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twitter商店論

2010年05月28日

 今朝、起きてtwitterに入ってみたら、いつのまにかフォロワー数が2万人を越えていた。
 タレントや芸人さん、メジャー系の小説家やマンガ家さんに比べたらまだまだ少ない。だけど「公認」とかもとらずにじっくりやりたいようにやってきたから、ちょっと感慨深いな。
 
 で、そのままtwitterをのぞいてたら、なにやら怪しげなアイコンの人が「フォロワー数が少ない」と嘆いていた。
 嘆くぐらいなら、もっと人に不快感を与えないようにアイコンを変えるとかすればいいのに、と思って彼につぶやいてみた。
 そこからはじまったやりとりがちょっと面白かったので、まとめて書き直してみます。
 twitterの140文字制限はゲームとして遊ぶには面白いルールだけど、やっぱりあとでまとめたくなっちゃうよね(笑)
 
 twitterというのは「セレクトショップ」と考えるとわかりやすい。
 ファッションを扱うお店で、いろんなブランドものを仕入れてるお店。どんな品をどのように配置しているかが、セレクトショップの魅力になる。
 twitterでは人のツイートをRTするという「仕入れ商品」と、自分のツイートという「自社オリジナル」で商品構成されたショップと考えてみよう。
 で、自分の活動時間帯が「お店の営業時間&立地条件」だよね。
 まったく同じ内容をつぶやいても、それが反響の多い時間帯もあれば少ない時間帯もある。つまりお店の前を通る人の数が全然違う、ということだ。
 
 最初に話題にした「怪しげなアイコンの人」は、ある政治家の顔をアイコンにしていた。つまり自分のショップのシンボルマーク(看板)として中年男の顔を選んだわけだ。
 しかし彼の場合はツイート内容やRT内容と、その政治家との間にまったく相関性がない。
 つまりアイコンにツイートが負けている。
 また、アイコンが美少女キャラのように「画面に表示されるだけで気持ちいい」ものならともかく、政治家の中年男の顔は、普通あんまり画面に並べたいものじゃない。
 というわけで、僕は彼に「フォロワー数増加を望むなら、まずアイコンを変えたら?」と提案した。
 しかし彼は「いや、これで注目する人も多いはず。現に岡田さんとのやりとりの間にフォロワーが何十人も増えました。僕が間違っていない証拠です」と返してきた。
 
 せっかく本人が喜んでるから、別にそれでもいいんだけど、やっぱりお節介な僕は口を出しちゃうんだよ(笑)
 インパクトのあるアイコンでひと目を引いても、中身がなかったらお客は二度と来ない。「史上最大の激安ショップ!」と謳いながら、店内に中古の扇風機一台しかなかったらどうする?
 そんな店、寂れて当たり前。ウケるとしても”別の意味で”ウケてるだけだろう。

 フォロワー数の増加は、「岡田斗司夫のツイートを見てる人」が一時的に興味を持ってフォローしたにすぎない。面白いツイートを続けられないと、やっぱりフォロワー数はじわじわと下がってしまう。
 つまり「ネタとしてテレビに紹介されたので一時的に来客が上がっただけの状態」なんだよね。
 せっかく「来客」が増えたんだから、ちゃんとそれを「売り上げ」にしなくちゃ意味がない。
 現実の営業でも、新規顧客ばっかり優先する営業マンは2流だ。一流はなによりも「お得意さんへのサービス・フォロー」を第一優先に考えている。
 つまりリピーター対応が一番のキモなんだよね。
 
 さて、話を戻そう。
 twitterをセレクトショップとして考えてみる。
 twitterで「RTされる件数」は「売り上げ」、フォロワー数は「来客数」と考えてみよう。
「フォロワ増やすのが目的なら、フォロワ=売上、RT=来客数or店の評判、じゃありませんか?」とも聞かれたけど、この場合逆なんだよな。
 フォロワー数だけ増やしたいなら、有名人になればイヤでも上がる。でもそれはタレントショップのやり方だ。
 普通の人がフォロワー数=来客数を上げつつ、常連化させるためにはぜひとも「RTされる数」こそ上げなくてはいけない。
 
 @kento0307氏は「twitterには「アイコンの魅力」「プロフィールの充実度」「つぶやきの面白さ」「RTの面白さ」等色々パラメータがあるので、それらのフックが多ければフォロワーは勝手に増えると思います。」「オシャレな看板、魅力的な手描きポップ、品揃えの豊富さ、他の店舗との繋がり、といったところでしょうか。確かにtwitterはガレージセールみたいな部分がありますね」とつぶやいてくれた。
 お見事!その通りだ。
 手書きポップというのは「RTするときに自分の意見を短く入れて、付加価値する」というアナロジーにもなっているよね。
 
 加えるに、なによりも大事なのは、まず自分がフォローすること。
 プロフィールでは「あなたのツイートも時間がある限りちゃんと読みます」と宣言しよう。
 僕自身も、現在はフォロー数が1500人以上だけど、twitterにいる間だけでもできるだけ読んでいる。
 
 有名人で多いんだけど、フォロワー数数千とか数万に対して、フォロー数が10人とか50人という人がいる。
 これ、どういう意味かというと「私の話を聞きたがる人は多いけど、私はファンには興味ないから。そういう意味のないつぶやきで自分の時間を無駄にしたくない」ということになる。
 先日も某有名人の方にそれを指摘すると「え!そういう意味じゃなくて、多くの人をフォローしたらわかんなくなっちゃうじゃないですか?」と驚かれた。
 もちろん、僕のような解釈をしている人は少数派だろうし、斜めから見過ぎかも知れない。
 でも「面白いこと」をツイートしようと思ったら、まず母集団として少なくとも何百人かは自分でもフォローしないとお店が成立しない。
 フォローしてる人というのは、ツイートの「仕入れ先」だ。
 有名な人、友人、価値ある発言する人ばかりでフォローを構成しようとするのは、ブランドショップの思想であり、セレクトショップの戦術ではない。

 というわけで、仕入れ先の確保はできた。
 「いい仕入れ」というのは、「面白くて希少性のあるRT」。希少性とは「誰よりも早い」「知られてない」「オリジン発言に対して有用性のあるコメント」で成立している。
  でも、人の発言をRTしてるだけで魅力的なショップと言えるだろうか?
 そう、ここはぜひ、自社ブランドの開発、魅力的なオリジナル商品の開発へと進みたい。
 
 「魅力的なオリジナル商品=面白いツイート」とは、なんだろうか?
 「フォロワーの利益になる情報」「見逃しがちだけど大事な話題」といろいろある。
 ネットニュースやブログでの盛り上がりなどナット内情報だけじゃない。テレビの話題や新製品の話、いやできればリアル世界の話題なども欲しいところだ。
 つまり「みんなが面白がりそうなことを、ネット内外で調べてつぶやく」が基本だよね。
 「そんなの当たり前」だって?
 でも、これちゃんとできてない人、多いんだよ。
 たとえば僕は、気になってる番組のスタートをいつもtwitterに教えてもらっている。正確に言うと「twitterでフォローしてる誰かに」という意味だけど。
 M-1の予選速報も、「お願いランキング」のオンエア内容も全部、だ。いちいちテレビつけてるのはうっとうしいから、twitterの流れを横目で見て気になったらテレビをつける、という流れ。
 新レグザなどの機能がもっと充実して、全チャンネル1年録画とかできるようになったら、もう新番組なんか誰も追いかけなくなるだろう。
 それよりもオンタイムでの盛り上がりを体験できるメディア(2010年5月段階ではtwitter)で、過去に盛り上がった内容を確認するだけのメディアに落ちるんじゃないかな。テレビは。
 つまり「ベストセラーしか売れない」という出版現象が「ブームになった番組しか見ない」というテレビ番組の消費形態に落ち着くんだと思うよ。
 
 あと、欲しいのはその人独自のツイート。
 特にフォロワー数1000名内外の「キャラ確立したtwitter上級者」にとってツイートすべきは「笑える失敗談」じゃない?
 まだまだみんな、ツイートでは「正論」を言いたがる。でも正論の数やバリエーションなんて知れている。それよりも、偏っていて面白い「自分語り」でしょう。
 それは「笑える失敗談」だと思うんだけどね。
 あんがい語ってくれる人、少ないんだよなぁ。
 
 今日はここまで。
 じゃ、また明日ね。
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Posted by 岡田斗司夫 at 13:51

サイト移動のお知らせ

2010年04月08日

岡田斗司夫の公式サイトはこちらに移動しました。
いままで本サイトを応援、ありがとうございました。
新サイトにぜひ、遊びに来てください!

岡田斗司夫



  


Posted by 岡田斗司夫 at 20:47

すべてはFREEに向かう(南の島編)

2010年04月02日

 すべてはFREEの世界へ向かっているんだ。
 新サイト、いよいよ明日の夜12時にはじまるよ。

 この一連のシリーズは二つのブログ(「岡田斗司夫のゼネラルプロダクツ」「レコーディングダイエット2.0のススメ」)の交互で進行しています。
 最初から読む場合は、この日記からスタートしてください。


 3月4日(木)
 
 その夜、オアフ島ワイキキビーチを見下ろす部屋に僕はいた。
 残念ながら足を捻挫して(笑)
 
 ほぼ2年ぶりの休暇だった。やりたいことも、やらなきゃいけないことも、いっぱいあった。
 なにより考えなきゃいけなかった。
 「ハワイで、南の島でひたすらのんびり考え事しよう」
 そう考えたから5日間の休暇を取って、ハワイに行ったんだ。
 
 社員からはもう大ブーイングだったよ(笑)
 トラブルメーカーのユタカはゆうこママに「なんで社長がハワイなんか行けるんですかね」と突っかかったらしい。「そんなん社長が偉いからに決まってるやろ!うらやましかったら、あんたも早よ偉なりなはれ!」って一喝されたという。
 
 ところが、だ。その偉いはずの社長様は、ハワイ到着の午後には時差ボケ寝不足でトロリーバスから足をすべらせ、右足首を強烈に捻挫した。現地3泊の滞在期間中、まる二日をベッドの上で過ごすことになっちゃった。
 ユタカがこのニュースに快哉を叫んだかはしらないけど、僕はあんがい平気だった。もともと「ゆっくり考え事」がしたくて来たハワイだ。不本意な理由とはいえ、ベッドから動けないなら逆に話は早い。
 
 目の前にはノート。いつも使ってるコクヨのカバー付ノート。見開きの右ページから使い出すのがオカダノートの特徴だ。
 日付を書いて、その下に「理念→社是→クレド」と流れを書く。
 何も思い浮かばない。
 クレドとは、「従業員の行動指針」のこと。単なる心がけではなく「Aの場合、Bをすべし」と具体的に決まっているのが特徴だ。
 この行動指針を決めるには、その上位概念である社是が必要だ。社是というのは「会社が社会に対して果たす役割」の言語化したもの。会社のマニフェストと考えればわかりやすい。
 社是が決まらなければ、クレドも固まらない。しかしいきなり社是を決めることもできない。
 
 なぜか?社是には「我が社はこのようにして社会貢献する」という宣言が必要であり、その宣言をするには「世界はこうなっている」という視点(ビジョン)を出す必要があるからだ。
 例えで言うと、幕末の尊皇攘夷組織の社是は「南蛮の進入を防ぐ!」だ。対して10年後の文明開化組織の社是は「西洋に学び追いつけ」だ。
 「世界はこうなっている」というズレがあると、まったく違う社是ができる。
 社是の土台になるビジョン、世界観を「理念」という。企業や組織には社是の上位概念、この「理念」が必要不可欠なんだ。
 
 いや、わかってるんだけどね~。
 足も痛いし、こういう面倒なこと考えたくないんだよね~。
 ルームサービスのコナコーヒーを飲み、ルーベンサンドイッチをかじりながら僕は逃避していた。
 ルーベンは、トーストしたライ麦パンに薄切りのローストビーフを何枚ものせ、たっぷりのザワークラウトとチーズをさらに乗せて挟んだ抜群に美味しいサンドイッチだ。吉祥寺にアンナミラーズがなくなってから、ずっと食べてなかったよなぁ。
 ちくしょう、やっぱり美味いものは太るようにできてやがるなぁ。
 
 オタキングexの社員はみんな優秀だ。
 それは間違いないけど、その「優秀さ」のベクトルはさまざまだ。
 みんな「理屈っぽい」けど、好きな理屈ジャンルもバラバラなんだ。
 
 さっきみたいな「社是」や「理念」の話に大喜びする人もいれば、たちまちアクビする人もいる。
 相談や会議が苦手で行動するのが得意な人もいれば、じっくり考えないと動けない人もいる。
 たとえば社内で一番目立つ一人、「メタボのカズヨシ」は行動しながら考えるタイプだ。
 
 ちなみに「メタボの」「トラブルメーカーの」というのは二つ名。みんな社内では「オカダ」という名前だから、個人をアイデンティファイするために二つ名を使っている。いちおう入社の時に僕が名付けるけど、自分で変えるのもOKなんだ。「F1のヒロユキ」「岐阜のアカネ」「居眠りのヒサコ」など二つ名の理由はさまざま。「陰陽師のトシコ」はあきらかにやり過ぎだと思うけど、本人がいいというなら、ま、いいでしょう。
 
 メタボのカズヨシは、理念や社是をすっとばして行動する。「社長の言うことはわかるけど、それを守っていたら期日に間に合わない」と考える。いや、たしかに組織にはこういう人材がいないと困るんだよ。で、当然周囲や僕と言い合いになる。この「言い合い」こそが「社風のパーツ」なんだよね。
 
 いや、話が逸れた。
 言いたかったのは、理屈好きだからと言っても考えるのが遅い人もいれば、口べたや文章が苦手な人もいる。いろんな社員がいるんだ。
 きっと、このブログを読んでくれている人も「理屈っぽい人」「理屈好きな人」だと思う。でなかったら、最初の3行で読むのをやめてるはずだから(笑)
 
 なんの話だっけ?
 あ、そうそう。理念だ。
 
 理念とは「世界はこうだ!」「こうあるべきだ」という経営者の主張だ。
 
 これが違うと社是も変わる。理念がないと、社是はとたんにつまんない「ありきたりの言葉」になる。
 そう、いろんな会社があるけど、どこもかしこも同じような社是ばっかり主張してるんだよね。
 「日本経済の発展に寄与し」
 「人類の健康と幸福のために」
 あ~、つまんない。
 理念、つまりビジョンもないのに社是を決めるから、他と同じようなことしか言えないんだ。
 
 「なぜ経済発展しなきゃいけないのか?」
 「人類が健康長寿になったら、資源は大丈夫なのか?」
 こんな当たり前の問いかけもでてこないから、個性のない社是ばかりずらりと並ぶことになる。
 経営者ってビジョンを作る以外の仕事ないでしょ?
 なにやってるの、みんな?
 
 理念とは、映画で言えば監督の個性であり、社是は映画のシナリオだよ。
 監督に個性やビジョンがなかったら、そりゃ凡作か失敗作しかできない。
 映画はシナリオでできているのではない。カメラや俳優やセット、ロケ地などでできている。それらを統括する演出プランそのもの、それがクレドだ。
 
 わかる?経営者なんだったら絶対に「他と違う理念や社是」を作れないとダメなんだ。
 でないと「他の会社といっしょ」ということになる。それだったら他の会社に吸収合併されちゃえばいい。
 理念や社是もないのに自分の会社を作るのは、単に自分が社長になりたいからだけでしょ?
 
 なのに、世間では経営者は「会社の運営の具体的方法」を示す人だと思っているんだよね。
 「トヨタはいまどうすべきか、強い指導力で」とか。
 バカみたい。運営の具体策や方針、戦略なんかは人を雇えば教えてくれるよ。
 その中から「もっとも有利な選択」するのが経営者じゃないよ。
 「もっとも自分のビジョンに合った選択」をしなきゃ。
 有利な選択したいなら、経営そのものもコンサルにまかせればいいんだよ。
 
 ・・・いや、いかんいかん。
 足の痛みで怒りっぽくなってる。
 とりあえずルームサービスで取り寄せたバニラアイスクリームを・・・
 う~~~~ん、美味い!
 
 ノートの左ページにイタズラ書きをしたくなってきたな・・・
 僕は下手くそな字と絵で、こんなのを描いた。


 「第○の波」とはアルビン・トフラーの言葉。社会の価値観自体を大きく揺さぶり変える社会変化のキッカケのことだ。このキッカケとはいつも思想や人物ではなく「技術」であるのが特徴だ。
 
 第一の波は紀元前数万年前。「農業」だ。
 食料が定期的に入り、天文や気象という「科学」が生まれた。農業があるから人類は「文明」を手に入れた。しかし同時に人間は「国家」「宗教」「戦争」というやっかいごとまで引き受けてしまった。
 
 第二の波は百数十年前、「産業革命」だ。
 身分制度は崩れて、市民社会、やがては大衆社会が普及した。しかし最大の変化は「経済」だ。科学には耐えられた宗教も、経済の発展でみるみる影が薄くなる。
 次のターゲットは「軍事」。戦争も「儲からない戦争」は避けられるようになり、戦争の最大目的は「利益」になる。すなわち「経済は戦争を従属させた」。
 
 そして今、20世紀後半から現在にかけての第三の波は、「情報革命」だ。
 経済が宗教の息の根を止めたように、情報ネットは戦争や軍事を急速に無意味化しつつある。50年前に比べていまや軍事は斜陽産業だ。
 そして今、情報革命はものすごい勢いで「経済」を変質させつつある。すなわち「儲けるのは評価を得るため=セレブたちの社会奉仕ブーム」「評価がないと儲けても一瞬でフイに=トヨタの誤算」。これこそ貨幣経済→評価経済の流れが加速しつつある証拠。
 
 農業が科学を生み(暦)、科学は戦争を終わらせる(核兵器)。
 宗教が出版を生み(グーテンベルグ)、メディアは経済社会を加速させた(投機資本主義)。
 そして戦争がコンピューターを生み(弾道計算)、ネット社会が貨幣経済を終わらせる(IT革命は経済的核兵器)
 なんとまぁ上手く世の中は廻るんだろう!
 
 自分にしかわからない、ひょっとしたら明日になれば忘れてしまうような妄想めいた想いを抱いたまま、僕はいつの間にか眠っていた。


3月5日(金)

 いてて。今朝も足が痛い。
 朝食はベランダまで運んで貰って、ワッフルにたっぷりバターとメープルシロップを塗って食べた。ホームポテトも皿に山盛り。米国の甘ったるいケチャップがとびきり合うんだよね。オレンジジュースとコナコーヒーでチーズオムレツを平らげると、さすがに満腹で苦しくなる。
 喰って寝てばかりだぞ。俺の体重、大丈夫か?
 
