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「ゆとり」とはパジャマである

2009年06月30日

 カウントダウン:誕生日まであと1日

 いよいよ明日で51才。
 以前にマンガ夜話の楽屋で、いしかわさんが50才になった時に「早いなぁ」と感じたもんだけど、自分事となるとその比じゃないね(笑)
 
 40才過ぎてからの体感速度は、20代のまさに三倍!
 特に最近は週刊アスキー連載としてSF大会の時代を思い出しながら書いてるわけじゃない?20才~25才ぐらいの頃の僕って、なんでまたあんなに元気だったんだろう?
 
 覚えているんだけど、「パジャマとか着たことがない」んだよね。当時は。
 いつも翌日の用意して、服を全部着て、靴下まで履いて寝ていた。で、目覚ましで朝起きたら10秒以内に部屋を出ていたよ。
 本当に毎日毎時毎分が、戦闘態勢だったんだよなぁ。
 
 「やらなきゃいけないこと」に朝から晩まで追いかけられている感じ。
 だから「自分の時間」というのがよくわかんなかった。SF大会やゼネプロやってるときに「もっと自分の時間が欲しい」って言われたけど、意味がわかんない。
 「休憩さえできたらいいじゃん。その他は全部仕事すれば」っていつも思っていた。
 
 今も実はかわんないんだけどね。戦闘態勢というほどではなく、警戒態勢ぐらいには緩和したと思う。
 あいかわらず「自分の時間」はよくわからない。工作や手芸している時間がそうなのかな?とは思うけど、それもいずれは発表するつもりだから、純粋な趣味とは言えないしね。
 読書や映画を見るのだって、すぐに「あ、これ使えるな」と考えちゃうのは、マンガ家の先生と同じ。
 だから、純粋な「自分の時間」なんてないんじゃないかなぁ。
 
 でもね、「自分の時間」が充実してることイコール幸福だとも思えないんだよね。
 大学で教えてる学生たちが使う「遊ぶ」というコトバもよくわかんないしね。
 彼らがよく言うんだ。
 「昨日は遊びました」「先生、遊びませんか?」「最近、遊んでない」とか。
 
 遊ぶ?そんな普通のことするんだったら、もっと普通の大学に行けばいいのに。
 正直、そう思うんだよなぁ。
 
 でも、そんな僕でもいつのまにかパジャマを着て寝るようになりました。
 だから僕の思う「ゆとり」というのは、「パジャマに着替えて寝ること」だな(笑)
 「ゆとりがない」というのは、服を着たまま仕事椅子で倒れるように寝ること。
 「ゆとりがある」というのは、風呂に入ってパジャマに着替えて、ちゃんとベッドで寝ること。
 
 40才を超えた頃から、僕は一年の半分以上は「ゆとりがある」生活をしている。
 でも、いまだに週一回は仕事椅子で倒れるように寝てしまう。
 明日からの目標は「毎日、ベッドで寝る」だな。
 いや、思い切って「週に一日は『遊ぶ』」というのもアリかもね。
 
 じゃ、今日はここまで。
 また明日ね。
   


Posted by 岡田斗司夫 at 12:17

福岡ケロロ

2009年06月29日



 カウントダウン:誕生日まであと2日
 
 写真は福岡空港で売ってた「ご当地ケロロ軍曹」ね。
 ご当地キティやご当地ガチャピンは知ってたけど、ケロロまでとは。
 マンガ夜話イベントに参加された皆さん、お疲れさまでした。オンエアは10月なので、あんまりネタバレとかは勘弁してください。
 
 今日は疲れてるので、これだけ。
 また明日ね。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 23:03

収録終わり〜

2009年06月28日

今日の衣装を、いしかわさんに撮ってもらいました。
いやー、収録は面白かったよ!
  


Posted by 岡田斗司夫 at 16:45

本番

2009年06月28日

あと5分で本番。
いまNHK職員の前説、というイタいイベントやってます…
  


Posted by 岡田斗司夫 at 14:25

両隣

2009年06月28日

いまカメラリハーサルが終わった。
右隣りでは矢口さんがいしかわじゅんからボーイズラブの講義うけてて、左隣りでは半田くんが夏目さんから昭和漫画の説明聞いてる。
いや、豪華だけどシュールな光景だね(笑)
  


Posted by 岡田斗司夫 at 13:07

僕もボーメになります

2009年06月28日



 カウントダウン:誕生日まであと3日

 昨日の散髪、こんな感じになりました。
 久しぶりに短い目にしてみたよ。髪を短くするとワックスやムースつけないとまとまらなくなっちゃって、それがイヤだったんだけどね。
 
