いなぁ。しずちゃんのボケはパターン化してるけど、彼のつっこみは「いかにパターン化させないか」の苦労がよく見える。この数年で確実に面白くなってるけど、残念ながら世間は彼らの「文法」を理解しちゃってるからね。テツandトモにはまだなれないんだろうね。最後に「二人が思いっきり離れた場所で挨拶」するラストは笑った。審査員の講評時間中も、上戸彩はいっさい緊張感ゼロ。いや、今年一番面白いのは上戸彩だわ。

 ここで敗者復活戦の結果発表。ノンスタイルに決定!背中がゾクっとしたよ。
 カッコいいなぁ、こいつら。
 でも敗者復活に落ちた芸人たちが、いっせいにシラフに返って夜風で凍え出したのには笑っちゃった。みんな気持ちで体温を上げてたんだね。

③東京ダイナマイト・・・登場しながらもう漫才してる!東京ダイナマイトの「始まり方」って時々新しい実験があって面白いんだよね。前はネタに入ってしばらくしてから「東京ダイナマイトです」って頭下げてた。映画のアバンタイトルみたいでカッコよかったなぁ。リラックスして漫才やってるのは良かった。審査員コメントの時、ダウンタウン松本がコメント言い出す前に「オレ、君らの笑い、わかってるで」みたいな顔してるのがちょっと鼻についた。ああいうのを「どや顔」って言うのね。

④ハリセンボン・・・いきなりのスベり始まり。でも春菜の面白顔で持ち直す。腰が強いなぁ。司会者に「あぶないところでしたね」と言われて普段は噛まない春菜が「ありがとごじゃいま~す」って応えてたのに笑った。あと上沼恵美子に「やっぱり別れろ」と振られた相方が空気を読まず「別れません」と応えたときに真剣にキレたのもよかったね。

⑤笑い飯・・・奇跡のように面白かった。島田紳助の評価100点はズルいけど、わかるよなぁ。世間が笑い飯の「文法」をわかってるのを見越した上で、その上に漫才を構築している。邪道だけど面白いよ。ここまで面白かったら邪道でも素晴らしいよ。でも決勝戦、どうするの?

⑥ハライチ・・・あ~~~惜しい!こいつらもっと面白いのに!空気を作るのに微妙なミスしたのかな?ほんのちょっとテンポが速過ぎた?逆か?遅すぎた?前が笑い飯だから、あの加速感に客が慣らされちゃったからなぁ。彼らは逆に「文法」がまだ知られてないのが不利に作用したよね。

⑦モンスターエンジン・・・ま、調子は良くなかったよね。来年頑張れ。すぐにウケる場所で満足しなければ君たちはすごいんだから。でも終わった後の上戸彩のコメント、すごかったよ。「こんな夫婦がいたら面白いですねーーーーー」 いや本当に上戸さん、黒柳どころじゃない芸人殺しだよ。

⑧パンクブーブー・・・たしかに面白いし上手い。でもこの笑いの作り方には上限があるな。沸騰しちゃって100度以上には温度が上がらないお湯にいくら火力を強めてもしかたない。上限精一杯までは作ってるけど、この「笑いの有限感」は若手なのにいいのかなぁ。手堅いなぁ。

⑨ノンスタイル・・・いやいや君たち、新しいことにチャレンジしすぎ(笑)パターン開発というかバリエーションの展開には頭が下がるけど、M-1は新兵器の実験場じゃないぜ。君たちとパンクブーブーを足して二で割れば最強の芸人ができるのかも。

 さて、最終戦だけど、ゴメン、よく覚えてない。
 今年の見所は僕にとってそこじゃなかったんだなぁ。
 笑い飯の「いつものM-1でのスベった感じ」には笑っちゃった。笑い飯って、とんでもない特大ホームランと凡フライの二つに一つ、という印象がある。
 だから今年のM-1で一番印象に残ったのは笑い飯だったよ。
 すごいのに勝てない。
 なんだかドイツ軍みたいでおかしいよなぁ。
 今後は彼らのことを「お笑いのドイツ軍」と呼ぼう。
 ミリタリーファンは、みんな大好きドイツ軍。
 カッコいい新兵器で魅了してくれるけど、ドイツ軍、戦争には勝てないんだよ。残念。

 あとカー用品のオートバックス提供で、優勝したら1年間CM出演なのに「パンクブーブー」っていうのはすごいよね?考えられる限りカー用品キャンペーンとしては最悪の芸名(笑)
 頑張れ、絶対に芸名変えるな!

 今日はここまで。
 じゃ、また明日ね。
 あ、今夜12時からtwitterのアイコン、31日までの年末バージョンに変えるから見に来てね。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 22:04