 ちょっと気になったけど、怪我してる時ぐらい食べなくちゃ。
 食欲がなければ治るものも治らないぞ!
 ワケのわかんないはげまししながら、またベッドに戻った。
 ノートを開き、新しい見開きに日付を書く。今朝はいきなり左ページに同心円を描いた。



 ヒトザルは「コトバ」を得て、ヒトになった。しかしコトバによって彼らの本能は破壊され、彼らは不安を抱える不完全な生き物になった。(動物は理解や共感を必要としない)
 人は「理解しない・されない」「共感してもらえない・できない」という本質的に解決不可能な不安を抱え、「家族」を作るようになった。
 家族は「人生の理由」を教えてくれる。お前がここにいるのは長男だから。お前が嫁に行くのは女だから。世界は個人にとって不条理であり、求めても得られるのは「説明」だけだ。家族こそ、人類が得た最初の「説明機関」であった。
 
 やがて人は宗教を発明する。おそらく農業革命と同時あたりに。もちろん狩猟社会にも宗教はある。しかし教団や教義を有する「国家宗教」は農業なしにはあり得ない。
 宗教は家族以上の「説明」を与えてくれる。世界の意味、人生の意味、そして来世の約束まで。しかし来世の説明は時にアイマイで、宗教的権威の失墜はそのオカルト的部分から崩れはじめる。オカルトなき宗教、純粋な理性への憧れが哲学を生む。
 
 哲学は世界の意味と人生の意味(または無意味)を教えてくれる。来世を語らず、よりプラグマティックに進化し続けた哲学は、ついに「世界の説明」に「物理的証明」というオマケをつけるにいたる。
 すなわち「科学」の誕生である。
 
 家族→宗教→哲学→科学。進めば進むほど、フォロー範囲は狭くなる。科学が扱える部門は森羅万象のごく一部。そのかわり正確無比で再現・検証が可能だ。
 宗教は科学よりもずっとアイマイだけどフォロー範囲が広い。
 家族となると、その世界説明はデタラメに近いけど、フォロー範囲だけはだだっ広い。そう、母の愛は世界を包むぐらいだ。
 
 オタキングexのリーチは長い。
 一人の社長の下に、第一期社員が150人。まぁ一年でこれぐらいは可能だろう。
 となると、有料会員はおそらく5000人が目標か。年に5000万の活動費があれば、社員たちもかなり動きやすいに違いない。
 無料会員の数はおそらく2万人。日本で理屈っぽい人を母集団に考えたら、おそらくそれぐらいだろうな。
 さらにサイトのみを見る人や、サイトを外国語に翻訳したら海外にも会員が増やせる。海外会員に翻訳を頼めば、10万人クラスもけっして夢ではない。
 無料のコンテンツ配布、それも社員や会員が増えるほどコンテンツやサービスが増えて安くなるというのは、それほどパワーがあることなのだ。
 
 リーチが長い、ということは「科学」から哲学、宗教まで手を伸ばせると言うことだ。僕たちが徹底的に論理的に振る舞っても、たぶん世間の一部は「宗教みたい」というだろう。それは科学からリーチを伸ばして哲学を越えてしまうから、当然のレッテルなんだろうな。
 でも、僕たちが手を伸ばすのはさらにその向こう。宗教の先。
 家族なんだよな。そう、オタキングexは会社であり学校なんだけども、同時に家族でもなくちゃいけない。その先の射程、「本能」まで手を伸ばさなきゃいけない。
 なぜ?理屈が通ってない?
 しかたないよ。だって眠いんだもん・・・
 
 すごく長い時間、眠った。
 夢も見なかった。
 
 目が覚めると、もう夕方だ。
 巨大な夕陽が水平線に沈みきるまで、生まれてはじめて見続けた。
 夕陽が沈んだ。
 よし、仕事の時間だ。
 
 ノートを開くと、僕はオタキングexの「理念」「社是」「クレド」を書き始めた。


理念
・オタキングexは人類の苦痛の0.3%を軽減するために存在する。
 タイムスケジュールは「僕の寿命内で」。マトモに頭脳が作動する範囲で考えると、あと10~15年かな?

・そのために「考え方のOS=人工本能」を普及させる

 論理的思考や発想、もののとらえ方やポジティブな見方というのは、ダイエットで言うと「軌道到達」段階。そのための助走や離陸がノート術やレコーディングダイエットなんだ。こういうメソッドをいっぱい作って普及させる。
 しかし本当に必要なのはそれらメソッド、つまりアプリケーションソフトではない。
 OSだ。壊れた本能を補完する、「考える時全般に使える思考OS」なんだ。
 足し算や箇条書きや例え話のように「ツール」であると言うことを意識できないほど使いこなしが当たり前になった、「考えるためのOS」。
 理屈っぽくない人が、考えやすくなるための補助具。
 理屈っぽい人がムダなルーチンにはまらない矯正器。
 この「人間のOS」を僕は「人工本能」と呼ぼう。
 人工本能の開発こそ、僕たちの最終目的なんだよな。

 個々のメソッドは僕の価値観というベースがあるので、実は一つの世界観を持っている。「僕たちの洗脳社会」と「フロン」と「いつまでもデブと思うなよ」と「世界征服は可能か」も、オタキングexの設立理念もすべて同じ。
 だからメソッドを使うことによって、徐々にユーザーは「人工本能」を導入し、徐々に理屈っぽいものの見方。考え方を受け入れるようになる。明治維新後の日本人が西洋合理主義をいかに抵抗なくスムーズに受け入れ、行動したかは司馬遼太郎の「坂の上の雲」を参考に。

 フロイトや岸田秀によると人間とは「本能の壊れた生物」である。だから僕たちは自分で自分を苦しめ、過剰な攻撃性や不安を持ってしまう。オタキングex 提供のOS「人工本能」は、これに対する補完機構。
 
・ヒトは単体では生きていけない。だから文化・文明を作った。(フロイド・岸田理論)
・ところが文化・文明はそれ自身が生命体であり、生存本能を持つゆえに互いに競い殺し合う。(岡田仮説)
・結果、ヒトが壊れた本能代わりにしていた文化や文明(貨幣経済)がヒトを苦しめるようになった。(岡田の現状認識)
・これまでの「壊れた本能+文化の下位存在」で生きるより、「壊れた本能+補完する人工本能」で生きた方が、ムダな苦しみが減る。(オタキングexの提案)

 それは個人の中の数%、人類の苦しみのたった0.3%程度だろう。微々たる「「苦痛の軽減」だ。
 だけど、我々の生涯を賭けるに値する目標である。

・オタキングexは貨幣経済を転覆させ、評価経済社会への変化を加速させる(世間から見ると「平和な貨幣経済社会を脅かす、世界征服団体)
 貨幣経済文化は現状、最盛期から末期への移行段階。20世紀中盤は軍事が支配的価値観(文化)だった。文化は最盛期から末期にかけて「大量破壊兵器」を産む。核兵器とか毒ガスとかね。これにより戦争の被害者はいっきに拡大・激増した。
 おなじく貨幣経済文化最盛期のいま、格差が大きくなりだしている。一握りの超金持ち誕生と引き替えに、最低限の生活に突き落とされる人が激増している。これこそ「経済的大量破壊兵器」の誕生だ。
 これは同時に、貨幣経済社会が末期に入った証拠。おそらく数十年~100年程度で社会は変化を完了し、このバカげた兵器も過去の遺物になるだろう。
 
 でも、我々はそういう歴史の変化を待っていられない。変化の苦しみ自体は避けがたいかも知れないけど、必要最低限にとどめたい。なので、貨幣経済社会の終焉を加速させ、評価経済への移行を加速させるオタキングexを作り、これの拡大による世界支配を目指す。
 
 移行完了後は、オタキングexをはじめとする評価経済社会に対応した会社や組織は拡張型家族の基礎になる。
 世界はやがてもう一度、もっともフォロー範囲の広い「拡張型家族」の時代を迎えるだろう。この家族形態という受け皿なしに評価経済社会へ突入すれば、単なる「人気あるもの勝ち」「イケてない奴をはじくだけの社会」になってしまう。
 そのため、オタキングexは同種の会社・組織の誕生を支援する。オタキングex型の組織や構成員が増えれば増えるほど、末端の無料で恩恵を受けるユーザー層は増え続ける。やがて人類の0.3%に手が届くだろう。
 

クレド
・社員は「理念」「社是」「クレド」に同意し、賛同し、忠誠を誓う。
 つまり、これに異論があったら入社しちゃダメ、ということ。

・社員は社長に頼らず、仲間に頼る。社長に尋ねる前に、理念・社是・クレドで考える。
 できるだけ聞かずに考えて、あとで「違うよ」「その通り」って言われた方がよく理解できる。誤解や誤読は恥じゃない。「間違えないように先に確認しよう」という思考法から抜けだそう。

・社員は仲間を裏切らない。社長を私有しない。
 だから社長との恋愛はクビ。抜け駆けで社長に企画持ち込みするのもダメ。

・社員は1日でも早く入社したら兄さん・姐さんとして後輩の面倒を見る。
 でも年長者や社会経験者に対しては敬意を払うこと。

・社員が得る会社に関するあらゆる情報は、すべて互いに共有する。(例外:社長の口止め)
 企画や問題点の透明度をできるだけ純粋にしたいから。

・社員は相互理解につとめ、不理解が起こった場合は双方の責任とする(目上7分、目下3分の責任)
 年上だったり兄さんだったら、「理解してもらえないのは自分の責任」と考える。お互い、意を尽くしてもわかってもらえない時は「兄さん」「年長者」「社会経験」の順で責任がある。僕も同じだよ。だから社員の間違いの全責任は僕が取ります。

・社員は常に、会社や仲間の評価を上げるよう考え、行動する。
 社員は僕が将来執筆する本の「英雄」「キャラクター」になる。だからカッコいいエピソードをどんどん残すべき。最初から「できる」必要はない。成長して「できること」を増やして、仲間に認められて世界を助けよう。

・言い出しっぺまたは「これが必要」と思った社員が担当者。
 積極的に責任者になろう。それがレベルアップの近道。でも仕事で忙しい時や余裕がない時は観客でかまわない。そんなときでも「頑張ってる奴らへの声援」だけは忘れないで欲しい。同じく、頑張ってる社員は「働かない社員を非難しない」こと。僕たちは自分の趣味で「ボランティアとして世界征服」を目指す善意の集団なんだから。

・クレドは社員同士の合議で変更できる。しかし社是や理念は書き換えを認めない。
 基本クレド以外に、各部署毎のクレドを作ろう。ただし、クレド総計数は20個まで。おぼえられないほどのルールは無意味だよね。


 ・・・
 こんな感じで一気に理念とクレドを書き上げたら、いつのまにか夜中を過ぎていた。
 なんだか中学男子が徹夜で書いたラブレターみたいだ。
 充分だ。充分すぎるほど「狂って」いる。
 明日の朝、読むと恥ずかしいんだろうな(笑)
 
 
3月6日(土)

 朝、起きたら捻挫はほぼ治っていた。
 なんとか歩ける。今日は砂浜に行こう。
 そう、せっかくのハワイ旅行だ。明日の朝には帰るんだから、楽しまなくちゃ!
 
 ホテルのロビーに降りてレストランで朝食を食べる。
 オープンテラスでパリパリに焼いたトーストに、とんでもなく甘く熟したフルーツ、大きなグラスいっぱいおかわり自由のフレッシュジュース。バターたっぷりのスクランブルエッグに、カリカリで叩くと折れるベーコン。口の中で溶けるクロワッサンやデニッシュ・・・
 最高の朝食をたっぷり詰め込んで、部屋に帰った。昨夜のノートを開く。
 ふむ、まだ意味がわかる(笑)
 
 あんがい昨夜はマトモだったのか、それとも僕の頭が狂ったままなのか。
 
 本能が壊れたまま産まれたのが人間なら、それを論理で補完しよう
 
 すべての「理屈っぽい人」が集まれる場所を作ろう。
 そんな人たちが集まって、「理屈っぽくない人」のために働ける場所。
 「自分たちのことをわかってくれない」、そんな人たちのために働く人の場所。
 理屈っぽく話し、理屈っぽく笑い、どうしても理屈にできない自分の心の動きを感じれる場所だ。
 
 感動は論理を越える、と言う。
 ならばその感動とは、乗り越えるべき論理が高ければ高いほど大きく深いはずだ。
 僕たち「理屈っぽい人」すなわち理屈民族は、簡単に感動できないからこそ、誰よりも感動を必要としている民族なんだ。
 
 社内の連絡に使っていたメーリングリストは、もう限界らしい。
 日本に帰れば、そろそろ僕たちのSNSが稼働しているだろう。
 
 理屈っぽい人が集まるSNS。
 それは論理でできた社屋。
 物理的存在を持たない純粋論理建築物だ。
 
 バベルの塔だな、と僕は考えた。
 バベルの塔の逸話は矛盾だらけだ。
 なぜ神に近づきたいから「塔」を建てる?
 もし「塔の高さ」が問題なら、なぜ神は「コトバを乱し」た?
 なぜバベルの塔は「コトバ」を乱されたら崩壊した?
 
 答えは簡単だ。
 バベルの塔というのは、論理の積み上げのメタファーなんだ。
 太古の昔、論理の積み上げで人は神に近づこうとした。すなわち「本能の不備」を埋めようとした。
 製造主である神にクレームでもつけに行ったのかもしれないね。(笑)
 論理は重なって世界を作り、神に近づいた。すなわち人工本能の完成寸前までいった。
 でも神はそれを望まず、人を誤解させて論理を崩させた。
 
 ちぇっ、あのヤロー、なかなか汚い手を使いやがるなぁ。
 でも見てろよ、今度は僕たちには「情報ネット」がある。
 今度はお前のすぐ近くにまで行けるだろう。
 
 大丈夫、心配しないでいいよ、神様。
 「俺たちあんたの手抜き創造のおかげで、本能が不完全なまま生まれてきたけど、なんとか自分たちでやっていく方法見つけたよ。作ってくれてありがとうな。じゃ、さよなら。あばよ!」って元気に言ってやるんだ。
 
 たぶんあんたは僕たちを愛してるのかも知れない。
 あんたがいるのかいないのか、それも僕らにはわからない。
 
 そうだ、「僕たちのSNS」にぴったりの名前を思いついた。
 うん、これしかない。この名前以外、考えられないじゃないか。

 ハワイの太陽は燦々と輝き、言葉にできないほど美しく空は澄み渡っていた。
 でも僕は、明日、日本へ帰るのが待ち遠しくてたまらなかった。
 
 早く帰りたいな。
 「バベルの塔」へ。
 
 よし、今日はハワイで一番でっかくでジューシーなチーズバーガー食べに行くぞ!

 そう。すべてはFREEの世界へ向かっているんだ。
 新サイト、いよいよ明日の夜12時にはじまるよ。

 あ、そうそう。ハワイから帰ったら、なぜか僕は3キロも太っていたよ。
 怪我して寝てばかりのはずなのに、なぜなんだろう?

 じゃ、今日はここまで。
 次回はいよいよ最終回だ。
 明日、「レコーディングダイエット2.0のススメ」でね。
 
 今日のBGMは『イルカの日』だよ。

  


Posted by 岡田斗司夫 at 01:12

すべてはFREEに向かう(立志編)

2010年03月30日

 すべてはFREEの世界へ向かっているんだ。
 新サイト、あと三日ではじまるよ。




 この一連のシリーズは二つのブログ(「岡田斗司夫のゼネラルプロダクツ」「レコーディングダイエット2.0のススメ」)の交互で進行しています。
 最初から読む場合は、この日記からスタートしてください。
 


 頭を下げたこと、ある?
 接客の人がお客様に謝る時とか、老舗の旅館女将が「ようこそおこしやす~」と頭を下げるとか、そういう意味じゃないよ。
 そうじゃなくて、「男として頭を下げた」という意味。
 
 商売人として、とかそういうのなら誰でもあるだろう。
 あと「人間として頭を下げる」というのも時々あるよね。
 誰かに迷惑をかけた時とか、友だちとの約束に遅れた時とか。
 
 1972年、僕が中学2年の夏休み、YMCAのボランティアで小学生相手に体育館で「竹とんぼ工作教室」の手伝いをしたことがある。
 三才ぐらい年下の奴らってすごく可愛い。慣れない和風ナイフ(肥後の守っていうんだ)で竹を削ってプロペラ状の断面を作り、ボンドで竹ひごの軸とくっつける。
 小柄だけど利発そうな男の子が「お兄ちゃん」と言ってきた。「作ったけど、飛ばへん(飛ばない)」
 姉弟は姉しかいなかった僕はニコニコして、その竹とんぼを削り直した。裏の肉厚を薄くして軽く作り直し、その子に渡した。
 両手で挟んで、すばやくひねる。
 竹とんぼは二メートルほども上昇した。男の子は大喜びだった!
「見た?見た?」
 僕も笑って「ちょっと貸してみ」と声をかけた。
 中学男子のパワーを見せてやる。この体育館の天井まで飛ばしてやる。
 僕は全力で竹とんぼをひねった。
 
 すごい勢いで飛んだ竹とんぼは、そのまま一直線に男の子の顔に衝突した。目を庇って倒れる男の子。母親が走ってきて抱きしめる。
「見える?見えるか?」「見えへん・・・」
 僕は真っ青になって、自分のしでかしたことに硬直していた。
 周囲はヘンな色になって、ヘンな匂いがして、そして音が消えたりうるさく救急車のサイレンが鳴ったりした。
 
 6時間後、僕は病院で医者からの説明を受けていた。眼球の水晶体はあんがい丈夫だと言うこと。目には傷がついたけど視力にはおそらく何の影響もない、ということ。
 それを聞いて僕は、その日1000回目ぐらいの「本当にすいませんでした」をご両親に言って頭を下げた。ご両親は、もう言い疲れたように「いや、エエから。大丈夫やから」と答えた。
 人間として頭を下げる、というのはこんな感じだ。
 とりあえず申し訳なくて、謝るしかできない。
 相手も「謝って貰ってもどうしようもない」とわかっていても、とりあえず謝意を受け取るしかできない。
 
 しかし「男として頭を下げる」というのはあんがい少ない。
 こういう言い方をすると男尊女卑に聞こえるかも知れないけど、僕の中で「人として」というのと「男として」というのは、やっぱり絶対に違うんだよね。
 
 『王立宇宙軍~オネアミスの翼』という劇場アニメを作った時の話だ。
 バンダイというオモチャ会社がスポンサーになってくれて、アマチュアの8ミリ映画しか作ったことのない僕たちに制作予算4億以上、総予算6億ものアニメ映画を作らせて貰った。
 いや、正確に言うと映画の権利全てはバンダイが持っていったのだから「作らせて貰った」という関係じゃないかも知れない。でも僕たちのあの頃の気持ちは「作らせて貰った」だったんだ。
 