 ところが、最近「帽子」という新兵器の開発に成功したんだ。いや、帽子って便利だね。朝起きて髪が爆発してても、帽子かぶって外出したらバレない。おまけに15分もすれば髪もなじんで爆発が収まる。
 いや~便利べんり。
 
 海洋堂の天才造形師・ボーメ君は「帽子にメガネ」だったためというだけの理由でボーメと飛ばれてるんだけど、彼の帽子も絶対に「髪型とかどうでもいい」が理由に違いない。
 友よ!(勝手に親友認定)
 
 今日は福岡の収録会場から更新できれば、もう一度ぐらいブログ書いてみます。
 期待せずにお待ちください。  


Posted by 岡田斗司夫 at 06:33

髪を切りに行くよ

2009年06月27日

カウントダウン:誕生日まであと4日

 髪が伸びてうっとおしくなったので、カットしに行ってきます。
 体中で後頭部が一番熱くなる体質なので、できるだけ後ろは短めにしたい。いや、それどころか刈り上げにしたいぐらい。
 中学の頃は坊主頭だったけど、いま坊主にしたらまずいだろうなぁ。坊主頭って頭自体のカタチのいい人は似合うけど、僕は目つきが悪いから完全にヤクザに見えちゃう。
 
 とりあえず、今日の注文は「短め」で。
 出張前で忙しいから、今日のブログ、これでおしまい!
 またあしたね。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 11:25

『ケロロ軍曹』、福岡来襲であります!

2009年06月26日

カウントダウン:誕生日まであと5日

 今度の日曜は福岡でマンガ夜話の公開収録。
 「なんでマンガ夜話の公開収録は地方都市でばっかりやるんですか?」と聞かれるけど、そりゃBS宣伝のために決まってる。
 
 都市圏はBS普及率が高い。でも地方によっては加入率がマチマチだ。なので地方都市でBS普及のためにイベントを開く、というのは意味があるわけ。
 マンガ夜話やアニメ夜話はさいわい、たいへん視聴率も高く視聴者からの反響も多い。たしかに普及率をあげる宣伝にはちょうどいい番組なんだろうね。
 
 もちろん、それだけの理由ではイベントは決まらない。実はなにより大事なのは地方局の熱意。その県のNHK支社にマンガ好きやアニメ好きがいないと、そもそも企画自体が成立しない。やっぱりなんだかんだ言っても、最後は人の問題なんだよね。
 
 今回の作品は『ケロロ軍曹』。僕としては夏目さんのマンガ夜話的な解析がいちばん楽しみだな。あと、いしかわさんがケロロをどのように評価するのか。前に楽屋で打ち合わせしたときには、嫌いじゃないと言ってたような気がするんだけどね。
 
 で、いま全部を読み返してるんだけど、これは「The 角川マンガ」だよね。
 その出版社らしい「マンガの作り方」のフォーマットが具現化した代表作を「The ○○マンガ」と呼ぶとすると
 「The 講談社マンガ」は『巨人の星』
 「The 小学館マンガ」は『伊賀の影丸』
 「The 集英社マンガ」は『キン肉マン』
 というあたりじゃないかな?小学館は『うる星やつら』かも知れないけど。
 角川のマンガの作り方は、この『ケロロ軍曹』じゃないかと思う。
 そういう話を福岡でできたら面白いかな。
 
 でもゲストが矢口真里さんと半田健人くんなので、その二人の話を聞くだけでもいいかもね。基本的に公開収録というのはお祭りだし、ちゃんとしたトークのやりとりは二日目や三日目でやればいいんだから。
 
 とりあえず日曜は福岡、収録が終わったら美味しいもの食べる時間あればいいなぁ。
 では今日はここまで。また明日ね。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 11:35

「立ち位置」は明確に

2009年06月22日

 この間、朝日新聞から「国立メディア芸術総合センター構想について」という取材を受けた。
 いますぐ記事にして掲載、というのではなく、中期~長期の取材で長い目の読み物にしたい、という先方の取材理由が気に入った、というのもあるんだけどね。
 
 で、僕は自分の思うところを30分ばかり話した。
 話しながらシミジミ思ったんだけど、僕の意見というのは絶対に”自分の立ち位置”を明確にすることからはじまってるね。
 
 たとえば今回の問題については「国民の一人として」なんていう大づかみな立場からは発言しない。こういう個別かつ具体的な問題に「人間として」とか「日本国民として」とか言い出しても意味ないと思うからね。
 そんな”ミスター日本国民”の意見なんか僕には興味ない。
 
