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最終回、終わった

2009年08月04日


 「ひとり夜話」の最終回が終わった。
 写真はスタッフからもらった花束。事務所に持って帰って、アポロ宇宙船の隣に飾ってみた。
 宇宙船の下にはサターンロケット。上にはF-104が置いてある。「ひとり夜話」を見た人だけにわかる配列の意味だね(笑)

 二年間、本当に楽しかったなぁ。
 最後にちょっとだけ、ルール違反のサービス。
 今夜語りきれなかったことをレジュメ採録のカタチで載せてみよう。

●ストリートオブファイヤー1984
 こないだ「しゃべくり007」でネプチューン原田泰造が勧めていた。
 「王立」「バオー」『赤い光弾ジリオン・バーニング・ナイト』に影響
 とにかく圧倒的にカッコいい!コンサートを暴走族が襲撃するシーンは、映画史上最高の悪役っぷり。雨に濡れる歩道に映るネオン。ヒロインの背中越しに見える観客。
 SF大会で漫才をやっていたとき、ときどき舞台の上に風が吹く。いっせいに笑うタイミングがシンクロしたとき、笑い声で衝撃波が来る。
 だから舞台に立ってるときは、いつも客席から風を受けているような気持ちになる。映画やコンサートでそういうシーンが多いのも、そのためじゃないか?

 ロックンロールの寓話
 寓話とは?例え話。イソップ寓話「アリとキリギリス」を見て、昆虫もたいへんだな、とは思わない。
 ロックの女王を暴走族が誘拐。元彼のヒーローが救い出して、街は平和に戻る。
 寓話「舞踏会の夜、王女様を悪いドラゴンがさらっていった。名もなき剣士が王女を救い出したが、彼は3つの試練をくぐり抜けて七人の仲間を集めなければならない。
 剣士はドラゴンとの一騎打ちに勝ち、王女は天に祝福される」
 剣士は人間性を取り戻し、王女は使命を自覚して別れた。恋愛のゴールとは幸せに暮らす事じゃない。「すごい恋愛をすること」だけが目的であって、二人が幸福かどうかは関係ない。
 
 最初の歌は「若さというエネルギーのやり場のなさ」
 最後の歌は「現実世界で夢を追うたくましさ」
 つまり「空回りするエネルギーが着地点を見つける話」
 王立も、その他の作品もいつも寓話である。ロケットの話じゃない。僕らの、君たちの話だ。アニメを作るという、くだらないけど意味があるかも知れないこと。
 「宇宙?夢がありますね」「アニメ?夢がありますね」
 自分たちがやってること、やりたいことは「寓話」である、と教えてくれた映画。

●楽観と悲観
「傷つくことを恐れるな。損することを恐れよ」
 必要ないものを売りつけられようとして「傷つくより損する方を選ぶ」のはいけない。
 だから、期待した方がいい。面接でも就職テストでも「よーし、大丈夫」と思ってる方が「ダメかも」と思ってるよりトータルで得。結果はどっちでもかわらないんだから、楽観的な方が損得で言うと得。楽観で失敗したら戦法を変えればいいだけ。悲観で苦しんでも、その過程でなにも学べない。
 悲観や楽観は性格じゃない。人生という市場マーケットに対する戦略。
 こう思えるようになったから、「悲観は損だよ」と言えるようになった。

 いつかは僕もボケる。金もなくなる。親しい人も頼れる人も好きな人もいなくなる。
 でも「そうなる前に死のう」と考えても得はない。
 「1000年ぐらいしたら死ぬかも」と考えて問題ない。たしかに、いま生きてる51才の日本男性は、50年以内に90%は死ぬ。でも確率と個人とは無関係。確率は集団に適用できるけど、個人には意味がない。つまり「600万個のサイコロを転がしたら、たぶんそれぞれの目は100万個づつ」だけど、たったひとつのサイコロの目は確率ではわからない。
 なので、今後は「永遠に生きる」つもりで仕事します。


 最終回やこれまでの「ひとり夜話」の感想は、ここへのコメントだけでなく、自分のブログにも書いてみてね。
 自分の思いや言葉は、できるだけ遠く広くに飛ばした方がいいよ。
 ふわ~、疲れた!また明日!  


Posted by 岡田斗司夫 at 03:04