 雲行きが変わったのは宣伝会社のT社から強硬な意見がではじめてから。『風の谷のナウシカ』が大ヒットして、とにかくアニメ映画を売りたいならナウシカみたいに見せろ。客を騙してでも映画館に連れ込め!
 宣伝担当は僕たちの前でそう言い切った。「たとえ騙されたとしても、映画が面白ければ客は文句を言わない」
 この海千山千の宣伝屋にバンダイは徐々に呑まれていった。そしてついに、その日がやってきた。
 
「岡田さん、何も言わず、40分切ってよ」
 1987年の正月明け。銀座の会議で総合プロデューサーであり当時のバンダイ社長である山科氏は僕にそう言った。映画の尺(公開時間)のことだ。
 『王立宇宙軍』の公開時間は120分。映画館が朝11時にオープンして、夜9時まで営業するとしたら営業時間は10時間。そこにラニングタイム2時間の映画を廻したら、一日で4回転が限度だ。
 しかし40分カットして80分の映画にできたとしたら?10時間で6回転は廻せる。4回と6回では売り上げは50%も違うのだ。
 
 自分で映画を一度でも作るとわかるけど、映画は精密機械だ。セリフだけでなく映像的な伏線や暗喩、登場人物の感情曲線が周到に計算され、埋め込まれている。120分の映画を40分切る、ということは「ひとりの人間の1/3を切り落とす」というのと同じ意味なのだ。
 アクションやキャラの強い映画ならともかく、『王立~』のように映像文法の強い映画にとって、それは表現の死を意味していた。
 
「できません」
「できないのはわかってるよ。でも、いまの流れ、わかるでしょ?」
 宣伝のT社との関係だ。前売り券の買い取り保証や収益分配の比率など、当時の僕はそういう聞きたくもない話に毎日振り回されていた。
 「夢を作る、というのは、夢からもっとも遠い場所でドブをさらうこと」「そのドブの上に咲いた花が夢だ。そしてドブに羅紗をかけて、花だけ見えるようにしたのが映画だ」
 当時の僕のノートには、そんなキザなセリフが書いてあった。
 
「切ってもらうよ。最低でも20分。できれば40分」
 僕たちの話に割り込んできた宣伝会社役員が言いはなった。
「君らが前売り券40万枚買う、というなら話は別だけど」
 やり手の営業部員や出資者、広告代理店の偉いさんたちに、いつの間にか僕は包囲されていた。そう、今日のターゲットは僕。僕ひとりを相手に「公開尺のカットを説得するための会議」だったんだ。

 その時の僕は28才。ガイナックス社長とかプロデューサーと言っても、彼らから見たら息子より年下の青二才だ。
 反論の材料はなにもない。切ったら映画が死んでしまう、と言ってもムダだ。そういうことはわかり切った上で「切れ」と言ってるのだ。
 
 追い詰められた僕は、切り返しの言葉を考えた。切り返しだけじゃダメだ。本当に腹の底から言い切れる、信じられる事を言わないと納得もしてもらえない。
 じゃあ、僕にどこまでの覚悟があるだろうか?
 
 よし、ここまでなら言い切れる。
 僕はふんぎりをつけて、口を開いた。
「フィルムは切れません。一分も切れません」
「・・・」
「契約では納品が120分以内、となっています。王立の尺は119分50秒、契約は守りました」
「その話は前にも聞いたよ!」
「もしこれ以上、フィルムを切れとおしゃるのなら・・・」
 僕は左腕をまくり上げた。
「こっちの腕、切ってください。かまいません。左ですから。仕事に差し支えありません」

 冗談だと思うだろ?単なるハッタリだと思うだろう?
 でも違うんだ。そんなハッタリじゃ映画の宣伝屋は騙せない。映画館は繁華街、つまりヤクザたちの縄張りどまんなかにある。宣伝屋はそういう連中と時には切った張ったのやりとりをしている、まさしく興行界の顔役たちなのだ。
 このセリフを口にした時の僕は、完全に「その気」になっていた。もちろん、ちゃんと計算もしたよ。
 入院してる間の差配とか、親や家族への言い訳とか。
「切った後、すぐに病院に行けば神経すべては繋がらないにしても、動く程度には復帰するかなぁ」「Tシャツとか着る時、すごく不便だろうなぁ」とか、そんなことばっかり考えていた。

「お願いします。このまま、このまま公開させてください。腕、切ります。切ってください。でも120分で公開させてください!」
 僕は頭を下げた。そう、「男として」頭を下げた。
 カッコいい話じゃない。武勇伝なんかじゃない。
 最低のカッコ悪い話なんだ。
 
 相手の提案に妥協点も出せず、単にイヤって言ってるだけ。こんなのプロデューサーでも社長でもない。大人ですらない。単なるワガママなガキだ。ガキがいきがって「俺の腕を切れ」って叫んでるだけ。
 わかってる。その時の僕は本当に最低にカッコ悪かった。
「男として頭を下げる」というのは、本当に「頭を下げるしか誠意の見せようがない」という自分の無力さの表明だ。
 男として看板下げて生きていくなら、死んでもそんなことしたくないじゃないか。
 
「話にならんよ!」と宣伝会社の人は吐き捨てた。
「岡田さん、そういうのやめようよ、ね?」と山科社長は言ってくれた。
 でも僕は、聞こえないふりをしてひたすら頭を下げた。
 
 山科社長の長いため息が聞こえた時、僕は「勝った」と思った。
 でも僕は「男を下げて」勝ったんだ。交渉には勝ったけど、度量では山科社長に負けた。映画プロデューサーとして勝ったから、『王立~』は120分で公開させて貰った。
 でもあの日、僕は「男として」負けていた。
 「男として頭を下げる」というのは、僕にとってそういう意味だったんだ。
 
 2010年2月27日と28日、大阪と東京でオタキングexの第一回会社説明会が行われた。
 「ひとり夜話」からわずか一週間後だ。イベントの翌朝までに10人が説明会に問い合わせてくれて、三日で40人、そして当日朝までに60人を越える人数が応募してくれた。
 参加数150人の「ひとり夜話」で、翌週の日曜に来い、といきなり言われてスケジュールを空けられる人が何割いるだろうか?それを考えると60名は異常な人数だ。
 
 渋谷や難波の貸し会議室というのも、明るすぎてなんだか落ち着かない。
 とりあえず僕は、前回のおさらいをさらに整理して話をはじめた。
 
・オタキングexは会社であり、学校であり、家族である。
 会社だから仕事する。学校だから学ぶ。家族だから互いを信じて支え合う。
 会社や学校というのは受け入れやすいみたいだけど、「家族でもある」をよく吟味して考えること。
 逆に、会社みたいに無責任になっちゃいけない。学校みたいに主体性を放棄しちゃいけない。家族みたいに「毒づいても平気」「逃げられない」と思っちゃいけない。
 
・働いてもいい。さぼってもいい。
 普通の会社なら「働かない社員」はろくでなしの給料泥棒。でも我が社では「働かない社員=年間12万払ってくれるスポンサー様」。だから働きたい人だけ働いて、見学だけしたい人はご自由に。

・オタキングexは貨幣経済から評価経済へと進出した世界初の組織である。
 我が社の収益とは、「売り上げ」ではなくて情報室が計算する「評価貨幣」である。儲けなくてもいい。それよりは注目貨幣=アクセスを目指すこと。
 稼いだアクセスは会社にとっていわば「現金の流れ」。それを資産として蓄積するには評価に変換する必要がある。

・オタキングexは岡田斗司夫の思想をメソッド化し、普及させ、進化させ続ける。
 岡田斗司夫の思想はコアの方向性にすぎない。社員全員の参加でブラッシュアップし、常にアップデートする。
 思想のメソッド化・進化のために社内ネットが、普及のために社外ネットが必要になる。会社の総エネルギーの半分以上は、常に外部への普及のために使いたい。

・オタキングexは社員全員にオカダ姓を与える。
 家族であるから当然。同時に「互いのしたことには互いに責任感を持つ」ためにもこの制度を導入する。抵抗ある男子は、「女子は子供の頃からこう考えさせられてきた」ということをもう一度考えるべし。
 あくまで社内のみの「芸名」みたいなものだから、そんなに気にしない方が良い。実際には「銀座の」「バイクの」みたいな二つ名を与えるので、そっちを使う方が多いかも。
 今後、岡田斗司夫やオタキングについての悪評(マイナス評価)や、知られていない無名性(マイナス・アクセス)は我々全員が共有すべき「痛み」になる。

・オタキングexの社員は、個人と社内ネットが合体してはじめて「社員」となる。
 社員は入社した時点では、ただの不安な個人。でも社内SNSや先輩のサポートで「オタキングex」の社員へと変身できる。
 地方社員や時間的自由のない社員こそが我が社の基本。そのため、社内ネットの整備が我が社の第一目標。 我が社は電脳空間内に本社がある。ネットにアクセスすること=出社である。
 
・社員は入社金として一万円、年間所属費12万円をオタキングに払う。社長はこれを「岡田斗司夫らしく」使う。管理はオタキング。
 つまり、「給料の使い道について、社員は関知しない」ということ。これを積立金みたいに誤解してる人もいるけど、あくまで「参加費」だよ。

・有料会員より年会費1万円を集めて、これをオタキングexの企画費とする。管理は社員有志が行う。
 サーバの管理・運営や「ひとり夜話」などのイベント運営費はここから出費される。なので、会員が増えると「やれること」が加速度的に増える。

・その人の経済状況や納得度によって、参加方式はいろいろ。
 理念に共感して、いっしょに働きたい→社員
 面白そうだから、ちょっと関わりたい→有料会員
 お金は払いたくないけど、コンテンツは楽しみたい→無料会員

・常に奉仕は外向きに流れる。
 岡田斗司夫は社員にできるかぎり全ての時間を使う。
 社員は自腹で有料会員にサービスする。
 有料会員の支払う金を原資として、無料会員へのサービスに使う。
 無料会員の理解や学びが世界を向上させる。
 「社員は有料会員に奉仕」「有料会員が年会費払ってくれるから、無料会員に映像が配信できる」「無料会員がオタキングexのコンテンツやメソッドを理解し使いこなせば、個人は楽になり世界は良くなる」という仕組み。
 
・一日でも早く入社した社員は「兄さん」「姉さん」と呼ばれる。
 だからといって偉いわけではない。後輩の面倒を見るように。我が社は上に行くほど義務や仕事が多くなる。でも給料(負担金)は増えないのでご安心を。
 
・お互いを裏切らない。
 オタク集団や頭の良い集団は、本質的に客観的というか冷笑的な態度を取りがち。我が社ではこれを「悪癖」として排除する。日本が世界に誇れる二大オリジナル文化は「オタク」と「ヤンキー」だ。オタクの基本が「他者と関わりを持たない・避ける」であるなら、ヤンキーの基本は「兄貴、最高ッスよ!」である。
 そしてオタクとヤンキーが実は相性が良いのは、ヤン車にはディズニーやジブリグッズがあるのを見れば一目瞭然。
 我が社は積極的にヤンキー文化を取り入れる。すなわち「仲間は守る」「見捨てない」。
 社長は別に偉くないけど「無条件」に尊敬すること。このあたりは内田樹の『先生はえらい』(ちくまプリマー新書)を参照すれば根拠がわかる。
 
・社長は社員の共有資産なので、私有や私用は許されない。よって社長との恋愛は御法度。発覚したら相手の社員はクビ。(社長は最大の資産なので手放せない)。クビの場合、年間支払金は返金しないので、そんな損な行為は絶対にしないように。
 
 ・・・以上、こんな感じで僕は説明を続けた。
 みんな熱心に聞いてくれる。笑うべきところで笑い、真剣に聞いて欲しいところではうなずいてくれる。
 
 では、そろそろ核心だ。
 
 世界の、人類の苦痛の0.3%を軽減するという。
 それがオタキングexの目的だ。
 では、いかにしてそれを成し遂げるのか?
 ダイエットやノート術で、果たして人類の苦痛の0.3%は減ったりするのか?
 
 正直、僕にはわからなかった。
 『フロン』を書いた時には、ずいぶん多くの女性から「気持ちが楽になりました」というお便りをいただいた。でも同時に「結婚するのが不安になった」という人も多かった。
 ダイエット本も、「痩せたらモテますか?」と聞かれて困ることが多い。「痩せるとモテない確率が劇的に下がる」とは言えるんだけど、モテる可能性なんかわかるはずがない。

 要するに、人は他人を幸福になんかできない。自分の子供すら、だ。
 子供の幸せを願うのは親として当然だけど、「幸せのために尽くす」「計画する」というのは全部的外れであり有害ですらあると思う。
 幸福とは自分で定義するしかない。
 親ができることは、我が子が自分の幸福を定義するための強さ、すなわち「自立」への協力しかできないのだ。
 
 だから、我が社も人類の幸福なんか目指せない。そんなの人類の構成員ひとりひとりが考えて決めるべきだ。
 でも、全員がそれを考えられるだろうか?果たして人類はそこまで「自立」してるだろうか?
 
 残念ながら「していない」と僕は考える。
 だから僕たちは人類を「幸せ」にはできないんだ。
 「自立への援助」しかできない。
 そのための思考ツールの提供、考え方が効率よくなったり楽になったりするメソッドの提供。
 僕の考えやツールが完璧なはずがない。だから優秀な人、たとえば「年間12万円払って、おまけに働こうという余裕のある人」を集めて、思考法を改良してツールを開発して、矛盾点やバグを洗い出さなくちゃいけない。
 
 とりあえず具体的な目標なら決まっている。
 まずは社員。第一期の目標は150人、つまり「ダンバー数」だ。
 そして会員の目標が3万人。社員の200倍だ。
 さらに無料会員が全世界で2000万人、すなわち会員の600倍。
 これで60億人の人類の0.3%にはなる。
 
 でも、こんな計算は単なるトンチだ。
 意味はない。
 僕は「人類の苦痛の0.3%を軽減したい」という欲求を持っている。
 でも、僕にあるのはその欲求だけなんだ。
 それ以外は、なんとか補助線やガイドラインは引けるし、「たぶんゴールはあっちだ!」と言うことはできる。でも、それしかできない。
 そこから先は、他のみんなにやってもらうしかない。
 
 その日、僕はいままでで一番の勇気を絞った。
 もう二度とやりたくない、と思ったことをした。
 
 僕はみんなの前で、入社説明会に来たみんなの前で、頭を下げた。
 「男として」頭を下げた。
 
「僕はこの世界の苦痛の0.3%を無くしたいと思います。なんとかなると信じてます。自分ならできる、と信じています。でもひとりではできません」

「お願いします」

「僕を助けてください」

 僕は深々と頭を下げた。
 そう、ノープランだ。
 どうやって0.3%の苦痛を軽減するのか、現実的な解答は僕にはなかった。
 だからあの日と同じ、あの映画の日と同じく、「男として」頭を下げるしかなかった。
 
 僕は政治家が大嫌いだった。有権者に「お願いします」「男にしてください」と頭を下げる情けない人種。
 当選したら急に態度がでかくなって、選挙が近づくとまた米つきバッタみたいに「お願いします」「助けてください」と頭を下げる。
 恥を知ればいいのに。
 
 その政治家と同じ、いやそれ以下の頭の下げ方だった。
 政治家にはマニフェストもあれば公約もある。
 でも、僕にはなにもない。
 「やりたい」という気持ちしかない。
 「120分の映画を1分も切れない」というガキみたいなワガママしかないんだ。
 
 くやしい。カッコ悪い。
 でも、いきなり拍手が起きた。
 驚いた。
 顔を上げようと思ったけど、あげられない。
 当たり前だ、いまあげたら泣いてしまう。
 男を下げて頭下げて、それで拍手して貰ってさらに泣く?
 そんなカッコ悪いこと死んでもできるもんか!
 
 みんな、どんな気持ちで拍手してくれてるんだろうか?
 考えたらダメだ。もっと困ってしまう。
 そうだ、「してやったり」とか考えよう。
 「これでみんな、感動して入社してくれるぞ」とか。
 無理に笑おうとしたけど、余計に顔がクシャクシャになっちゃった。
 
 涙の発作が収まってから、平気な顔をして顔を上げたよ。
 でも、声は微妙に震えちゃった。
 ああ、死にたいほどカッコわるい。
 
 僕にとって生涯二度目の「死にたいほどカッコ悪かった日」だ。
 でも、その日のことを思い出すと、いまも、ほら、その、なんだ。
 へへへ。最高の日だったかもね。


 今日はここまで。
 続きは明日、「レコーディングダイエット2.0のススメ」でね。
 
 今日のBGMは『上を向いて歩こう』だよ。

 
 
 そう。すべてはFREEの世界へ向かっているんだ。
 新サイト、あと三日ではじまるよ。

  


Posted by 岡田斗司夫 at 00:29

すべてはFREEに向かう(回天編)

2010年03月27日

 この一連のシリーズは二つのブログ(「岡田斗司夫のゼネラルプロダクツ」「レコーディングダイエット2.0のススメ」)の交互で進行しています。
 最初から読む場合は、「岡田斗司夫のゼネラルプロダクツ 2010/03/16からスタートしてください。
 
 
 
 twitterを奨めてくれたのは週刊アスキー編集者の矢崎氏だ。彼の薦めでiPhoneまで買ってしまった僕はすっかりtwitterにハマってしまった。140文字という制限は僕らのように原稿表現を生業にしてる身にはかえってやりやすい。
 「言いたいことを、最初に思いついたフレーズにこだわらずに短く言い換える」
 たったそれだけのことだからね。
 
 ハマった僕は新しい遊びを考えた。
 twitter公開読書だ。読んだことのない本を初見で読みながらtwitterで「つぶやく」。余裕があれば自分の感想も書くし、質問にも答える。
 
 面白そうだ。やってみよう。
 題材として選んだのが、本屋で青い表紙が気に入った『FREE』という分厚い本だった。

 さっそく公開読書の企画をブログやtwitterで呼びかけ、僕はぶっつけ本番でつぶやきながら『FREE』を読んだ。
 結論から言うと公開読書は大成功だった。
 なによりすごいと思ったのは、みるみる参加者が「教育」されていくということ。質問を投げ合い、お互いに答え合い、すでに読んだ人が解説し、未見の人は我慢できずにその場でamazonを「ポチッ」として報告する。
 そのダイナミックな知的狂騒状態は、参加した者の「知的姿勢」をあっという間に矯正し、教導する。すなわち「進んでいる者」が「理解しきれない者」に教え、教えることによって自らの理解をさらに深めるのだ。
 twitterというのは教育媒体としても、また集合知としてもこんなに使えるものだったのか!
 