 僕の立場は、もちろんバイアスがかかっている。
 「マンガやアニメが好きなオタクとして」「この50年、マンガやアニメ業界の推移を見てきた者として」の意見だからだ。
 だから「税金の無駄遣いだ。やめろ」とは”発言”しない。
 もちろん「無駄遣いだなぁ」とは”思う”よ。でも国立能楽堂とかよりはずっと「オタクである僕にとって」は無駄じゃない。
 
 「全ての無駄遣いをやめろ」とヒステリックに叫んで、この計画を潰しても、税金の無駄遣い自体はなくならない。なにが無駄か無駄じゃないかをいちいち国民の論議にゆだねる、なんて方法も僕は勘弁だ。
 
 「私はマンガやアニメが好きなオタクである」というのは、趣味嗜好を超えた”生き方”に近い。少なくとも僕はそう思っている。政治的な立場にはなりうるかどうか知らないけど、ここを僕の立脚点にした。
 
 だから、国立メディア芸術総合センターに関しては異論もあるけど賛成だ。
 現在のように、マンガやアニメの一次資料や原本・原稿そのものが散逸してしまうより、保護してくれた方がマシだからね。
 もちろん、「箱モノだけ作ってほうりっぱなしでいいのか」と言われると「いいはずないだろうけど、だからといって企画全部潰すのが果たして僕たちオタクの公益となるか」と考えてしまう。
 
 日本の国益
 日本国民全体の公益
 オタクの公益
 
 この三つ、実はすこしずつ矛盾してるし、ずれている。
 
 たとえば、誰でも自宅の区に廃棄物処理場ができるのはイヤだろう。つまり「区民の公益」としては反対だ。でも「東京都民の公益」としては意味がある。
 こういう場合、公益同士がぶつかって議論が起きる。
 
 先進国と発展途上国が、Co2排出限度を議論する。すでに経済発展を遂げた先進国は「地球温暖化を防ぐ」という大きな公益を叫ぶ。途上国はCo2限度枠の拡大という「比較的小さな公益」を叫ぶ。
 
 でね、オタク業界のやっかいなところは、「正義が好き」という人の含有率が多いところなんだよね。「正義が好き」という人は、できるだけ”大きな公益”を立脚点に置く。
 だから、せっかく国が「国営のマンガ喫茶作りましょう」って狂ったこと(!)言ってるのに「大きな公益のため」に反論しちゃうんだよね。
 
 「大きな公益のため」しか考えない意見というのは、つまり「利己的でない意見」のことだ。
 そして、利己的でない意見、というのを僕は信じないようにしてるんだ。
 言い過ぎかな?「利己性を含まない意見」「利己性と公益との葛藤をはらまない意見」を信じない、と言い換えようか。
 それは「責任を持たない意見」と僕にとっては同義だから。
 
 たとえばね、食料が少ないときの分配法で考えてみるよ。
 ある家族のお父さんを仮定しよう。つまり「家族という集団のリーダー」だ。彼の目的は「自分の家族に腹いっぱい食べさせること」だろう。
 でも、他の人だって餓えている。良心的な彼は、なんとか食料を公平に分配したいと思うだろうけど、やっぱり「まず自分の家族を餓えさせたくない」と思っちゃう。
 自分一人が食べたい、という私益は犠牲に出来るかもしれないけど、「自分の家族」という「小さな公益」は無視できない。それが責任というものだ。
 家族という「小さな公益」と、みんなという「大きな公益」の間で彼は葛藤する。こういう立場の意見を、僕は「責任を持っている意見」だと思う。
 
 小さな会社の社長でも、小売店の店主でも、お母さんでもみんな同じだよね。みんな、「自分が喰わさなきゃいけない人」を抱えて、おまけに地域や国との公益とも調節してやっていかなくちゃいけない。
 だからお母さんは面倒でもゴミを分別して出すし、小売店の店主は利益を削って商店街の祭りに寄付するんだ。
 
 すっかり話が遠くなっちゃったけど、だから僕は「国立メディア芸術総合センター構想」に完全に反対はしない。
 「ない」よりは「ある」ほうがマシだから。
 もちろん、日本国民にとっては「ある」より「ない」がマシだろう。
 でも、オタクにとっては、少なくとも国立能楽堂よりは金の使い道として「オタクの公益」に適っている。
 「日本国民として」の僕と、「一人のオタクとして」の僕が、それぞれの公益やバランスを考えたら、う~ん、そろそろ国もオタク文化のためにこの程度の無駄遣いをしてもいいんじゃないか?と思う。
 それが僕の立脚点で、僕の結論だ。
 
 それより、どっちかというと僕が「国立メディア芸術総合センター構想」で問題に思うのは、そのネーミングだな。
 「国立マンガ喫茶」でいいのに。
 そしたら、本当に漫画やアニメという「保管すべき文化」に特定して機能するだろう。
 
 なんせ、こんだけ外貨を稼いでながらもトキワ荘すら保全できなかったのがマンガなどオタク文化だ。
 僕たちオタクは総じて「いまの作品」に注目するけど、「過去の遺産」には冷たい。だからこそ、国が保護してくれたら”楽”なんだけどね。オタクの公益にかなう。
 で、それは100年後の日本の国益になってると思うんだよね。
 
 でも「国立メディア芸術総合センター」というわけのわかんない名前だったら、また補助金目当てのニセ芸術家どもを優遇するだけになりそうだ。
 メディア芸術とか、環境アートとか、そういう格式だけはご立派な連中には、少なくとも僕の払う税金は使って欲しくないなぁ。
 「国立マンガ喫茶」なら大賛成なのに。
 
 あ~、長くなっちゃったけど、この話の主論は「発言の立ち位置は明確に」であって、国立メディア芸術総合センターうんぬんは系論なので誤解ないように。
 
 今日はここまで。
 また明日ね。
   


Posted by 岡田斗司夫 at 11:34

”あかほりさとる”の最高傑作

2009年06月20日

 いや、あかほりさとるがこんなに面白いとは知らなかった。
 
 アフタヌーン新書で発売された『オタク成金』という本、あかほりの著作ではなく天野由貴さんという女性ライターがインタビューをまとめたものらしいけど、これがとてつもなく面白い。
 クリエイターを志すもの、特にマンガやアニメなどオタク系を目指してる人にはぜひ読んで欲しいなぁ。
 いや、彼の言ってることが正しいとか、そういう意味じゃない。そうでなくて「とてつもなく面白い」から。
 ぜひ彼の語り口(ライター・天野さんの技術も含め)は吸収した方がいいと思うよ。
 
 
 正直、これまでの僕にとって”あかほりさとる”という作家は「名前は知ってるけど、それ以外の情報は皆無」といっていいぐらい縁遠い存在だった。彼の小説は読んだことないし、たぶんこれからも読まないと思う。
 でも、そんなことは本書の「面白さ」の前には関係ない。
 
 とにかくここで書かれているあかほりは、徹底的にチャーミングだ。
 「売れたい」「売れないと意味ない」「目立ちたい」
 過剰なまでに露悪的に書かれてるけど、露悪的発言というのは絶対に「真意を理解してくれる奴が世界のどこかにいるはずだ」という読者への信頼感がないとできない。露悪的キャラクターとは、絶対に”甘えっ子”なのだ。
 
 そのあかほりが、口は悪いけど読者に明かす創作技法の数々は、まぁ書店で自分で手にとって見てください。
 実際に創作してる人には食い足りないかもしれないけど、なにせ彼が対象にしてるのは「文字が並んでるのを見るだけで頭が痛くなる人」「40人のクラスで、本を読まない35人」なんだから、これで充分以上だと思う。
 
 繰り返すけど、本書の魅力は”あかほり自身”だ。
 内容にいちいち反発したり検証しては、せっかくの美味しいところを味わえない。
 語り口とスピード感と、合間から見え隠れする彼の「みんなに喜んでもらえないオレなんて、生きてる意味ないよなぁ」という絶望、ここを味わいましょうよ。
 
 相変わらずあかほり作品に興味はないけど、あかほり本人というキャラは面白いなぁ。
 どんどん、この「あかほり+天野」のコンビで新作書いてくれないかな。
 
 というところで、今夜は終わり。
 また明日。
   


Posted by 岡田斗司夫 at 02:38

もの書きは天職です

2009年06月18日

 昨日は久しぶりに筑摩書房さんと会議。ようやっと入稿した『遺言』第一章、第二章の原稿を前に、全体分量を試算してみた。
 本文を二段組みにすると、やはり読みづらい。図版や写真、注釈も多いだろうから、一段組みで試算してみると400ページ強。
 もしあまり加筆しなければ、の話だけど。
 
 打合せ中に、この本の核となるフレーズが思わず口から出てきた。
 あ、題名は『遺言』じゃなくて、こっちにしよう。『遺言』は、僕の都合というか理由で考えた題名だけど、こっちはおそらく「読んだ人の心に浮かぶフレーズそのもの」だから。
 題名の変更案は筑摩さんに持って帰ってもらい、第三章以降の作業に戻った。
 
 mixi辞めてから徐々にエンジンかかりだしたけど、いま本当に原稿を書いて本を出すのが楽しい。
 この波に乗ってるうちに何冊書けるかが勝負だと思う。

 書かなきゃいけない本は何冊もある。本当は新しい企画も進めたいんだけど、とりあえず目の前の書き下ろしや連載に全力を注がなくっちゃ。
   


Posted by 岡田斗司夫 at 11:04

手塚治虫の新連載

2009年06月16日

 最近、パソコンのキーボード前で眠ってしまうことが多い。
 仕事中に集中がふととぎれたとき、そのまま寝てしまうのだ。
 「倒れる」という感じではなく、もう普通に「落ちる」という感じ。もちろん原稿書いてる最中だから退屈してるはずはないんだけど、集中が保たなくなって意識が落ちちゃうんだろうね。
 