 僕はびっくりし、興奮した。
 だけど同時に落ち込み、大いに悩んでしまったんだ。
 
 『FREE』(NHK出版 クリス・アンダーソン)はいま、経済界を震撼させている怪物本だ。「料金を取らないことでお金を稼ぐ」という同書で書かれたコンセプトは、いままでもあったけれど概念としてまとめて提出されると、驚くべき明日の世界を見せてくれた。
 くわしくは同書をぜひ読んで欲しい。
 とりあえず僕は考え込んでしまった。
 僕が書いている本、その内容は「情報」だ。情報はFREE=無料になりたがる。ここから考えると著作で喰っていくというのは今後、ますます難しくなるだろう。
 もちろん、それでも大ヒット本は登場するだろう。でも大ヒットを出した人しか喰えないような業界は間違っている。
 「1.儲からなくてもやる人」「2.なんとか喰えるからやる人」「3.儲かるからやる人」、以上3種類の人が混在してこそ産業は活性化する。3の人はすでに抜けて、2の人がどんどんいなくなっていく。いま考えている出版という産業は、たぶんあと10年以内に数分の一に縮小するだろう。

 どうすればいい?
 考えたよ。それこそ必死になって。
 自分の書いた本の一部を無料で配布して、残りを売るとか。こないだも書いたように講演やセミナーで喰っていくことも考えた。
 そういえば取材先のライターや編集者が次々と転業・廃業したり、やたらと出版点数を増やそうしてるんだよね。それを聞いたある放送関係者は「まるで沈没船から逃げるネズミですね」と評した。無神経なセリフには怒るよりも「事態はそこまで来てるんだよなぁ」と思ったけど、「お前の業界も3年遅れで同じ波が来るんだぞ」と言い返してやった。
 
 でも、前にも書いたとおり講演やセミナーは「違う」気がする。
 とりあえず2009年末の僕は、もう本当にひたすら考え、悩んでいた。

 そんな時、以前から企画が進んでいた小飼弾さんとの対談話が急に具体化した。
 単行本化を前提にして、二人でなんでも話し合ってライターの方にまとめて貰う。
 2010年の1月26日(火)、僕の事務所で対談の第一回目は楽しく終わった。
「今度はぜひ、小飼さんの部屋でやろう!」と約束した。

 2月14日(日)、大阪で「ひとり夜話」のトークイベント。その夜、僕は「これからのひとり夜話の方向性を考えている。もっと参加者の負担にならない方法を模索している」と話した。
 正直に言おう。僕はその夜、明確なプランは持っていなかった。
 「ひとり夜話」の収録DVDを1枚2000円ぐらいで売ろうかな、とか考えていただけだ。または会員登録したら1000円程度でダウンロードできるとか。
 それでもとりあえず、毎月スケジュールを合わせて新宿や難波に来るよりは参加者の負担はずっと減るに違いない。その程度の未来を考えていた。
 
 でもね、やっぱり不安だったよ。
 これが「FREE」の回答なのかって。
 こんな普通の、ファンクラブや有料セミナーもどきのアイデアで新時代へ行けるんだろうか?
 
 普段、人に相談などしない性格の僕も、その頃はとことん弱気になっていた。
 おまけに、目の前にはとんでもなく頭が良い成功者がいるではないか。
 2月16日(火)の夜、東京のど真ん中、超高層マンションの最上階ペントハウスにある小飼邸からは、どこまでも美しい東京の夜景が広がっていた。
 対談は無事に終わり、僕は思いきって「小飼さん、ちょっと僕の相談にのっていただけませんか?」と切り出した。
 
 小飼弾氏は笑顔で僕の話を聞いてくれた。
 相談というのは、話を聞いて貰えば9割終わっている、というのが僕の持論だ。
 今回の相談にしても、僕は何度も自分のノートにまとめていた。僕の持論からすれば、すでに回答はその中に隠れているはずだ。
 しかし「自分の都合のいい回答」のみを求める僕は悩みの迷路に迷い込み、小飼氏からなんでもいい、ご託宣をいただこうとしていた。
 
 おねがい、ダン。教えて!
 どうすれば僕も、こんなカッチョいいマンションの最上階でお金に悩まずに暮らせるの?
 
 しかし小飼氏に説明しようと話す僕の口調は、どんどん愚痴っぽくなってしまった。
「会員制のサイトを自分でやろうとチャレンジしたけど、よくわからない」
「ひとりテレビのネット配信、よくわからない」
「若い人が自分よりずっと気楽に上手く映像配信などやってると、劣等感で自分に腹が立つ」

 小飼さんは「僕もそういう映像系の会員サイトを運営したことはないからよくわからないけど」と前置きして、こう答えた。

「岡田さん、それ誰かにやらせたら?」
「え?」
「岡田さんのやろうとしてることは『ビジネス』でしょ?ビジネスの定義は『自分でやらずに人にやらせる』ですよ」
「つまり、どっかに発注しろ、という意味ですか?」
「いや、そんなの関係ない。『誰か』にやらせるんですよ」

 小飼氏のサジェスチョンは明快だった。それまでの僕は「どうやって?」だけを考えて、全部自分がすることばかり考えていた。
 そうではなくて「誰が?」だけを考える。「どうやって?」は任されたそいつが考えればいい。
 
「でも、誰にやらせるんですか?」
「呼びかけて集めれば、タダ働きする奴はいますよ。岡田斗司夫ですよ。大丈夫」
「いや、そんなの無理ですよ!」
「昔、SF大会でやってたじゃないですか。きっといっぱい集まりますよ。弟子を取ると思えばいいんです。タダ働きどころか、弟子なんだから月謝を取ってもいい」」

 小飼氏は楽しそうに「弾言」した。
 丸め込まれたような気分で、僕は納得してしまった。
 
 いや。
 しかし。
 やっぱりダメだ。
 でも。
 ひょっとすると。
 違う!
 待てよ。
 
 帰りの地下鉄で僕の頭の中はぐるぐる回転した。
 よくわからないけど、ここに解答がある気がした。
 
 事務所に帰っても、頭の回転は止まらない。
「人にやらせることが『ビジネス』の定義」
「弟子なんだから月謝取ってもいい」
「SF大会と同じ」

 小飼氏の言葉を中心に、いろんな考えやアイデアのツリー構造が集まって結合する。
 しかしその結合は脆く、少しの矛盾であっというまに空中分解し、また新しい結束点を探し出す。
 
 仮説。
 仮定。
 問いかけ。
 自信。
 不安。

 まず、いままで悩んでいた事や「やるべき」と思いこんでいた事を思考停止する。「頭の棚」にしまって見ないようにする。
 フラットに考えてみよう。
 果たして僕はなにを望んでいるのか?
 どうすれば満足するのか?
 
 小飼さんのペントハウスのような生活か?
 大ヒット作家のように「新作を待ち望み、買い漁ってくれるようなファン」が大量に欲しいのか?
 
 ああそうだよ。もちろん欲しいとも。
 でもそれだけか?よく考えろ。
 思い出せ。
 マイケル・ジャクソンのことを。

 そう、マイケル・ジャクソンを思い出せ。
 忘れたのか?
「人類の苦痛の0.3%を削減する」
 著作も活動も、すべてその目標にあるはずなのに。
 人より自由な生き方も、気楽に見える人生も、すべて「その報酬」の前払いにすぎない。
 なのに、僕はいつのまに自分の目的を見失って「生きていく」「喰っていく」ことだけ考える奴になっちゃったんだろう。
 
 ああ、そうだ。
 ガイナックスをやめたとき、「もう二度と誰かと仕事するのはやめよう」と思ったよ。
 別に誰かに裏切られたわけじゃない。
 でも、やっぱり「ひとりが気楽だ」と思ったのは本当だ。
 
 でも、その後も会社を作ったし、共同プロジェクトもやった。
 柳瀬君たちとオタキングを運営し、海洋堂と食玩を作った。
 けっきょく、仕事というのは「誰かと」するものなんだよな。
 
 人間不信。
 使命感。
 整合性。
 原点確認。
 事例調査。
 分類→仮説→検証→仮定→外挿→実験方法→思考実験。

 
 こう言う時、考えるのを止めてはいけない。脳内の沸点を下げてはダメだ。
 まだ冷却凝固させなくてもいい。さらなる化学反応を起こすには、「落としどころ」すなわち結論を探してはいけない。
 
 考えろ。
 疑え。
 思い出せ。
 信じろ。
 もっと思考を、もっと論理を。
 信念に頼るな。自分を思い出して「絶対にできること」だけで構造を作れ。
 自分の決心を信じるな。自分の行動のみを根拠にしろ。
 考えろ。
 脳内温度を下げるな。
 もっと熱量を!
 
 考えれば考えるほどアイデアが沸いてきた。
 深夜、ノートに向かいながら僕は愉快でしかたなかった。
 自分で書いた文字に、単語に、文章に自分で惚れることができる。
 
 論理は、とてつもない長い旅を終えた論理は、最後にやっと感情にたどり着いた。
 
 できる。
 やれる。
 やりたい!
 僕はこの仕事がやりたい!!
 
 こんな楽しいのはいったい何年ぶりだろう。
 いつの間にか僕は、声を出して笑いながらノートを書いていた。
  
 
 今日はここまで。
 明日は日曜だからブログはお休み。
 続きは月曜に「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」で。
 
 
 そう。すべてはFREEの世界へ向かっているんだ。
 オタキングex、あと六日ではじまります。

 今日のBGMは「アンパンマンマーチ」だよ。


  


Posted by 岡田斗司夫 at 15:02

すべてはFREEに向かう(巡航編)

2010年03月26日


 すいません、ちょっと体調崩しました。
 ブログ更新は一日、お休みします。

 明日、この場所でもう一度チャレンジします。
 とりあえず寝ます。
 ぐ~
  


Posted by 岡田斗司夫 at 23:04

すべてはFREEに向かう(上昇編)

2010年03月24日

 この一連のシリーズは二つのブログ(「岡田斗司夫のゼネラルプロダクツ」「レコーディングダイエット2.0のススメ」)の交互で進行しています。
 最初から読む場合は、この日記からスタートしてください。




 マイケル・ジャクソン
 
 彼は僕と同い年、1958年に産まれたポップ・シンガーだ。
 マイケルは自身の集大成となるワールド・ツアー『THIS IS IT』の公演2週前にロサンゼルスで死んだ。
 死後、そのツアーリハーサルの映像が編集され、日本でも劇場公開された。
 その映画、マイケルの『THIS IS IT』を僕はこの正月に吉祥寺の映画館で見た。
 1月2日の深夜2時だった。
 
 お正月の深夜2時にもかかわらず、映画館はほぼ満席だった。
 冒頭、世界中から集められたダンサーへのインタビューから映画ははじまった。
 
「マイケルの前で踊れるなんて夢みたい」
「おい、信じられるかい?俺は10歳の時から、ずっとこの日を待っていたんだぜ!」
 彼らダンサーは『THIS IS IT』ツアーのオーディションのため、文字通り「世界中から集められた天才たち」だ。
 そう、ダンスなら誰よりも上手く、おそらく各出身国のベスト中のベスト、まさしくNo.1と呼ばれるスーパータレントたち。そういう「天才」は自我が強くプライドも高い。自分こそ世界一、と思ってる人種なのだ。
 そんな彼らが、マイケルの前で踊れる、オーディションを受ける直前のインタビューで感動を隠せずにいる。みんな紅潮する頬を涙でぬらし、感動のあまり言葉にできない者もいる。
 
 そこらのファンじゃないんだよ?
 「世界一」の天才たちが、たかがオーディションで、50才を越える大御所の前で踊るだけのはずなのに。若くて才能にあふれた彼らの方が、年齢的には初老のマイケルよりもずっとダンスが上手いはずだ。
 しかし彼らは、発表の順番を待つあいだ緊張し、興奮し、そしてこの日を迎えた自分を祝福する。
 
 そう、彼らにとってマイケル・ジャクソンは、単なる「業界の大物」じゃない。
 彼らにチャンスを与えたり奪ったりできる、セレブでエクゼクティブな「音楽業界のトップ」なんかじゃないんだ。
 彼らと同じ一介のダンサーでありパフォーマー、ミュージシャンとして「圧倒的な差で追いつけない存在」として彼らが眩しく見上げる存在。
 それがマイケル・ジャクソンだ。
 この冒頭インタビューはかなり長く、映画の半ばにも何度も挿入される。
 
 ちょっとふしぎに思った。
 正直な気持ちで言えば、「マイケル・ジャクソン?ああ、むかし流行ったよね。もう古いんじゃないの?」というのが映画を見る前の感想だったから。
 だから画面でダンサーたちの興奮や感動は「わかるんだけど理解できない」というレベルだった。
 しかしその後、リハーサル風景が画面にでると僕たち観客は「なぜ彼ら天才ダンサーたちが、かくもマイケルを尊敬し畏れるのか?」を思い知らされることになる。
 
 違う。
 圧倒的に「なにか」が違う。
 
 マイケルが軽く手を広げると、手のひらに観客の視線が集中する。
 右足を後ろに一歩引くと、僕たちはマイケルを見逃すまいとかすかに目を見張る。
 注目を、観客の視線を、その向こうにある観客の感情をマイケルはわずかな動きで自由自在に操る。
 マイケルは小柄だけど手のひらが大きい。そんなことにも気づかされた。
 あの手のひらを広げたり握りしめたりするだけで、どれだけ多彩な表情が生まれるというのか。
 
 若いダンサーが華麗に宙を舞う。激しいダンスを見せても、観客の注意は舞台の右手でゆっくり踊るマイケルに「ちょうどいい配分で」注がれる。
 「俺を見ろ!」ではなく「観客はいま、どこに注意を向けるべきか」を舞台上のたった一人のパフォーマーがコントロールしている。
 
 マイケルがボーカルの女性に助言する。
 彼女もまた「世界最高のパフォーマー」だ。
 しかしマイケルは「ううん、君はこうすべきだ。君にはできる」とアドバイスし、隣でいっしょに歌う。
 マイケルとユニゾンしながら、彼女が自身の限界を超えていく瞬間。その驚きの表情。マイケルの「ね?できただろう?」というイタズラっぽい笑顔。そして開放された彼女の歌声。
 奇跡の瞬間をカメラは捉えた。
 ダンサーも、ミュージシャンも、照明やカメラマンたちも、マイケルの近くにいると魔法のように「いままで以上の自分」を発見する。
 触れるものすべてを黄金に変えるマイダス王。
 それがマイケル・ジャクソンだった。
 
 天才なんてもんじゃない。
 ダンスが上手いというレベルではない。
 言葉にはできないそれ以上、マイケルは「この世界に現出した奇跡そのもの」なんだ。
 
 いったいなにが違うというのか?
 マイケルと「その他の天才たち」との差は、なんなんだろう?
 映画が進むにつれて、徐々にわかってきた。
 そうか、マイケルには「伝えるべきこと」「言いたいこと」があるんだ。
 他のダンサーは「上手く踊りたい」とか「自分を表現したい」で手一杯。もっと上手くなるとようやっと「自分の内部の情動を表現したい」になるんだけど、そこ止まり。
 しかし、マイケルには「表現したい内容」がある。
 具体的には、映画中盤で見せられるいくつかのミュージック・クリップ。環境破壊や熱帯雨林伐採に歌で抵抗するマイケルの思いが、映像や歌詞やインタビューで語られる。
 僕はそこで納得して、ひと安心した。
 なるほどね、「なにかやる男」というのはやっぱり違うもんだね。
 
 映画はツアー用の特別映像やステージの練習風景にうつり、僕はリラックスして映画を楽しんだ。もうその頃になると、映画館の観客たちはすっかりマイケルの信者だ。
 それまで世間で伝えられてきたマイケルの奇行やスキャンダラスな事件など、そういう風聞を信じた自分が恥ずかしい。だってマイケルって、本当にすごいんだもの!
 お正月の深夜の映画館は、僕を含めてそういう「にわかマイケル信者」でいっぱいだった。
 
 しかし、映画のクライマックス近く、いよいよツアー開始が近くなったのでスタッフ全員が手を繋ぐ場面。
 数十人のスタッフが輪を作り、隣の人と手を繋ぐ。
 マイケルは「みんな僕の家族だ」と言う。泣いていたあのダンサーも、あのボーカル歌手もいる。来月からのツアー開始を前に、それぞれの意気込みや仲間への感謝の言葉を口に出す。
 感動的な、マイケルのスタッフたちが心が繋がっていることがわかる、いいシーンだ。
 マイケルの隣にいるのはギリシャ人のプロデューサー、マイケルが誰よりも信じてパートナーに選んだケニー・オルテガがいた。
 オルテガはマイケルの親友であり、兄であり、一番の理解者だ。彼がみんなに感謝の言葉を言う。
「ありがとう。きっと僕たちのツアーは大成功する。すばらしいツアーになる」
 人の輪を作っているスタッフたちは、うなずく。涙を流して強くうなずく。
「じゃあマイケル、みんなに言葉を」
 オルテガにうながされて、マイケルが発言した。
 
「いま地球は危ない。本当に自然が破壊されてしまう直前まで来ている」

 え?と僕は思った。
 いま、その話?
 マイケルってKYの人?
 
「僕たちのツアーはできる。地球を救うんだ。地球の環境破壊をやめさせて、自然を回復しよう。世界中にこの運動を広げよう。4年あればできる」
 画面に映ったスタッフたちも、なにか居心地が悪そうだ。ダンサーや音響さん、オルテガなどのスピーチでは強くうなずいていたみんなは、とりあえず下を向いてマイケルの話が終わるのを待っている。
 
 そりゃそうだろう。
 だってマイケルは「みんなのツアー」の話をしていない。「自分の目標」の話をしてるだけだ。
 でも「みんなの夢」はそうじゃない。素晴らしいツアーを成功させること。マイケルと並んで踊ること。その向こうにはさらなる自身のキャリアや未来。
 なによりもマイケルの話には無理がある。環境破壊を止める?
 だって歌だよ?コンサートツアーだよ?
 「環境破壊をやめるように訴える」ことはできるだろう。
 そういう運動のテーマソングにすることだって可能かも知れない。
 
 でも、たかがミュージシャンの歌で、環境破壊を止めたり、自然回復を4年以内になしとげる、そこまでの力はない。
 それが現実だ。
「僕の歌が環境破壊を止める力になれたら」
 これならわかる。理解の、理性の範囲内だ、
 でも「僕の歌で地球を救う。4年以内に。僕たちにはできる」、そんなことを本気で言い出したとしたら、その人は狂っている。
 たしかにマイケルのミュージック・クリップには、彼の歌のパワーで熱帯雨林が復活するSFXシーンがあるけど、あれは合成だ。特撮なんだ。
 それが理性だ。それが現実なんだ。
 
 だから、マイケルのスピーチが終わると映画は次のシーンに切り替わった。リハーサルが続き、マイケルの日常も映された。
 素晴らしいツアーにしよう!
 スタッフの思いが一つになっていく。
 
 しかし映画はラストになって、マイケルの死が報じられる。
 映画の中でファンたちは泣き叫び、吉祥寺の映画館でも客席から嗚咽が聞こえる。
 なんて可哀相なマイケル。
 すばらしいツアーになるはずだったのに。
 あんなに素敵な、マイケルを尊敬して愛しているスタッフに恵まれていたのに。
 あんなに天才で、才能もお金も愛情も、誰よりも持っていたのに。
 
 映画館の観客たちは感動し、泣いていた。
 栄光に包まれた、しかし不幸な天才アーティストの死を悼み泣いていた。
 
 しかし、僕は泣けなかった。
 僕は怖かった。
 マイケルの人生は失敗だったと知っていたから。
 彼はなにひとつ得られず、この世を去ったことがわかったから。
 
 みんな信じちゃいない。
 マイケルの目標を。「この地球を救う」を。
 あれほどマイケルに心酔していたダンサーやシンガーたちも、誰一人本気で信じていない。無二の親友オルテガをはじめ、スタッフたちは誰一人「世界を救える」なんて信じちゃいなかった。
 映画館でマイケルを見て泣いている観客も「マイケルっぽい理想論だね」とスルーした。
「マイケルは純粋だから、そんな夢を持っているんだ。僕たちはそんなマイケルが大好きなんだ」
 そう考えていたんだと思う。
 でも、マイケルはそんな絵空事みたいな夢じゃなく、本気で、本当に、この4年で世界を環境破壊から救うつもりだった。「夢」じゃなくて具体的な「目標」だったんだ。
 
 あれほど彼を尊敬し、愛してくれたマイケルの「家族」や「仲間」たち。
 マイケルの死を悼んだ世界中のファンたち。
 その中で、いったい何人が「マイケル、口惜しいよな。もう少しで世界を破滅から救えたのに。環境破壊を止められたのに」と彼のかわりに嘆いてくれただろう?