 で昨日、こんな夢を見た。
 夢の中で僕は雑誌を読んでいる。『漫画ゴラク』をさらにさらにさらに安っぽくしたような大衆漫画雑誌だ。
 サラ金やグルメやパチンコやヤクザが舞台だったり主人公だったりするような漫画に混ざって、なぜか手塚治虫の新連載がはじまっていた。
 どうも、この夢の世界では手塚治虫はまだ存命で、僕もそれを当たり前のように受け入れていた。
 
 しかし、手塚治虫ともあろう人が、なんでこんな三流週刊誌で連載するのか?
 そういえば少年チャンピオンで『ブラックジャック』を連載するまでの手塚は流行り廃りの激しい漫画界では「過去の人」扱いで、マガジンやサンデーに企画を断られてチャンピオンに「持ち込み」したのが『ブラックジャック』だった、という話を夏目さんに聞いたことがある。
 そうか、手塚さん最近新作見ないな、と思っていたけど、ここまで落ちぶれちゃったのか。
 などとムチャクチャに失礼な納得を勝手にした夢の中の僕は、その「新連載」とやらを見た。
 
 主人公は手塚治虫本人。漫画雑誌の編集者に体験ルポ漫画を命じられるシーンから漫画ははじまる。
「俺は手塚治虫だよ。いまさら温泉いってメシ喰って、そのレポート描けって言うのか!」
 喰ってかかる手塚に、孫ほどの年齢の編集者は詰めたく言い放つ。
「じゃあ、やめる?」
「・・・いえ、やりますやります!

 夢の中の僕はあぜんとした。
 まるで若手芸人じゃないか。いくら漫画業界がシビアだとはいえ、いくら手塚治虫が現役至上主義だとはいえ、これはあんまりだ。
 自分で勝手に見ている夢のくせに、なぜか義憤に燃えながら読み進める。
 
「で、どこに行きましょうか?伊豆?箱根?」
「そうだなぁ、とりあえずバグダッド」
「か、海外ですか?」
「うん、バグダッドで戦場っぽい絵、ちょっと描いてきて。戦争もの、描ける?
「はぁ、『火の鳥』とか『アドルフに告ぐ』とか描いてましたから」
あ、そうなの?じゃネームは現地からFAXで送って。原稿はFEDEXでいいから」

 なぜか手塚治虫はこのムチャな仕事を了解し、リュックに漫画道具と携帯日本食を詰めてアヤシゲな航空会社のエコノミークラスでバグダッドに行ってしまう、というところで連載第一回は終了。
 
 しかし、僕を本当に驚かせたのは最後のページ、枠外にある「次回予告」のアオリ文句だった。
「次回、手塚治虫がバグダッドで爆撃!?」

 え~!手塚さん、バグダッドで爆撃受けたの?で、それ漫画に描いたの?
 たまらず僕は大爆笑してしまった。

 手塚治虫、バグダッドで爆撃

 今までの人生で、一度も想像もしたことのない字面だ。
 状況のあまりの酷さ、漫画の神様が爆撃されている、というシチュエーションの可笑しさにゲラゲラ笑ってたら、笑いながら目が覚めた。
 
 なんだ、夢か。
 そりゃそうだよな。
 でもあの漫画、続き読みたかったなぁ。
 
 
 
 
 
P.S.
 ここまで書いて気がついたけど、こういう話はブログに書かずにGyaOジョッキーのネタとして温存すべきだったよな。
 ま、書きたかったんだからいいや。
 じゃあ今日はここまで。また明日ね。
 
   


Posted by 岡田斗司夫 at 11:03

さすがに疲れた

2009年06月14日

 『遺言』の第二章を先週書き上げたので、水曜の打合せ前に第一章のリライト作業中。
 とりあえず今日までで100枚終わって、残りは150枚だ。
 
 少しでも読みやすく、誤解や混乱がないようにと、このフィニッシュワークの「リライト」に僕はいつもかなり時間を割いている。
 文体の統一もこの段階。
 わざと論理の階梯を外す「論理ジャンプ」と僕が呼ぶ”読者との共犯関係作り”も、すべてリライト段階で盛り込む。
 
 一昨年にロフトでやったイベントの単なる書籍化ではなく、「プロデュース論としても、作品論としても、クリエイター論としても、おまけにビジネス書としても面白い本」が出来つつあるのを実感してるよ。あ~幸せ。
 
 書店にこれが並ぶのは、早くても来年頭かなぁ。『王立宇宙軍』のパートに関して追加もしたいしなぁ。
 
 といらえず、あんまり寝てないので今日のブログはここまで。
 ではまた、明日。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 18:44

サイン会中止のお知らせプラスα

2009年06月12日

 来週木曜に予定していた、池袋ジュンク堂のサイン会が中止になりました。
 トークショーを予定していた唐沢俊一さんが、心不全で入院されたためです。
 幸い、命には別状ないようですが、トークショー等をできるような状態ではありません。
 
 というわけで、おまけの僕のサイン会も中止になってしまいました。
 楽しみにしてくれていた皆さんにお詫びすると共に、唐沢さんの一日も早い回復を祈ります。

 昨年より、中学高校時代の友人や同年代(やや年下)の業界知人が、なぜか次々と鬼籍に入っています。
 まだそういう年では、と思ってたのになぁ。
 僕は「心臓弁膜症」という先天性の心臓器官異常があるので、もともと数ヶ月しか生きられない子供として生まれました。
 それが幸運にも、もっとも死にやすい乳児期を乗り切れたため、いまだ生きることができています。
 つまり、僕の1歳からこっちの人生すべてが「おまけ」みたいなもんなんですよね(笑)
 だから、同年代の仲間達の訃報を聞くたびに、悲しいと共に不思議な気持ちになります。

 え〜、なにが言いたいかというと、このブログを見ているみなさんだけでも、いつまでも元気でありますように。
 今日はここまでです。また明日。
 おやすみなさい。  


Posted by 岡田斗司夫 at 23:06

本当の米なんかいらん!

2009年06月12日

 先日、ちょっと高い目の和食屋に行った。
 と、案内してくれた人が目配せして「ここのご飯、美味しいでしょ?」「はい?あ、たしかに」と答えた。
 「本当の無農薬の米、使ってるんですよ」とうれしそうに教えてくれた。
 「市場に出回ってる無農薬の米じゃなくて、本物なんです」
 仲居さんも会話に入って「農家の方が、自分の家用にほんのちょっとだけ作ったお米を特別に分けていただいてるんです」と教えてくれた。
 
 なんだかすごくイヤな気分だ。

 もちろん、そういう米を入手したお店の努力は賞賛されるべきだ。
 僕を案内してくれた人も、そのもてなしの心に感謝すべきだろう。
 でもね、なんかヘンじゃない?じゃあ市場に出回ってる「ニセの無農薬米」を食わされてる人たちはどうなるの?
 そんな「ニセの無農薬米」を出荷するような農家からありがたく拝領した米、僕はイヤだな。
 「ニセの無農薬米」を平気で出荷するような農家が、「これは本物の無農薬米」と言い張っても、信用できないじゃない?

 別に農家の方が特別の米を作るのはあたりまえだと思う。
 でも、「売っちゃった」瞬間に、その人は嘘つきになると思う。
 だから、作ってもかまわないし、僕たちの知らないところで食うのもかまわない。黙って食ってくれ。

 レストランがそういう米を仕入れる努力も否定しない。
 でも、客に誇らしげに言うな。黙って出してくれ。
 客もありがたがって聞くな。
 「渇しても盗泉の水は飲まず」という言葉もあるじゃないか。

 いまの世の中、こういう情報を入手して「本物」を安く手に入れられる人が勝ち組だ、と思いこまされがちだ。
 僕のように芸能界の端っこだかスラム街だかわかんないところに片足置いてると、そういう「ここだけの美味しい話」は腐るほど聞く。
 でも、「本物の無農薬米」を食って体を浄化しても、根性が腐っちゃったらそれ以上に損だと思うけどね。
 男から見栄と意地とったら、なんにも残んないんだから。ここは「じゃあオレはニセの無農薬米を食う!」でいいじゃないですか。

 ・・・てなことを怒鳴るわけにもいかず、とりあえず気弱に「美味しいですね」とか相づちうちながら飯を食った、弱気な僕であった。
 「男」じゃないねぇ(笑)

 でもね、「本当の無農薬米」は別に美味しくなかったよ。


   


Posted by 岡田斗司夫 at 13:55

ゴレンジャーみたい・・・

2009年06月11日

 マンガ夜話の収録、6月28日が近づいている。

 今回は福岡で公開収録なんだけど、オンエア予定は今のところ秋以降となる見込みらしい。
 収録日とオンエアがずれるのはよくあることだからかまわないんだけど、問題は衣装だ。
 制作側から「収録日は九州だしおそらく真夏直前。しかしオンエアは10月後半?このあたりを考えて、当日の衣装の配慮をお願いします」と言われてしまった。
 