 そうか、だからマイケルは子供が好きだったんだ。
 子供なら、マイケルの目標を信じてくれる。
 マイケルが「世界を救おう」と言った時に心から信じてくれるのは子供だ。
 だからマイケルは、子供たちが好きだったんじゃないだろうか。
 なんて可哀相なマイケル・ジャクソン。
 
 彼は誰にも理解されず、なにひとつ人生の目的を果たせず、世界の破壊を止められないまま世を去った。
 彼にとって、彼の人生は敗北だった。
 栄光と愛と美に包まれていた、と人は言うかも知れない。
 でもマイケルはきっぱり、ノーと言うだろう。
「世界を救うことだけが僕の望みだった」と。
 
 僕?
 僕も信じちゃいない。
 マイケル・ジャクソンが歌で世界を救えるなんて。
 
 でも、僕にはマイケルの口惜しみがわかるよ。
 僕もマイケルと同じ、狂った男だから。
 僕はマイケルと違う。
 天才じゃないし、才能もない。
 トークの才能や文章力は、ある程度ある。
 でもマイケルのように世界中の人を感動させるような表現力はない。
 
 だから僕の「狂った目標」はマイケルよりはずっとささやかだ。
 それでもマイケルと同じく、その目標が達成されない限り、僕の人生は無意味だ。
 僕の目標は・・・
 
 う~ん、恥ずかしいなぁ。
 笑われるだろうし、信じてもらえないだろうし、絶対にバカにされるだけだ。
 明日。明日まで待って。この続きは明日にしよう。

 今日はここまで。
 じゃ、明日は「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。

  


Posted by 岡田斗司夫 at 17:15

すべてはFREEに向かう(離陸編)

2010年03月20日

 この一連のシリーズは二つのブログ(「岡田斗司夫のゼネラルプロダクツ」「レコーディングダイエット2.0のススメ」)の交互で進行しています。
 最初から読む場合は、 この日記からスタートしてください。

 お金のことを書こう。
 
 お金のことを書くのは、あんまり上品な行為だとは言われない。
 でもやっぱり、この部分にも本音は隠れている。
 ここを隠したりアイマイにしたら、ちゃんとした説明にはならないんだよね。
 だからあえて、お金のことをちゃんと書こう。
 
 本が売れない時代だ、と言われている。
 知り合いのライターや編集者が次々と仕事をやめて、副業をはじめたり業界から消えていったりする。
 とりあえずどっかの大学か専門学校の講師になれれば喰える、とそっちにシフトする人も多い。
 無理もないよ。だって単行本の初版が5000部とか、ひどい時には3500部と言われてるんだから。
 
 評論系の本は書くのに時間がかかる。取材もするし、資料も買いそろえなきゃいけない。関係者に地道なインタビューだって必要だろう。
 書くのに1年はかかってあたりまえ。ヘタしたら2~3年という話も珍しくない。
 で、出版社からは「評論系は売れないんですよ」とイヤミを言われながらなんとか出版したとする。
 定価は1300円ぐらいだろう。それ以上だと売れないから。
 印税は10%で一冊130円。初版が運良く5000部で、合計手取りが65万円。初版が3500部だったら、45万5千円だ。
 一年かけて必死で書いて、50万円前後。
 
 売れればいい?
 いやいや、売れてもノンフィクションは3万部行けば大ヒットと言われてるんだよ。
 3万部でも390万。毎年一冊、大ヒットを出し続けても年収は390万円なんだ。
 年収390万は安くない?
 いや、読み返してくれたまえ。
 「毎年大ヒットを出し続けたら、年収390万円」なんだよ。
 毎年大ヒットを出し続けることができたら、その人はかなりの天才だと思わない?
 そんな人ですら、この程度しか稼げない。
 それが出版界の現状なんだ。
 
 そんな時代でも、僕はずいぶんと恵まれているほうだと思う。
 この15年ずっと、書き下ろしの依頼も途切れずにあるし、連載の単行本化も進んでいる。
 新聞の連載だって4月から一つ増える予定だ。
 でもね~、これがいつまでも続くとは思えないんだ。
 だから、以前からずっと、僕は「本を書く」以外の収入源を模索していた。
 
 事情通に言わせると「本は名刺代わり。講演会やセミナーで稼ぐ」ということになる。
 たしかに講演会は割がいい。
 60~90分喋るだけでウン十万円だ。
 
 ところがね、ここだけの話、セミナーはもっと儲かるらしいよ。
 100分程度のセミナーで2万円ぐらいは当たり前。それを4回で1セットにして合計8万円。セミナーに50人来れば、あっというまに400万の売り上げが立ってしまう。
 マジメに毎年ベストセラーを出すのと同額が、セミナー1セットで稼げちゃう。
 売れているもの書きなら、参加者は100人を越えるかも知れない。
 セミナー1セットで800万。年間で10回シリーズを転がせば、それで8000万の売り上げだ。
 すげえ!とんでもなく儲かる!!
 
 いや、まだまだ上には上があるんだよ。
 直接、参加者を呼ぶタイプのセミナーではなく、CDやビデオ素材を定期購読させる「通販型セミナー」だったら、利益は天井知らずだ。
 CDやDVDプラスちょっとした冊子の教材を毎月送付して、年会費が10万~20万。その他、特別セミナーや特訓ゼミなどという名の4~10万円するコースをどんどん受講させる。
 ネットでちょっと調べただけで、こういうビジネススクールやセミナーがすごく増えているのがわかるだろう。
 不景気だからこそ、ビジネスマンは自分磨きに熱心だ。いま経済的に余裕のある人には、そういういわゆる「セミナージプシー」になっちゃってる人もあんがい多い。
 
 こういう商売に鞍替えすれば、年収は軽く億を超える。
「岡田さんぐらいテレビに出ている人なら、セミナーをやればすぐに儲かりますよ」
 そう言われたこともある。
 
 正直、その時は心が動いたよ。
 だって「年収は億」だよ。
 僕は子供の頃、貧乏だった。晩ご飯のオカズが漬け物だけだったり、きな粉と砂糖だけだったことも毎週のようにあった。
 だから貧乏がどんなものか、人よりは知ってるつもりだ。
 「いつまでもデブと思うなよ」が53万部売れたとはいえ、半分は税金に持っていかれるんだ。いや、それ以前の借入金の返済で、とっくの昔になくなっているよ。
 
「なにをバカ正直にいつまでも文章書いたり、入場料2000円のイベントで3時間も話してるんですか?もっと効率よく儲けなきゃバカじゃないですか?」
 そう言われた時、正直な話、僕は「そうか、儲けなきゃバカなのか」と思った。
 
 でもね、そういう仕事は楽しくない。
 ダイエットの講演もセミナーも、やろうと思えばできるだろう。
 たしかに儲かるかも知れない。
 でも、楽しくない。
 
 きれい事は言いたくないよ。
 お金は嫌いじゃない。大好きだ。
 贅沢は好きじゃないけど、預金通帳に金額が増えるのを見るのは大好きだ。
 でも、お金を儲けて何をするのかというと、僕は本を買ったりオモチャを買ったりするだけだ。新しいパソコンを買うかも知れない。でもそれだって、仕事に使うに決まっている。
 「寿命があと一年だったら何をしますか?」という質問があるけど、僕の答えは簡単だ。
 昨日と同じく仕事をする。
 このブログを書いて、近所のスーパーで食材を買って自炊して、録画したアメトークを見て「最近つまんないなぁ」と文句を言う。
 つまり、これが僕の人生なんだ。
 長年かけて作り上げた、僕という人間そのものの行動パターン。
 これが僕は気に入ってるんだ。
 
 お金の多寡で変わるのは、ブログを書く時のパソコンと、買い物に行くスーパーの食材コーナーと、アメトークを見る時のテレビのサイズ程度。
 お金ってそれだけのものだと思う。
 外食する時は贅沢するかもしれない。
 でも贅沢な外食ってカロリー高いだろうし、そんなに毎日食べたいようなもんじゃない。
 こないだハワイに行った時はエコノミーだったけど、それがビジネスクラスにできるぐらいかな?でも海外旅行だって年に2回もやれば充分だ。
 だいたい、ハワイに行ったのだって仕事をするため、カンヅメに自分を追い込むためだ。
 ハワイで仕事するのは楽しかったぞ。
 
 そう、楽しかった。
 人生で楽しいことは、お金を使うことじゃない。
 やりがいのある仕事。
 自分が誇れる仕事。
 それがないと、いくらお金があってもけっきょくは「生き甲斐」や「誇り」をお金で買うことになっちゃう。
 それはあまりにカッコ悪い。
 
 そんなことを考えて、僕はけっきょくダイエットのセミナーとか通販とか、そういうのはやらずじまいだった。
 
 じゃあ、と話は最初に戻る。
 僕はどうやって喰っていけばいいんだろう?
 出版は限界に来ている。
 テレビの出演?ギャラは出版より安いよ。
 若くて僕よりもずっと最新のマンガやアニメに詳しい人もワンサカいる。
 僕の出番は減る一方だろう。
 
 だからぐずぐず言わずに、セミナーとかやって稼げばいいじゃないか!
 そう自分を叱りつけたこともある。
 
 さんざん考えて、ようやっと出た結論は「まず、どういう人が僕のお客さんなのか知りたい」だった。
 とりあえず、「ひとり夜話」に来てくれる人はどんな人なのか?
 このブログを読んでくれている人は、どんな人なのか?
 
 マーケティング、という行為ができるような専門教育は受けていない。
 ただ、勘みたいなものが働いた。
 「どうやって稼ごう」以前に、いま現在僕に対してお金や時間を使ってくれている人、一人ひとりの顔がまったく浮かんでこない。
 「お客」「ファン」というラベルの向こうに隠れて、一人ひとりを見ずにずっと仕事してきたんじゃないか?
 どんな人が僕の話を聞いてくれてるのか知らずして、セミナーなんてオレはバカじゃないの?
 
 そう考えたから、このブログで「岡田斗司夫とメール交換しませんか?」というプロジェクトをはじめたんだ。

 ブログで呼びかけたら、反響は凄まじかった。
 あっという間にメールの受信フォルダは未読であふれ、僕は毎日毎日メールを読んで返事を返すだけの日々を繰り返した。

 いろんな人がメールをくれた。
 はじめて知ることばかりだった。
 実はかなりの主婦が、僕の本を読んでくれていること。
 10年前にハマって読んで、また数年前から読み出したというパターンが多いこと。
 そんなメールを見て、「う~ん」と考えちゃったよ。
 みんなやりくりして給料やバイト代や家計から僕の本を買ってくれる。
 だから無料のGyaOジョッキー版「ひとり夜話」をどんなに楽しみにしてくれたか、たくさんのメールに教えられた。
 東京や大阪で毎月イベントやって、僕としては「3時間で2000円のイベントだからお得だろう」「オレも頑張ってるよな」と思っていた。
 とんでもない。
 まず東京や大阪に行けるだけで、そいつは地理的に特権階級なんだ。
 普通、そんなところには行けない。
 スケジュールが合わない。
 交通費や宿泊費を考えると、お金の余裕がない。
 休日に家を空けるなんて、家族の賛成が得られない。
 
 なんて僕はバカだったんだろう。
 そんな人たちに向かって「タメになるから一回4万円の僕のセミナーを受けなさい」と言えるはずがないじゃないか。
 
 それにね、セミナーって実は役に経たないと僕は思っている。
 だって、その理由は・・・
 というわけで、いよいよ話は核心に入るよ。
 
 でも、今日はもう充分。長すぎたよね。
 続きはまた来週にしよう。
 明日は日曜でその次は祝日だからブログ更新はお休みします。
 この続きは3月23日(火)に「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。
 良い週末を!
 
 
  


Posted by 岡田斗司夫 at 08:46

すべてはFREEに向かう(助走編)

2010年03月18日

 この一連のシリーズは二つのブログ(「岡田斗司夫のゼネラルプロダクツ」「レコーディングダイエット2.0のススメ」)の交互で進行しています。
 最初から読む場合は、この日記からスタートしてください。


 おとついのブログ、いきなりで悪かった。ゴメン。
 でも、あれが現状だ。駆け足で書いたけど、あれが今の僕の日常だ。
 なぜブログを読んでいる人に関係なく思える話を書いたのか?
 いや、それが関係してくるんだよ。
 まぁ聞いてください。

 「ひとり夜話」を今後、どうするか?
 地方や収入の格差をどう埋めるか?
 すべてはここからはじまった。

 で、ブログを読んでくれている人にお願いして、とんでもない分量の「あなたのことが知りたいメール」を送ってもらってそれを読んで返事したのが直接のきっかけ。
 
 おとついのブログで書いたオタキングexにしても、社内SNS「バベルの塔」にしても、すべては「ひとり夜話」と「あなたのことが知りたいメール」についての解決案なんだ。
 
 これ、2月の東京イベントで語ったんだけど、概略だけで1時間もかかった。
 その補足で「会社説明会」というのを開いたけど、ここでもさらに追加で30分以上(笑)
 まぁ長いのはしかたない。お互いに我慢するとしましょう。
 今日からここに長~い連続ものとして書くことにするよ。同時にtwitterで質問や追加説明もしてみるよ。
 とりあえずイントロというか助走だね。まずは書きやすい分から書かせて貰うね。
 
 「ひとり夜話」というのはGyaOジョッキーというネットテレビで去年の夏までやっていた僕の番組だ。月イチで「ひとりで1時間しゃべる」という構成、楽しかったし評判も良かった。
 当時はMacで見れないとか問題もあったけど、もしこの番組がずっと存続していたら、僕も他のことは考えなかったと思う。
 しかし、GyaOは会社ごとYahoo!に吸収合併。番組どころか放送局自体がなくなってしまった。
 
 しかたなく、僕は手作りのイベントとして「ひとり夜話」をはじめた。東京と大阪で、毎回3時間ぶっつづけで一人でしゃべりまくるイベント。これを昨年9月からこの3月までずっと毎月続けた。
 面白くて、これまた幸いにも評判もいいんだけど、やっぱり問題がある。
 
 地方の人は参加しにくい。
 お金がかかる。
 
 もちろんライブなりの良さはある。直接会場で話を聞くのは全然違う!と言ってくれる人も多い。
 でも、もともとGyaOジョッキー時代は「タダで自宅でいつでも」楽しめたわけだ。
 参加費も移動の経費も手間も、スケジュール調整も必要というのは、やっぱり「見たい人」に負担がかかっちゃう。
 
 では一部の人が言うように、youtubeその他で配信すればいいのか?
 これにも問題がある。なにより目の前に観客が入ってないと、僕がすごくやりにくい。GyaOにしても、目の前のスタッフへのウケを考えるからできたんだ。
 プロの落語家でも、観客のいない場で録音・録画してそれを販売、ってあんまりないでしょ?
 会場で録画収録して、その映像を配信?
 もちろんそれも考えたよ。でもなにも考えずにそんなことしたら、今度は直接会場に来てくれるお客さんのメリットがなくなっちゃう。数時間のトークを配信する方法も問題だ。
 では編集版を作ってそれだけを配信公開する?いや、編集すると素材制作に膨大な手間がかかる。映像編集なんか慣れてない僕がやったら、仕事ができなくなって飢え死にしちゃう。でも外部に出せば経費がかかって赤字になる。
 ボランティアにまかせる?それも考えた。でもボランティアの人が善意であってもデータを流出させる可能性もある。ボランティアと言うことは仕事じゃないからスケジュールのお願いもしにくい。最悪、データだけ渡したけどそれっきり音信不通というのもありうる。
 ありうる、じゃないね。僕はハタチ前からあらゆるボランティア組織に出入りしていた。だからそういう組織や人間の「頼りなさ」はいちおう人並み以上に知ってると思う。
 
 ・・・ということを、僕がグダグダ悩んでいるうちにも「ひとり夜話」イベントはどんどん回を重ねていった。気がつくと3月でもう7回だ。3時間×7回で合計21時間以上しゃべってることになる。
 このまま続けてればいいんじゃないかな?
 正直、そう考えたこともある。
 なんだかんだ言っても評判もいいし、チケットも毎回売り切れている。
 これ以上考えなくてもいいんじゃない?
 
 でも、やっぱり気になっちゃうんだよね。
 東京や大阪に来れない人とか、お金や時間の都合がつかない人とか。
 だってもったいないじゃない?
 ここに「話したい人」がいて(笑)、ネットの向こうには「聞きたい」と言ってくれる人がいるんだから。
 
 さて、どうしたもんだろうねぇ?
 と、悩んでいてもしかたない。まずは「聞きたい」と言ってくれている人の意見を聞かなきゃ。いや、意見じゃダメだ。もっとその根本、「僕の話に興味持ってくれている人は、いったいどういう人なのか?」。
 データやマーケティングじゃない。
 もっと個別の、一人ひとりの話をちゃんと聞かせてもらう。
 そこからスタートしないと、ぜんぶ上滑りの解決案、折衷案になってしまう。
 
 そこではじめたのが「あなたのことが知りたいメール」、別名「岡田斗司夫とメル友になりませんか」大作戦だったんだ。
 これが結果的に、僕にものすごい衝撃を与えた。
 大げさではなく、人生を変えるキッカケになったんだ。
 
 ふう、まだまだ続くよ。
 でも今日はここまで。
 明日はこの続きを「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」で話すね。
 
  


Posted by 岡田斗司夫 at 10:40

オタキングexの社長日記

2010年03月16日

『仮面ライダー』のナレーションぽく読むこと:
「岡田斗司夫はオタキングex社長である!
 彼は貨幣経済→評価経済社会へシフトするための拡張型組織・オタキングexを立ち上げた!
 exはエキスパンドすなわち拡張を意味し、「会社」「学校」「家族」の属性を併せ持つ組織なのだ
 オタキングex社長は、人類の苦痛0.3%の軽減目指して、今日もパソコンの前に張り付くのだ!」


 集合時間よりちょっと遅れて、社員たちとのオフ会に出席。我が社は完全ネット対応型の会社、つまり原則的には「在宅ですべての活動や会議もしてしまおう」が前提。
 だからこそ、「集まってお互いの顔が見たい!」というのは当然だよね。仲間なんだから。
 すでに「バベルの塔」も稼働して一週間。ようやっとコミュやトピが整理されつつあるタイミングだ。あ、「バベルの塔」というのは僕らの社内SNSの通称ね。いつまでも社内SNSと呼ぶわけにもいかんでしょう。というわけでケイゴくん、名称変更よろしくね。<社内連絡
 
 集まったのは新宿歌舞伎町の喫茶ルノアール。2階に上がると猛烈な勢いの韓国語が聞こえてきて、どうやら韓国からの旅行の一団がフロア半分を占領してるみたい。ガラス仕切り向こうに行くと、何人か見知った顔が車座になってる。
 いた。彼らがオタキングex社員たちだ。
 
 「ひとり夜話」の観客だったり、入社説明会に来て貰ったりしてるから会ったこともあるはず。しかしこれが社員としては全員実質上の初顔合わせ。いや、嬉しいんだけど照れるね(笑)
 この日までに社員登録したのは50人ぐらいで、ルノアールに集まったのは20人ぐらいなのかな?僕以外の最年長はカズヨシ(48才・本業はSE)で、最年少はナツキ(武蔵美の女子大生)だ。
 基本的に社員には軽いドレスコードがあるので、全員こざっぱりした格好をしている。
 
 本業はみんなさまざまだ。びっくりするような役職や経歴の人もいるし、学生やフリーター、失業中の人もいる。共通してるのはあの感じ、全員の知能指数が明らかに高い。だから複雑な話の飲み込みが早いんだよね。
 入社資格にちょっと高い目のハードルを設定したので、それがバリアになっているから当然と言えば当然なんだ。このあたりは週刊ダイヤモンドの取材で答えた「twitterの『フリー』読書会がハイレベルになる理由」と同じ。
 
 イベント直前なので、挨拶と社内システムについて軽く説明して中座した。それでも1時間以上いたことになるんだけど、あっという間だったなぁ。
 もっと話したかったよなぁ。
 
 ロフトでのイベント「ひとり夜話7」についてはここでは書かない。今週の土曜に同じイベントを大阪でするしね。
 あ、でも録画記録しているので、近いうちに映像を公開する予定だよ。そのために作った会社でもあるから頑張らないと。
 とりあえず現在の形の「ひとり夜話」は今回で最後だから、興味ある人は今週土曜の大阪まで来てね。社員募集はそこでもやってるから。
 
 イベント終了後、録画テープを映像部のトシハルに渡して、録音済みのボイスレコーダーをみのうら姐御に渡す。あ、ロフトプラスワンの固定カメラにも映像記録が残っているはず。プロデューサーの加藤梅蔵さんに頼んだらデータもらえるはずだよ。加藤さんの携帯番号をメッセージするので、受け取りに行ってね>トシハル
 
 終わってから、お楽しみの打ち上げ。
 疲れ果ててるのでこれまた1時間で引き上げた。でも終電の都合で10分しかいられないものや乾杯のビールやウーロン茶が来る前に帰らなきゃいけないものも多い。
 なのでグラスなしで「エア乾杯」した。なんだかおかしくてみんなで笑った。 「友だちが今週、エア結婚式した」という話にも笑った。「新婦だけの結婚式なんですよ!」「実は新郎だけのエア結婚式も先週やって、それに答えるイベントだったんですよ」という話に全員大爆笑。
 
 帰宅して「バベルの塔」に入り、さっそくUPされている今日の感想や「行きたかった」という地方社員の日記とかを見ながらパソコン前で寝落ちしちゃったよ。
 イベントやオフ会に来れない社員のためにも、格差をゼロに近づける社内ネット整備をどんどん進めなくちゃ。
 気がつくと明け方の4時過ぎ。「バベルの塔」にはいまだ書き込みがある。みんなすげぇな。楽しかったんだな。楽しいんだな。
 「友だちはいらない。仲間がいればいい」というのは僕の個人的なテーゼなんだけど、やっぱり仲間がいるのはいいよなぁ。
 
 さて、今後の社長の課題としては、まずは社内プロデューサーを決めなきゃ。
 今夜、「占い師のユウコ」と面談したら、ほぼ候補者との面談段階はクリア。候補者にだした宿題の提出もあるだろうし、大阪に行くまでには決めたいところだなぁ。
 あと秘書室も稼働させないと僕のスケジュール調整もたいへんだ。
 とりあえずTeamSpeak3をインストールして、音声チャット会議の実験に参加しようかな。これが地方格差を縮める決定打になればいいなぁ。
 ネット音声会議、とんでもなく楽しいらしいからなぁ。
 あ、海洋堂から頼まれてるフィギュアの解説文を書くためにDVDも見なくちゃ。
 twitter読書会もまたやりたいし、そのために買った本も山積みだよ!「読書必要時間」という負債が溜まりだした・・・
 
 ダメだ!ブログが書き終わらない!
 
 とりあえず今日はここまで。
 じゃ、明日は「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 10:02

捻挫しちゃった

2010年03月11日

 ハワイに行ってきました。
 月曜には帰ってたんだけど足首を捻挫して、立ち上がるのもひと苦労。
 ブログ更新のため、パソコン前に座るのもおっくうです。

 とりあえず日曜の「ひとり夜話」、お品書きだけでも・・・

1.「ジオン公国の野菜作り」
2.「世界征服は可能か?リアルバージョン」
3.「オタキングex設立宣言」

 捻挫した足首を庇っていたら、反対側の足まで痛めちゃったので、ちょっと自重します。
 いてて。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 23:35

データが消えちゃう&連絡は早めに!

2010年03月02日

 GyaOジョッキーの「ひとり夜話」アーカイブ、もうすぐ消えちゃうのでまだ見てない人は急いでね。
 2008年9月~2009年2月分は3月7日(日)で配信終了。
 以前はMacでは再生できなかったけど、yahoo!に吸収されてからは見れるようになった。
 その他、3月31日で半分以上が配信終了になる。僕にはなんの連絡もないので、この映像を保存もできないんだ。困ったことだけど、放送業界ではこういうの当たり前みたいだからなぁ。
 内容はかなり面白いよ。消えちゃう前にぜひ見てください。

 あと、来週の火曜までちょっと用事ができたのでこのブログ、おやすみします。
 再開は3月9日(火)の予定。おやすみ中のできごとは、写真付きで書くのでお楽しみに!

 ここから下は、社内連絡事項です。
 連絡手段がブログしかないので、関係ない人には申し訳ない。

 例の入社説明会の参加者諸君、これからの規模による準備もあるので、もし決心がついた人がいたら、「決心できた」というメールをちょうだい。

 あと、東京や大阪の説明会でたぶんメーリングリスト作ってるよね?
 代表者は早めに僕にメールしてくれ。
 そしたら互いに連絡が取れて情報が集まりやすくなり、より公平性が増す。
 「決心した」という人のメールも、個人情報を抜いた状態でそっちに転送するから、あとは互いに自己紹介するように。
 MLつくちゃったんだったら、早い目に合流しないと、どんどん情報格差や認識の差ができちゃうよ。
 今のメンバーだけで話し合いを進めすぎないようにね。

 3月3日(水)の夜までだったら、僕もそのMLに参加できるよ。
 3月9日(火)以降だったら、いつでも時間空けるから、相談に来なさい。
 
 今日はここまで。
 じゃ、明日は「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。
   


Posted by 岡田斗司夫 at 03:43

Q&A

2010年02月27日

 前回の「ひとり夜話」で参加者からリクエストや質問をいっぱいもらった。
 イベント中には答えきれなかったから、今日はそのいくつかを取り上げてみよう。
 
①以前にアニメ夜話「王立~」のとき、「もの作りにおいてはアマ>プロ」とおっしゃってましたが、論拠をお願いします。

●時間と予算を無制限にかけられるアマチュアにはプロは勝てない、という意味。もちろん例外はあるよ。核兵器とか3D映画とか(笑)、開発に予算がかかるものは別。だから「長編アニメ」という枠ではアマ>プロだろう。
 でも1カットのアニメートだけだったら、そりゃアマの方がプロよりクオリティ上げられるよね。

②ipadは買うんですか?
●買わないよ!でも最近、iPhoneでオーディオブック聞いてて便利さに驚いた。キンドルも日本語化されたら絶対に買うと思う。なのでこれからは未定。

③いま16才の女の子とメル友になったんですが、接し方がわかりません。モテたいです。どうすればいいでしょう?
●女子にパターン無し、だよ。「これはダメ」という悪手はあるだろうけど、「こうすれば鉄板!」という最善手は女子にはない。オタク全開で君が楽しくメールしたら?
 それでダメなら、そんなつまんない女子は「16才」という部分にしか価値がないバカ者ということ。捨て置きなされ(笑)

④「いつデブ」の売り上げを50万部と予想されていましたが、根拠はなんでしょうか?(数年前のノートで、発売直後に50万部の売れ行きを予想した件について)
●発売後5~6週目の段階で増刷部数のデータをグラフ化して、簡単な減衰曲線を当てはめただけ。実際には53万部ぐらいだから外れたんだけどね(笑)

⑤上手く話す方法。「論理的に話す方法」
●「上手く話す」と「論理的」は階層が違う問題だよ。「上手く話す」のゴールは「相手の共感を得る」という感情問題。「ではどうやって共感を得るか?」という戦略は論理的な問題。つまり「論理的に緻密に作ったシナリオ」を元に、「感情表現が豊かでアドリブが利く話し手」が語って、聞き手の共感を得ている状態を「上手く話せた」というワケ。
 ただし、論理的なシナリオを書く時は、自分の損得じゃなくて論理に忠実じゃなきゃダメだし、感情表現を豊かにするには自分が言ってることをちゃんと信じられないとダメ。つまり「正直な話を、素直な気持ちで話す」のがベスト。
 準備は論理的に、話す時は自分の気持ちに素直に!これがポイントだよ。
 
⑥今までで一番モテてる、と思った時はいつですか?
●今じゃないかな?だって「好きなことを話すだけ」のイベントに毎回聞きに来てくれる人があんなにいるわけだからね。
 イベントの男女比は8:2ぐらいだけど、モテには変わりないから平気だい!

⑦内田樹さんについての話が聞きたいです。
●あの人は頭が良いよね。尊敬してるし本も大好きです。内田さんの本がちゃんと売れてるんだから「良い本が売れない時代」というのはウソだと思う。
 基本的に他人の書いた本にはなにかしらのツッコミを入れちゃうんだけど、そんな性格の僕でも内田さんの本にはほとんどツッコミどころがない。感服してますよ、ハイ。

⑧以前提案されていた「友だちいらない論」について聞きたいです。
●、これはクリエイター志望者限定、という部分もあるからなぁ。
「友達は、世間で言われてるほど必要ではない。でも仲間は、あまり取り上げられないけど重要」という意味。
 朝日の人生相談で回答ベースとして答えることもあるかも。


 今日はここまで。
 明日は日曜だからブログはお休み。
 じゃ、月曜に「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。  


Posted by 岡田斗司夫 at 06:00

実写ヤマトファンクラブ&「作詞家・岡田斗司夫」

2010年02月25日

 ディアゴスティーニの週刊ヤマト、今週号はついに地球防衛軍旗艦アンドロメダだったね!ヤマトシリーズでは僕が二番目に好きな艦なんだ。
 
 一番はもちろんヤマト(船首に錨のマークとか無粋なものがないバージョン。もちろん主翼展開もナシ。あれは目の錯覚または映像マジックです!)
 三番目はガミラス巡洋艦かな?
 
 表紙イラストがカッコ良くて買っちゃったけど、中身はまぁまぁかな。
 接待があんまりないから図解が物足りない。勝手に新設定作って載せちゃえばいいのにね。
 あ、でも大図解で「ショックカノン」「空間磁力メッキ」というのは嬉しかったなぁ。そのうち「煙突ミサイル」「シームレス機」「自動調理器」とかもやってくれるのかなぁ?
 「佐渡酒造、恐怖の豚手術現場を図解!」とかね(笑)「コレデ5匹メ・・・」と震えるアナライザーとか見たいよね!(笑)
 
 ヤマトと言えば「トップをねらえ!」なんだけど(笑)、パチンコになったおかげかカラオケに「エクセリオンマーチ」それも歌詞付きバージョンまで登楼されているみたい。


「感動!ヱクセリオンのマーチ」

 実はこの歌、作詞が僕なんだよね。
 庵野君が最後にいじったからクレジットでは連名になっているかな?
 この他に、「スターウォーズ 帝国のマーチ」も昔に作詞したことがある。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81
 http://www4.airnet.ne.jp/rebun/rg/teikoku/Teikokumarchi.html
 これ、意外と有名だから歌ったことがある人も多いんじゃないだろうか?

 ちなみに正しい二番は「帝国はとても弱い~」だよ。
 一番は「帝国の逆襲」を見た時の、そして二番はリアルタイムで「ジェダイの逆襲」を見た時のファンのがっかり心理を表した歌だからね。

 あと三月の「ひとり夜話」の告知しなくちゃ。
 内容は申し訳ないけどまだ未定。
 というより、「その時に話したいことを話す」がコンセプトのイベントだから、事前お品書き発表はあきらめてくれ(笑)
 今回で「ひとり夜話」の第一期はおしまい。
 でも、たぶん4月から第二期がスタートできると思うよ。
 このあたりは月末~来月の会社説明会しだいだから、僕にもまだわかんないや。

 というわけで、いちおう告知ね。

〔東京〕
タイトル 「岡田斗司夫の ひとり夜話 7」
出演   岡田斗司夫
日時   2010年3月14日(日) 18:00開場 19:00開演 (※ 時間にご注意下さい)
場所   ロフトプラスワン 03-3205-6864
     〔〒160-0021東京都新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2〕
料金   チャージ¥2000(+飲食代)
発売日  ローソンチケット 2月20日(土) Lコード 35169
問合せ  ロフトプラスワン 03-3205-6864

〔大阪〕
タイトル 「岡田斗司夫の ひとり夜話 7」
出演   岡田斗司夫
日時   2010年3月20日(土) 17:30開場 18:00開演  (※ 時間にご注意下さい)
会場   studio ZAZA boxⅠ 06-6212-3005       
     〔〒542-0071大阪市中央区道頓堀1-7-21 中座くいだおれビル4F〕    
料金   前売2000円 当日2500円 自由席 
発売日  チケットぴあ 2月20日(土) Pコード 616-870

 今日はここまで。
 じゃ、明日は「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。
 
  


Posted by 岡田斗司夫 at 05:30

「遺言」完成と、朝日の回答

2010年02月23日

 いやいや、お騒がせしました。
 1月18日のブログに書いた筑摩書房の書き下ろし『遺言』、ようやっと終わったよ。
 全部で1000枚近い大作になったけど、読み応えも面白さもすごいよ!
 出版時期はまだ未定。早ければ6月だけど、たぶん7月か9月じゃないかなぁ。

 では原稿も終わったし、予定通りブログ毎日更新、と言いたいところだけど、やっぱ無理だよ~。
 ごめん、今まで通りの「二つのブログを交互」が限界だ。
 理由は、「メールの返事が遅れている」「会社説明会、と書いたプロジェクトが進行していて、僕の仕事内容やスケジュールが今後根本的に変わる」「次はノート術の書き下ろしに専念したい」とかいろいろあるんだ。
 ブログを見てる人から貰ったメール見たら、毎日見てる人があんがい少なかった、というのも理由の一つ。

 無理せず楽しく続けられるペースを守ろうと思います。
 とりあえず、今は原稿完成を喜ばせてください。

 あと、以下に先週土曜の朝日新聞「悩みのるつぼ」の僕の回答を転載します。
 自分で考えた答え、どうだった?
 僕は「相談者をあまり傷つけないように、でも息子の妻の気持ちを代弁するように」に意識を集中して書いたよ。

今回の相談者は60才の女性。相談内容は以下の通り。
 
 ご相談いたします。
 私60歳、主人63歳、長男33歳、長女30歳がおります。
 長男夫婦、長女(未婚)はそれぞれ別居し、独立しております。親子関係は自然体でうまくいっております。
 悩みというのは、孫がほしいのです。長男夫婦に子どもが授からないのです。出来にくいのかもしれませんが、あえてそのことに私のほうから触れたことはありません。
 結婚生活は3年、同棲も含めれば5年になりますが、まだ恵まれません。仕事は2人で飲食関係をしています。可能性があるならば何とか実現してほしいと強く思っております。
 嫁は5歳年上の38歳です。まだまだ産める年齢だと思います。「自分たちも子どもがほしい」と言うことは、一度だけ長男から聞いたことがあります。思えばそのときに、2人に病院に行くことを薦め、私たちも孫がほしいという気持ちを話せば良かったと思いました。
 こういったプライベートなことですから、話したほうがいいのか悩んでいるのです。自分自身、直接話してみたい気持ちが強いのですが、お嫁さんにプレッシャーをかけてはいけないとか思いまして、話せない自分に悩んでいます。
 それはお嫁さんへの優しさから長男が護っているからとも思えるからです。どうしたらいいでしょうか。アドバイスをお願いいたします。

 

 で、僕の答えはこうだ。
 本当は「そんなに孫が欲しいんだったら。養子でもなんでも貰えばいいじゃないか!」と書きたかったんだけど、そういう感情的な言葉を投げて誰かの溜飲が下がったとしても、なんにも良いことないからね。