 たしかに、真夏っぽい格好はマズいだろう。
 アロハや半袖のリゾートっぽい格好で、「福岡、暑いね!イエ~」とかオープニング挨拶やったら、そりゃ編集の人だって困り果てるに違いない。
 テレビというのは、部屋に季節感や時刻の情緒的情報を呼び込む機械だと思うしね。

 そういうわけで、福岡収録になにを着ていくか、ちょっと悩み中。ケロロ軍曹だから、それなりに世界観を出すとしたら・・・ガンプラっぽい服?
 秋っぽい衣装でガンプラっぽいの?それどんなのだ?

 レギュラーメンバー全員が緑赤青黒黄色をテーマにする、というのもアリだろうけどね。(タママの色はアニメだから紺っぽいけど、あれ本物は黒だよね?)  


Posted by 岡田斗司夫 at 10:19

「純国産の国民」ってサベツだよなぁ

2009年06月09日

 先日、NHKの討論番組に出た。
 もうオンエアも済んだ番組だけど、主題は「これからの結婚はどうなる?」と言った内容のもの。
 しかし、僕からしたら個々の問題の繋がりに首をかしげることが多かった。
「それ、関係の強度にかかわらず話題として繋いでるだけじゃん」と思ったよ。

 たとえば、番組の主題として「少子化が問題になっている。なんとかしなければならない」
 この段階だけでいくつもツッコミできる。
 日本人口をこれ以上増やしてどうするつもりだ?環境負荷はもうとっくに限界だろうに。
 ま、百歩ゆずって「少子化は問題」はかまわないとしよう。いちいち、すべての件に異議を申し立ててもしかたない。
 
 「少子化の原因は、最近の若者が結婚しないからだ」
 ちょ、ちょっと待て~い!(笑)
 結婚と出産とをイコールで括るのはムチャだぞ。たしかに密接に関係してるとは思うけど、「結婚できない」「少子化」は同じ問題でもないし、原因と結果でもない
 「結婚してないと子供を産んだり育てたりが不利になるシステムがある。結婚なしで育児・出産ができる社会を目指そう」という考えかただってアリなんだから。
 
 「少子化が進むと、社会保険を含めて日本の経済全体が危機に陥る」
 ここまでいくと、百歩譲ろうが千歩譲ろうが、ムチャだ。あまりに短絡的すぎる。
 だいたい、この発言の陰に隠れているのは「日本人同士が結婚して子供を産んでくれないと、純血の国民が不足してしまう」という、とんでもない発想だ。
 労働力や経済に必要というなら、別に日本に住んで法律を守り、消費して税金さえ納めてくれたら誰でもかまわないはずだ。
 「日本人が結婚して作る子供=純国産の国民」だけ増やそうとせず、別に国民は「輸入物の国民=移民」でもかまわないだろうに。
 
 ・・・てなことを、番組の収録では言ったけど、当たり前だけどほとんどカットされちゃった(笑)
 
 「ちゃんとした恋愛」=「ちゃんとした結婚」=「ちゃんとした家庭」=「育児と教育」というのは、「誰にでも与えられる、あるべき当然のコース」ではない。このステップ一つ一つに落とし穴があって、全クリアするのは至難になってきている。
 なのに、「このコースをクリアしないと負け組」という決めつけは時代遅れどころか、国民にムダな心理負担を強いる「使えない常識」なんだよなぁ。
 
 前に本に書いたことだから、ここで繰り返してもしかたないんだけど、あらゆる通念には、つまり常識や価値観や信念、正義感には賞味期限や使用期限がある。
 「家庭を作るには愛が必要で、それは『恋愛』がベースになる」という我々日本人の常識だって、この五十年、せいぜい多く見積もっても百年程度の歴史しかない。
 
 せっかく視聴率を気にせず、スポンサーの顔色を見なくてもいいNHKの討論番組なんだから、もっと根本的で過激な意見の交流もあっていいんじゃないか。原稿を書きながら録画した番組を見て、そう思ったよ。
 
 じゃあ今夜はここまで。
 また明日ね。
   


Posted by 岡田斗司夫 at 20:53

ロウソク最期の輝き?