 おそらく理由は「欲しくない」「できない」「育てられない」のどれかでしょう。
A:実は子供が欲しくない場合。
 息子夫婦は同じ飲食業、もしお店を持っているなら、それを子供のように大切に育ててるのかも。家庭と仕事に分離して会話のない夫婦より、具体的で強い絆で結ばれているので「子供は別に欲しくない」というパターン、多いですよ。
 この場合、たとえ親でも、二人で選んだ幸せに文句を言う権利はありません。一度だけ息子さんが言った「子供が欲しい」を真に受けないように。人間の真意は行動に表れます。どうか、二人の仕事を「孫を見るような愛情」で見てあげてください。
B:欲しいけど、医学的に妊娠が難しい場合。
 この場合、妻の年齢から考えても、すでにお医者さんに相談しているでしょう。いまさら義母から言われるのは、辛いだけですよ。万が一、息子さんに欠陥があっても、はっきり言えないと思います。
 成功確率に疑問のある不妊治療をしながら仕事を続けるのも難しいでしょう。本人たちが相談してくるまで、そっとしておくしかありません。
C:子供はほしいけれど、経済的あるいは仕事を優先して「あきらめている」場合。
 子供を産んで育てることが、どんどん難しくなっています。出産・育児・教育と手間やコストは増える一方です。もしかしたら、これが理由で「あきらめている」のかもしれません。
 お待たせしました!この場合のみが、あなたの出番です。
 育児を全面的に支援すると提案しましょう。「仕事との両立に自信がないなら援助します。なんなら全部、育ててもいいわよ」と声をかけてあげて下さい。
 産むのは妻にしかできませんが、それ以外は、あなたにできないことは一つもないはずです。「もっとも成果を望む者が、もっとも汗を流すべし」 孫が欲しいのはあなたなんです。あなたも投資・労働しましょう。遠くに住んでいるなら、近くに引っ越すことも考えてください。
 息子夫婦は仕事に専念し、孫は祖母が育てる。互いにやりたいことに専念しましょう。本当に大変な時は、互いに助け合えば、最強のタッグが組めるはずです。家族以上の関係を築ければ、素晴らしい老後ですよね。

 
 どうかな?
 「新聞の紙面で答える」というのは、すごく多様な人たちが読む、ということを考えなくちゃいけない。
 世代毎に価値観はさまざまだし、それを「古い」「イマドキ通じない」と非難してもしかたない。
 多様な人たちが、多様な価値観で共存できることこそ、「豊かさ」の証だからね。
 人生相談なんて、できることはたかが知れている。相談者に答える、ではなく説教をするでもなく、「思考の補助線を提示する」とか「なんだか気が晴れる気がする」ができれば上等じゃないかな。

 3月20日(土)にまた僕の順番が回ってくるので、朝日土曜版をチェックしてね。

 今日はここまで。
 じゃ、明日は「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。

   


Posted by 岡田斗司夫 at 23:59

大阪説明会と人生相談と、今夜のtwitterイベント

2010年02月20日

 今日の話題は「ひとり夜話お礼と説明会」「人生相談クイズ」「今夜のtwitterイベント告知」の三つです。

 昨夜の「ひとり夜話」のイベント、満員御礼でした。
 ありがとう!
 ちょっと驚愕の提案などもあったけど、自分の中で整理して今度ここに書くね。
 
 とりあえず東京では来週日曜に会社説明会をします。メールくれた人には月曜ぐらいに返信の予定。
 あと、先週の大阪「ひとり夜話」に参加してくれた人には、あらためて説明会をしなくちゃ。
 
 時間もないし、有料イベントじゃないから一方的に日時を指定します。
 今後の「ひとり夜話」等について、ちょっとした説明と質疑応答をします。
 2月27日(土)の16時半~18時に難波に集まれる人、説明会に参加しませんか?
 
 参加資格は以下の二つ。
1)先週の大阪「ひとり夜話」に参加した人。または過去3回以上「ひとり夜話」に参加した人。
2)今回の話は基本的にナイショなので、秘密が守れる方。
 
 興味のある人は「大阪説明会参加募集」というタイトルでメールください。
 集合場所を返信します。


 次は朝日新聞「悩みのるつぼ」について。
 今朝発売の朝日新聞Beの人生相談コーナー「悩みのるつぼ」は僕の担当回。
 今回の相談者は60才の女性。相談内容は以下の通り。
 
 ご相談いたします。
 私60歳、主人63歳、長男33歳、長女30歳がおります。
 長男夫婦、長女(未婚)はそれぞれ別居し、独立しております。親子関係は自然体でうまくいっております。
 悩みというのは、孫がほしいのです。長男夫婦に子どもが授からないのです。出来にくいのかもしれませんが、あえてそのことに私のほうから触れたことはありません。
 結婚生活は3年、同棲も含めれば5年になりますが、まだ恵まれません。仕事は2人で飲食関係をしています。可能性があるならば何とか実現してほしいと強く思っております。
 嫁は5歳年上の38歳です。まだまだ産める年齢だと思います。「自分たちも子どもがほしい」と言うことは、一度だけ長男から聞いたことがあります。思えばそのときに、2人に病院に行くことを薦め、私たちも孫がほしいという気持ちを話せば良かったと思いました。
 こういったプライベートなことですから、話したほうがいいのか悩んでいるのです。自分自身、直接話してみたい気持ちが強いのですが、お嫁さんにプレッシャーをかけてはいけないとか思いまして、話せない自分に悩んでいます。
 それはお嫁さんへの優しさから長男が護っているからとも思えるからです。どうしたらいいでしょうか。アドバイスをお願いいたします。

 さて、この相談にみなさんならどんな回答をするだろうか?
 僕の回答欄と同じ条件、14文字×66行=924文字で考えてみない?
 コメント欄でも自身のブログでも、自分なりの回答を書いてみよう!
 僕の回答は新聞を見てね。来週になったら、またブログに転載します。
 
 
 最後に今夜のtwitterイベント告知。
 今夜22時~23時で「レコーディングダイエット ダイエット以外への応用」の公開トークします。
 http://twitter.com/ToshioOkadaをフォローしてください。ジャンルまたぎになるのでハッシュタグは使わない予定。
 質問、できる限り答えますので初心者の方もどうぞ!

 今日はここまで。
 明日は日曜だからブログはお休み。
 じゃ、月曜に「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 18:19

実写ヤマトファンクラブ「ワンフェスでガミラス本星を見た!」

2010年02月18日

 ワンダーフェスティバル、通称ワンフェスというのは年に二度開催される「造形の祭典」だ。
 美少女フィギュアやモンスターだけじゃなく、戦車や飛行機などのミリタリーもの、ちょっとアートっぽいオリジナル作品を発表したり販売したりできる。
 日本中、いや世界中から模型やフィギュア作りに興味のあるマニアや目利きが訪れて、幕張メッセの会場いっぱいに展示・即売される新作に群がる。現代アーティスト村上隆も毎年チェックにあらわれる、それどころか自分も新作発表の場にしたりする、そんなとんでもない場所なのだ。

 思うんだけどね、ワールドビジネスサテライトはせめてコミケとワンフェスぐらい毎回取材して「今の流れ」を解説すべきだよね。
 それをしない理由はただ一つ、「切り口がわからない」からなんだろうなぁ。
 単にレポーター送り込んでも「すごい熱気ですね」「え?このフィギュアが○万円?」「開幕15分で完売したそうです」などの、ありきたりな切り口でしか紹介できない。それではビジネストレンドを追うことにはならないしね。
 このあたりの「切り口」開発にこそ、手間と知恵を注いで欲しいものであります。いつまでも「マニアがお宝に殺到」「え?これが○万円?」だったら、ネットジャーナリズムに置いて行かれちゃうよ。

 さて、今回のワンフェスにも、我が宇宙戦艦ヤマトのアイテムはあった。
 1メートルぐらいある新造戦艦アンドロメダとか、カッコいいものもあったけど、そういうのはマジメなワンフェス紹介ページで見てください。

 僕が注目したのはこれ!

 「ガミラス本星」そのもののフィギュア化だ。
 しかも売り切れ!
 いや~残念。欲しかったなぁ。
 「再販」とあるから次回のコミケでも出るだろう。絶対に買いに行こうっと。

 これはよく見るけど、そろそろ欲しくなってきた。
 でも売り切れ。
 僕が見たのは開幕からまだ1時間ぐらいのタイミングだったはず。
 なのに売り切れと言うことは、今年はヤマト来てるってことだよね。
 よ~し、盛り上がってきたぞ!

 あと、ヤマトと関係ないけど同じディーラーがこんなの出していた。
 「賭博黙示録 カイジ」の名シーンをフィギュア化。
 その名も「利根川焼き土下座」!
 ちゃんと香炉になっているので、中でお香が焚けるんだけど、煙の上では利根川が・・・という作品だ。
 これが売り切れというのもすごいよね。でも売り切れでなかったら僕も買ってるよな(笑)

 とまぁ、僕が見て回ってるのはこういうディーラーばっかりだ。
 美少女フィギュアは見もせずにスルー。怪獣はチラ見だけ。特撮メカもメジャー系はスルー。
 可愛い系や小物も興味なし。

 主催者・海洋堂の控え室で話してたんだけどね。可愛い系やワンアイデアものやってるところって、よく見ると技術的に低いのが多いんだ。
 たとえば一時期、2ちゃんねるの「モナー」フィギュアがワンフェスに氾濫したことがあった。模型ジャーナリストあさのまさひこ氏によると「モナー造形やってるディーラーはみんなヘタ」だそうだ。
 一度はワンフェスに造形参加したい。でもヘタクソだ。そうだ、モナーならできるし、ウケるに違いない。
 そういうディーラーばっかり手を出すから、結果的に「下手くそなモナー」ばっかり氾濫することになってしまった。
 あさの氏は「技術のあるちゃんとした奴がモナー作ったら、いいモナーができるはずなんです!」と力説していたけど、いや僕はどっちでもいいです(笑)

 
 でね、その後で考えちゃった。
 以前は「モナー」がヘタクソ造形家たちのトレンドだった。
 じゃあ、今のヘタクソトレンドってなんだろう?
 そう思って探したら、今年のヘタクソ造形トレンドは、文句なしに「目玉オヤジ」だったよ。
 ちょっと造形ができる。せっかくだからワンフェスに出展したい。ヘタクソだけど受けたい。売れたい。
 こういうディーラーは今年はみんな目玉オヤジ作っていた。

 もちろん、すっごく上手い造形の目玉オヤジはあるんだよ。
 でもその数十倍、中途半端な出来の目玉オヤジが会場中にあふれていたよ。
 またねぇ、目玉オヤジはデザイン自身が優れているから、中途半端な出来であっても公式フィギュアよりもずっと出来がいいんだよね(笑)
 
 というわけで、ワンフェスって美少女や怪獣以外にもいろいろあるんだよ。
 次回は7月25日(日)に幕張メッセだって。
 僕もまた行くから、一度遊びに来ない?

 今日はここまで。
 じゃ、明日は「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。

P.S. 来月の「ひとり夜話」の告知が出ました。
くわしくはこっちへ

   


Posted by 岡田斗司夫 at 06:00

アスキーこぼれ話

2010年02月16日

 毎週火曜は週刊アスキーの発売日。
 なので火曜のブログは僕が連載中の「ま、金ならあるし」に書けなかったことの補足情報だ。

 今週連載分は「母親vs税務署」の第2回。
 この原稿を書いてると、どんどん気持ちが子供の頃に戻ってくる。

 刺繍工房をやっていた時代、僕の家はいつもビニールや機械油の匂いでいっぱいだったなぁ、とか。
 工房と言っても、長屋の一軒家を改造しただけ。二階建ての一階に無理やりジャガード20連自動ミシンという西ドイツ製の機械を3台も無理やり詰め込んでいた。
 名前の通り、20台のミシンがシンクロして動き出す機械で、その騒音たるやすさまじい。
 制御はパンチカード、それも幅3インチ、長さは100フィートぐらいの硬版テープにぎっしりパンチ孔が穿たれている超精密プログラムテープだった。考えてみれば、あれはもうアナログ式の電算機といってもいいんだよなぁ。

 連載ではあまり触れなかったけど、僕の母親は実は小学校も卒業していない。
 4年生に上がる前に「奉公」に出されたのだ。
 昭和ヒトケタ生まれということを差し引いても、当時の子供たちはみんな小学校ぐらいには行かせてもらえていたはずだ。母の兄弟、兄や弟はちゃんと学校には行かせてもらえていた。
 なのに兄弟の真ん中の娘だけ、小学校に行かせずに住み込みでお手伝い、というよりはっきり言えば「女中」「下女」として知らない家に奉公に行かされた。

 いま考えると、とんでもない男女差別だよね。
 男の子には学校に行かせて、女の子は教育なんかいらない、と10才になる前に見知らぬ他人の家で働かせるなんて。
 母はその奉公先ですごく苦労した。
 負けず嫌いの母が、泣かない日はなかった、というぐらい。
 
 だからこそ、連載で書いている「自分の事業」をはじめたときの母は、本当に生き生きとしてたんだよ。
 そんな母がついに出会った生涯の天敵(笑)、税務署とのやりとりを今回の連載では書いていこうと思う。
 ああ、早くクライマックスが書きたいなぁ。
 途中からDAICON時代の話になって、オープニングアニメ制作中に両親と庵野君のやりとりとかも入ってくるので、そのあたりも書きたい!

 今日はここまで。
 じゃ、明日は「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。

  


Posted by 岡田斗司夫 at 10:14

私たちとは、どういう人なのか(その2)

2010年02月13日

 このブログを見てくれている方からのメールを、何回かに分けて紹介します。

 言っとくけどね、これらのメールはノーカットじゃないんだよ(笑)
 これでも、ある程度は省略してるんだ。
 いちおう「公開OK」と書いた人のメールを、一部省略しながら転載しているのに、この長さ!
 「公開NG」と書いてる人のは、さらに濃いのが多いよ。
 いや中には「栃木県に住んでる21才学生です。本は読んでませんがブログは見てます。公開NGでお願いします」という人もいるんだけど、なんでこの内容で公開NGやねん!というか、公開しないよ(笑)

 とりあえず先入観なしで、ひたすら読んで返信を出してるよ。
 僕の中で、確実に変化はある。
 その変化は、近いうちにこのブログで報告するね。

 今日はここまで。
 明日は日曜だからブログはお休み。
 じゃ、月曜に「レコーディング・ダイエット2.0のススメ」でね。


*******北海道50代放射線技師、男性*******
岡田先生、初めてのメールになりますが、初めての気がしませんが.....。
自己紹介します:年齢は59歳(年男)ですが、周りには自称24歳と言っていますよ。
出身は北海道旭川市です、現在は隣り町の深川市に住んで居ます。
仕事は市内の、内科・胃腸科の診療所に勤務し、診療放射線技師、ボイラー技士、事務長兼務です。妻と二人暮らしですよ。
息子が一人いますが、二年前に家庭を持ち、旭川で暮らして居ます。
Gyaoの『ひとり夜話』をPCにてバックナンバーとして、見せて頂いていました。
「いつデブ」の本をAmazonにて購入し、レコーディングダイエットを実践させて頂きました。
携帯電話を使い、自分のGmailアドレスに、口にした物を逐次、送信していましたよ(今となっては懐かしい思い出になっていますが)。
数ヶ月後に、見事ダイエットに成功いたしました。
私は、岡田先生に私淑しています。

ダイエットだけでなく、これからの人生を生き抜く上での、やり方を学ぶことが出来ました!!。ありがとうございました。
スーパーマンになった気持ちを味わうことが出来たのも、岡田先生のおかげです。
定額給付金で、多機能万歩計を買わせて頂いてからは、体幹ウォーキングを実践していました。毎日2万~3万歩歩いていました。
※過去形で書きましたのは、年始めに、寝違いで首が回らなくなったにも関わらず、強引に動きまわり、雪かきを頑張り過ぎて、頸椎ヘルニアになり、現在、整形外科に通院、首の牽引、右腕への低周波マッサージを受けています。
今は、雪道でもあり、転倒の危険があり、歩きずらいので体幹ウォーキングは休止にし、一口30回カムカムダイエットを、行っています。


*******神奈川県10代高校生、男性*******
岡田先生こんにちはです(^_^)v
自分は●●って言います。学校では●●って言われてます(笑)
17才の男で神奈川県の公立高校に通ってますo(^-^)o
神奈川生まれで今でも神奈川県の横浜市に住んでいます
近くにランドマークタワーがあってなんだか好きな立地です(笑)
家族はオヤジ、母、自分の3人家族です

ひとり夜話については勿論知っていますが、「なんか同世代がいなそうで恐縮だな~」とか「昔のアニメをそれほど知らないから話についていけないかも(;_;)」と思っていて参加出来ずにいます
具体的な雰囲気が分かれば参加して生でひとり夜話を聞いてみたいです!!
100万アクセス記念で頂いた同人誌を読みましたが、やはり岡田先生の話は面白くあの感じを生で体験したいっていう気持ちは強いです(笑)
周りには岡田先生を知ってる人が少なくて、岡田先生の語りについて語りたいのに~ってもどかしい今日この頃です

岡田先生、これからも楽しいお話を期待してます(笑)
以上自己紹介でしたo(^-^)o


*******東京都30代コンテナ監督、男性*******
名前 (HN トニー)
性別 男 未婚
年齢 30歳
住所 東京都葛飾区(実家です)
仕事 港でコンテナ船の作業監督をしております
家族構成 父母の他に妹が二人(27歳と21歳)

趣味はマンガ・アニメ・ゲームの他にプラモにプロレス、野球観戦と今一番夢中なのはサッカー観戦です。
僕はイギリスにある「リバプール」というサッカーチームを応援しております。
昨年現地まで行って、観戦記を冬コミで販売したりしました。
(真っ赤っかの格好で岡田先生のサークルに同人誌買いにも行きました)
コミケにはここ数年、連続でサークル参加しています。
前回は『シンプソンズ批評本』でした。今年の夏も申し込んでいます。
何を作るかはまだ未定ですが。

岡田先生を知ったのは高校時代に「オタク学入門」を読んでです。
小・中はオタク気質のある子供という感じでしたが、高校に入り目覚めてしまいました。
和光大学という私大に進学し、岸田秀先生(岡田先生が“自分の元ネタ”とおっしゃられてましたね)の元で4年間勉強し、就職氷河期真っ只中とくに何もせず、アッサリと就職浪人をし、一年間ブラブラとして、今の会社に中途採用で入社しました。

その後、『人生テスト』を読んで「あ、俺は"学者タイプ"だったのか」とわかってから、学者タイプとしての欲求を満たすべく日々生活しております。
自分は岡田先生の著書は同人誌を含めて『僕たちの洗脳社会』以降、ほぼ全て持っておりますが、「ひとり夜話」のイベントには参加したことがございません。理由を自分で考えてみました。
3つほど浮かびました。正直に書きます。

まず『行くのが面倒くさい』というのが大きいです。
自分はロフトプラスワンに行ったことがありません。どこら辺にあるのかも知らないといった状態で、住所はイベント告示で書かれておりますが、それすらも「グーグルマップで調べるのが面倒くさい」というレベルです。

もう一つが『どんなイベントかわからない』という事です。30歳の男が一人で行けるイベントなのか?何を話すのか?他の客層はどういう人達なのか?そこら辺がつかめないので食指が動かないといった理由です。