2009年06月07日


 筑摩から出る『遺言』の第二章、やっと完成して入稿しました。
 今回は400字で150枚だから、第一章よりはマシかな。
 『王立宇宙軍』(オネアミスの翼)や『トップをねらえ!』について、かなり細かく語っています。自分の作品を自分で語る、というのはひとつ間違えたら「これが本当のテーマだ!今後、誤解するなよ」みたいな上から目線になるか、または単なる昔話になりがちなんですよね。
 でも、できるだけ「青春冒険譚」として語ってみました。アニメを作る、という特殊な出来事を語るのではなく、誰にでもある「地方から都会へ出てテンパった話」とか「仲間たちと力を合わせて、冒険する話」みたいな、普遍的な話になってきたと思います。
 
 しかし・・・
 いや~、疲れた!
 でも、これでようやっと先週末の〆切りに追いついた、というペースなんだよね。
 原稿書きながらも、次に書きたいものがどんどん出てきて、ちょっと困ってる。ひょっとしてオレ、死期が近いんじゃないか?(笑)
 ほら、よく言うじゃない。ロウソクは燃え尽きる前が一番明るい、とか。
 富野アニメでも、その回で死ぬキャラはやたらセリフが多くて調子いいでしょ?
 
 ・・・てなこと考えてたら、リイド社からFAXが。なんと尊敬する、みなもと太郎先生の『風雲児たち 幕末編』第15巻のオビに推薦文を書いてくれ、という依頼だ。
 他人のオビに推薦書いてる場合じゃないよ。こちとらケツに火がついてるんだ!と思うところだけど、世紀の名作『風雲児たち』なら話は別だよなぁ。もちろんお受けしますよ。
 
 あと今夜中の作業は、なんだろう?
 週刊アスキーの来週・さ来週分?いや、体力的に無理。
 溜まってるメールに返事・・・また明日!
 今週の出張のホテルと飛行機手配・・・明日でも間に合う!
 ブログ・・・いま書いてる!
 アイデアノートのまとめ・・・今晩、寝るまでに書くこと!
 あとは、風呂入って夜食食べて、ダイエットブログを書いて、明日の準備したら、寝ます。
 ではまた明日。おやすみ。  


Posted by 岡田斗司夫 at 22:36

6月18日(木)、池袋でサイン会

2009年06月04日

 今日は告知です。
 創出版から『オタク論2!』が発売されています。

 出版を記念して、唐沢俊一さんのトークセッションがジュンク堂池袋店であります。

「オタクは大人になってからがおもしろい」
『オタク論2!』刊行記念トークセッション&サイン会
 6月18日(木)19時~唐沢俊一トーク
 進行・大内明日香(編集者・出版評論家)
 詳細はジュンク堂池袋店のHP参照http://www.junkudo.co.jp/event2.html
 (20時頃より岡田斗司夫を含めてのサイン会あり)

 当日は残念ながら(株)トーハンで講演会があり、トークセッションには参加できません。
 20時のサイン会には駆けつけますので、よろしくお願いします。
 イベント詳細については、ジュンク堂にお問い合わせください。

 追記:
 唐沢俊一さんが急病で入院されました。
 命には別状ないようですが、ジュンク堂のトークショー&サイン会は中止になりました。
 楽しみにしていた皆さんにお詫びすると共に、唐沢さんの回復を祈ります。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 23:32

近況

2009年06月03日

 コメント、ありがとうございます。コメントに返事もしたいのですが、このブログの更新や仕事スケジュールに影響してしまうんですよ。だからぐっと我慢しています。
 でも、いつも目を通して元気・やる気をいただいています。

 さて、今日は近況について。
 最近、ブログ更新を頻繁にしている。こっちのブログだけでなく、「レコーディング・ダイエットのススメ」のブログも、できるだけ毎日更新している。理由は、とにかく原稿を生産する癖を身体につけようとしてるから。
 というのも、これから膨大な分量のテキストを仕上げなきゃいけないから。昨日、やっと筑摩書房『遺言』の第一章テキストを入稿したけど、全6章のうち一章だけで400文字換算で240枚!そこらの新書や単行本よりも多いんだよね。

 『遺言』というのは、僕が今まで手がけた作品の中でも「映像作品」だけに限って、それも「テーマ」に話を絞って書いている。で、第一章というのはダイコン3と4のオープニングアニメだけ!つまり、わずか5分のアニメ二話で240枚書いちゃったんだよ。
 第二章は『王立宇宙軍』と『トップをねらえ!』だけで190枚ぐらいの予定。あまりに語ることが多いから、王立なんて本編じゃなくて予告編やパイロットフィルムに焦点をあててテーマ語ってるんだけどね。

 とりあえず、この一週間ほど毎日12時間近く机にかじりついて原稿書いてるけど、寝てる間も脳が休まらない。明日からは時間を減らしつつ、テキスト生産量を減らさない方法を考えなくちゃ。

 では今日はここまで。おやすみなさい。
   


Posted by 岡田斗司夫 at 23:49