最後に「本じゃないと後で内容が反復出来ない」という理由です。昨年の冬コミの『ひとり夜話』の同人誌は楽しく拝見させて頂きました。ああいった形なら、おっしゃられた事を何度も咀嚼し反芻できるのですが、トークイベントでメモをとりながらだと、せわしなくてイヤです。かといってトークを聞いて「あぁ楽しかった!」では満足出来ない学者タイプの気質があります。自分は岡田先生のトークを「後日、考えたい」のです。


*******四国30代専業主婦、女性*******
36歳(1973年生まれ)、女、今は専業主婦しています。
小学生の双子の子どもがいます。
私と旦那、子ども達2人の4人家族です。

子どもが生まれるまでは、地元●●の小さい会社でSEしてました。
仕事復帰したいですが、義母も旦那も、子どもが小学生のうちは母と一緒に!という意識があるので、まだ当分無理です。
生まれてから、ずーーーっと徳島から出て暮らしたことがありません。
私自身は、一人っ子で、小さい頃から、両親は共働きで、私が家に居る時間は、親が仕事で留守という環境だったので、テレビっ子でした。
チェッカーズとおニャン子クラブが好きで、999、ヤマトが好きで、再放送を数え切れないくらい見てました。
夏休みはまんがまつり系を筆頭に、「アニメ大好き!」(読売テレビでしてた)をビデオで録って何回も見てました。
当時はレンタルビデオ店は近くになく、OVAを買える程裕福でもなかったので、OVAを見れる番組はありがたかったんです。
中学の時には、キャプ翼の同人書いてました。
高校時代は、トルーパーにはまって、某声優さんのFCにはいってました。
その後、PC関係にはまっていったので、ハード買い揃えたり、PC系ゲームソフト漁ったり・・・と、なりました。
(プリンセスメーカーは、何回もやりました。女子だけど(^^;

SE時代は、パソ通からインターネットへと移り変わり、エヴァ系HP運営とテレホタイムのチャット、ちょっと寝て仕事みたいな生活をしてました。
子どもが生まれてから、親がTVっ子じゃ、子ども達にTVばっかり見るなと言えないなぁ~と思い、普段消して生活するようにしたら慣れてしまって、アニメはさほど見てません。ポケモンくらいでしょうか。でも、読書・漫画は好きです。
地元育児サイトで知り合った漫画好きママのオフ会で、BSアニメ夜話を知り、好きなアニメの時にはチェックしてました。岡田さんのお名前と顔は、その際知りました。
著書を読んだのはレコダイが初めてです。Twitterでフォローしたのをきっかけに、こんな感じの方なんだ・・・と思い、岡田斗司夫さんという方に興味が出ました。
で、「オタクはすでに死んでいる」読みました。
オタクという括りでもなく、現代社会にまんま言えることだなぁ~、私もかなり昭和を捨て切れてないなぁ~と色々考えるところがありました。

本でも、Twitterでつぶやいてる岡田さんそのまんまで、文章もわかりやすいし読みやすかったです。
公開読書も、大好きです。ついつい公開読書後に該当本を買っちゃいます。
ブログの方は、更新情報をTwitterに貼ってくださっているので、ダイエットとゼネラル・プロダクツの両方を見るようになりました。
Twitter更新情報とともに見るか、朝の家事が終わってTLを遡る際に見てます。
GyaOの過去の分、ひとりテレビも、ネットで何回分か見ました。
正直、面白かったのと、これまでの人物像を見て、トークライブ、いっぺん行ってみたいなぁ~と思いました。

んが、徳島から行くとしたら大阪。
子ども達も誰かにあずけなきゃいけないし、平日は確実に留守には出来ないし、まだ無理だなぁ~という感じです。
ただ、土曜日に好きなアーティストのコンサートがあれば県外行ったりするので、絶対行けないわけではないんですが・・・。
アーティストのコンサートは、基本旦那も同じ方が好きで一緒に行くんです。
ですが、トークライブになると私一人なので、トークライブ、おっちゃんとか男性が多いのかな?おばちゃん一人で行っても浮かないかな?アニメ好きやけど、浅く広くレベルでついていけるかな?(↑これはアニメのトークの場合ですね)
旦那にトークライブというものをわかってもらってないので、それで大阪まで?自分で稼いでいない専業主婦の負い目・・・。諸々、自分の中に壁があるんでしょうかね。それもあって、まだ絶対行きます!とは言えないです。
あ、レコダイのイベントがこの間ありましたが、あれだと、旦那にも堂々と言えるので(レコダイしてることは理解済)、地元でしてとは言えないですが、せめて大阪で、週末にして頂きたいです。まだ、痩せきれてませんが・・・。

今まで有名人にファンレター一つ書いたことなど無かったんですが、岡田さんのブログを見て、とりあえず書いてみたい!こんなおばちゃんも読んでるよ~!と思いメールしました。
直接返信で無くとも、確実に読んでもえてるんだろうなぁって思えるからですね、多分。


*******秋田県20代会社員、男性*******
はじめまして。
岡田さんのブログを読んでメールをしました。
僕は秋田県に住んでいる二四歳の会社員です。家族構成は両親、姉の4人家族です。
高校を卒業後、地元の民間企業に就職し技術職を現在まで続けております。
性格は小学校までは明るかったのですが、中学二年からプライドが高くなりはじめあまり人前でふざけたことを出来なくなってしまい、今ではすっかり暗くなってしまいました。
高校は工業高校でほぼ男子しかいなかったため、数少ないクラスの女子が貴重な存在の毎日でした。
高校時代はまじめで、楽しい思い出は特に残っていません。

二一歳の時にお見合いパーティに参加したのが最も行動力のあった瞬間でした。
その時は自分よりもだいぶ大きい体格の人とカップルが成立し、ご飯を一度食べたきりでそのまま終わっただけでした。
それ以降は現在まで仕事中心の毎日を繰り返しています。
(あまり自己紹介になりませんでした。すみません。)

岡田さんのことは「いつデブ」がTVで取り上げられて初めて知り、それ以降ひとり夜話は毎回かかさず見ておりました。
人がひとりで夢中に話をしているのを見るのがこれほど楽しいものかと、毎月楽しんでおりました。
岡田さんの人を惹きつける飛躍した例え話が面白く、その発想力に驚きと魅力を感じております。
今後もブログ、書籍を楽しませていただきます。


*******関東地方?代ブリーダー、女性*******
さて私の職業ですが、ちょっと特殊でして。
小型犬のブリーダーとハンドラーをしています。
ブリーダーはご存知だと思いますが、私の場合は生まれた子犬を訓練してドッグショーに出してチャンピオンにするところまでが仕事です。
ドッグショーに出るときは、犬と一緒に歩くのですが誰にも負けない実績を積んでいるにも関わらずどうも正当な評価を受けていない気がしてなりませんでした。
そんなときいつデブを読んで、レンガで後頭部を強打されたような衝撃が。
そうか!デブだからなんだ!!
考えてみればそうですよね。
小型犬の横を暑苦しい女がドスドス歩いていたら見苦しいですよね(笑

で、今ダイエット頑張っています。
今日で162日目
体重は18kg減ですが、筋肉量が2kg弱しか減っていないのでかなりサイズダウンができました♪

話がそれましたが、ドッグショーは毎週末行われるので金曜日は準備で忙しい上翌朝3時には起きなければなりません。
東京までは2時間もあれば出られるのでイベントにはぜひ参加したいのですがほとんど金曜日の夜なんですよね...
金曜日ってお付き合いのある方も多いのでは?
たまには違う曜日にも、あるといいのですけれど。
欲を言わせていただけば、横浜あたりでも開催していただけると嬉しいです。


*******岡山県20代医師、男性*******
毎日ブログチェックさせていただいてます。
岡山県で医師(一年目)をしている●●です。
スペックとしましては、27歳独身で一人暮らし。年収400万弱、8畳家賃5万5千円(駐車場付き)のとこに暮してます。
医師の仕事は一日のなかで忙しさにムラがあるので暇をみつけて仕事中みてます。
大ファンなんで是非とも一度岡山に講演しにきてください。


*******滋賀県20大学生、男性*******
性別:男
年齢:23
職業:大学生
現住所:滋賀
好きなアニメ映画:パトレイバー2、アッパレ戦国
好きなテレビアニメ:グレンラガン、モノノ怪
好きなテレビ番組:所ジョージの世田谷ベース、吉田類の酒場訪問記

見て欲しいなぁと思う最近のアニメ
多分、モノノ怪とか空中ブランコとかの中村健治が主に演出した作品は、墓場鬼太郎をご覧になられていたのでお気に召すんじゃないかなぁと分不相応ながらオススメしたいと思います

ネット配信に対しての意見
個人的には住んでいる地域が滋賀という大阪にも東京にもちょっと遠い地域ですのでネット配信は非常にありがたい所です
岡田先生のお話は興味深く、サブカルというよりもちょっとひねくれた、けれども深く、目からウロコな物事の捉え方や物事に対する思考方法などを一人の老成したオタク像として、また一人のオトナの像としてこうなりたいなぁと、日々参考にさせて貰っています
ネット配信ですがもし自分が近くに住んでいれば、PCにそれなりに見識がありますのでパソコンに詳しいあんちゃんとしてご希望でしたら、カメラやらPCやらマイクやらを全てスタンバイさせて「はい、好きなだけ喋ってください」てな具合に何かしらの生放送ツールで、配信をお手伝いしたい所だったのですが何せ時速300キロで向かっても3時間はかかる地域に住んでおりますので実に無念です


*******岩手県30代パート、女性*******
岩手県盛岡市在住、35歳女性です
彼氏(33)とアパートに住んでます
間取りは6畳2部屋に台所、トイレは汲み取り(笑)で家賃は4万5千円!

出身は盛岡市のお隣滝沢村です。ちなみに滝沢村は本州で1番大きい村で、チャグチャグ馬ッコ発祥の地です。と、私は言い張ってます
我が母校鵜飼小学校では「チャグチャグ馬ッコ踊り」を運動会で踊るのが伝統でここを卒業した者は皆踊れます
だからと言って飲み屋のカウンターの上で踊るのはうちの妹ぐらいです(実話)
昼はシフト制のパート、夜は居酒屋で週末(たまに平日も)バイトしてます
・昼夜合わせての収入は12万くらい
・昼の勤務時間は日によって変わり、始業時間は7:00・7:30・8:00のいづれか。
 終業時間は15:25・15:55のいづれか。
 不景気の影響でほぼ毎日30分カットされてます
・夜バイトは18:00~22:00
収入は水光熱費、車維持費、貯金、保険、ネット通信費、携帯代、化粧品代等支払って残りは2~3万くらい
これからさらに医療保険も入る予定のでそれも引かれる事になります(T_T)
こづかいとなる2~3万はアスキー代、飲食代、趣味代(ゲーム、DVDレンタル)に使われます

ネットにつながる曜日時間はまちまちです
だいたいは平日夜の18~22時くらい
まったくネットしない日もあります
見るのはもちろん、岡田さんのブログ、ツイッター。
後はお気に入りのペットブログを見て回ります
自分のブログの更新は携帯からがほとんどです

<Gyao「ひとり夜話」について>
Gyaoのしょこたんの番組に何度か出演されてましたよね。それを見て岡田さんに興味を持ち、Gyaoで番組をやられると知り、初回から見ておりました
とにかく岡田さんが楽しそうに話されているのを見ているのが大好きでした
それと私は「頭の良い人」の話を聞いてるのが好きなのでそうゆう意味でも「ひとり夜話」は大好きな番組でした
ちなみに仏教について話された時ありましたよね。あれはもっと聞きたかった!

<イベントについて>
イベントはもちろん行きたいと思ってます!!
しかし、金土曜日に開催されているのでバイトがあるのでいけないのです(; ;)
休めなくもないのですが、日帰りは難しいので最低でも1泊。そうすると昼の仕事も合わせて休まなくてはならない
昼の仕事の休み希望は前月25日までに提出しないといけないので、イベントスケジュールがそれまでにアップされてないと希望は取れない
そして往復新幹線代+ホテル代。これが大きい!
安くなるホテルとセットの切符って「2名様以上から」なんですよね・・・
彼氏と一緒に行ってもいいんだけど、そうすると2人分の代金かかる。当然払うのは私
つまりイベントに行く為
1、夜バイトを休まないといけない
2、昼の仕事の希望休みを取らないといけない
3、必要費用を貯めなきゃいけない(数ヶ月かかる)
とハードルを3つ超えなきゃいけないのです
小心者で責任感はあるので「1・2」は簡単なようで難しいです・・・
岡田さんの負担が大きくなってしまうのはファンとしても本意ではないので、やっぱりネットを使った何かが1番いいですよね
コメントにあったネットラジオもいい案だとは思いますが、岡田さんの話してる時のお顔を拝見出来ないのは寂しいです

<イベント内容について>
イベントには参加未経験ではありますが・・・
私は岡田さんがお一人でしゃべりっぱなしでいいと思います
ガンダムやヤマト等知らない人もいる内容でも私は楽しく聞けると思います
実際私はどちらもちゃんと見てないですが、岡田さんが楽しそうに語るのを見てる(読む)だけでこちらまで楽しくなります
単純に岡田さんを好きな人ならそうなんじゃないでしょうか?
質疑応答もいいと思いますが、それだけ、よりは岡田さんのしゃべり+質疑応答がいいかな
だから2月の内容はいいと思います
くーーー!行きてーよー!!


*******東京都40代自営業、男性*******
男性、44歳、東京都文京区出身、大卒、自営業です。
家族は妻と娘二人(8歳、5歳)です。

東京の理工系三流大を出て、中堅ソフトハウスに20年勤めた後、実家のタバコ屋を継ぎました。
友人以外には内緒にしてますが、都内の小規模マンション(ラーメン屋+三世帯)のオーナーです。
月収は賃貸料50万+タバコ屋10万くらいです。住宅、マンションともローンは完済です。
ぶっちゃけていえば「賃貸収入で贅沢しなければ暮らせるし、昼間は店番してれば近所から変な目で見られないから会社やちゃった」というわけです(笑)。
とはいえ店は大学前の立地なので、まるっきりヒマというわけでもありません。
会社勤めの間はほとんど読めなかったミステリーとSFを、書評本のオールタイムベストの1位から順に図書館で借りてきて店番しながら読んでます。月10冊ぐらいのペースです。
映画も好きなんですがマニアックではなく、洋画、邦画とも話題作をshareで落として(笑)見る程度です。
アニメも大作劇場映画(押井守とか宮崎はやおとか)を見るぐらい。押井守だけはなるべく劇場で見るようにしています。
音楽は洋楽のみで、高校、大学とバンドをやってました。読書、映画と比べると音楽の趣味はマニアックです。
収集癖は全くなく、本もDVDも見た後は要らないタイプです。
友人関係は中学、高校の同級生、計10人ぐらいと定期的に飲みに行ってます。自分では充実していると思っているし、これ以上友人を増やそうとも思っていません。
友人の中では立場は幹事タイプ。それと上記ぐらいの趣味でもオタク系が好き、と思われています。

岡田さんの著書は同人誌も含めてなるべく購入しています。gyaoの番組も全て見ました。
と言っても自宅で入手できる事が条件で、イベントに出かけたり、コミケに買いに行く、ということはありません。
著書や番組に求めているのは、本や映画の論評です。
最近多い自己啓発系の紹介よりも、小説.映画の紹介やマスメディア論を楽しんでいます。
ひとり夜話については、イベントではなくマスメディアでやっていただけるとすごく嬉しいです。
無償というわけには行かないでしょうから、有料ネットテレビかDVD通販が良いのではないでしょうか。

失礼な書き方があったら申し訳ありません。
身勝手なファンですが、今後も岡田さんのお話を楽しみにして
います。


*******兵庫県40代主婦、女性*******
私は兵庫県姫路市に住む41歳の主婦です。家族構成は同じ歳のダンナとの2人暮らしです。
姫路だと大阪には比較的近いので、「ひとり夜話」のイベントには是非行きたいのですが、私の場合のネックは時間帯が遅い事です。
ここから行こうとすると片道2時間以上かかります。(JRでは1時間ですが、自宅から駅まで。駅から会場までの移動距離を足すとそれくらい掛かります。)
イベントが終わってからだと家に帰る時間が深夜近くになってしまうので、なかなかその時間の外出は難しいです。
(お昼ぐらいからのスタートだと嬉しいのですが・・・。)
内容は、Gyaoジョッキーのように色んなテーマを自由にフリートークしているのを聞いているのが楽しいです。ええ、もうずっーーーーと聞いていたいくらいです(笑)

さて、この私がどうして岡田さんのブログを読んでるのかから説明しようと思います。
私はオタク歴30年、腐女子歴20年のオタク女です。
私が初めて岡田斗司夫という名前を知ったのは数年前の深夜にやっていたTV番組です。(すいません、番組名は忘れました。)
アニメの裏話をハイテンションで語っているのを観てあまりの話の面白さに話に聞き入ってしまい、すっかり岡田さんのファンになってしまいました。
それから暫く経って、またTV欄で”岡田斗司夫”の文字を見つけ喜び勇んでそのTVを観たのですが・・・、何時まで経っても岡田さんが登場しません。
ハイ、余りにダイエットで変わられてたのでTVに映ってる方が岡田さんだと気付くのに大分掛かりました・・・。(そしてTVの前で仰け反るほど驚きました。)
スマートな岡田さんも素敵ですが、太っていた頃の岡田さんも素敵ですよ。
書籍の方も図書館で借りて(すいません・・買わずに)殆ど読みました。
私はオタク女なので”世界征服は可能か?”みたいなアニメや特撮の検証本が好きです、大変面白く読ませて頂きました。
ダイエット関連の方は・・・・、すいません。私は身長150㎝、体重42㎏と小柄なので人生で一度もダイエットした事が無いのです・・・。
ですから、ダイエット関連については全く読んでません。
(世の中にはダイエットに全く関心の無い女性も居るのです。)

岡田さんのファンになってからはブログの方へも度々お邪魔してます。
現在派遣の仕事が無くなったので、ヒマな時間にしょっちゅうアクセスしてます。
Gyaoジョッキーも全部観ました!毎回凄く面白いです。
特に、レインボーマンの昔のエンディングの話が出てきた時は大ウケでした。
私は80年代のレインボーマンしか観た事が無いのですが、学生時代、友人が「押入れからこんなモノが出てきた。」っと昔のレインボーマンのレコードを見せてくれた事があるのです。
あの歌詞・・・、爆笑です。「僕だって人間だ、恋もしたいし遊びたい、自分の幸せ守りたい・・・」とか(笑)
コイツ、こんなヤツだったのか?「だから行くのだ~レインボーマン!」じゃ無かったのか??っと大笑い。
岡田さんが番組で言ってくれたので「そうだよ、その歌詞おかしいって!!」っと思わずPCの岡田さんに話し掛けてました。
後、知り合いの方から送られて来た同人誌の話で日露戦争の歴史秘話。凄く興味をひいて面白かったです。まさか裏でそんな諜報戦をやってたなんて全然知りませんでした。日本の情報機関もそこまで優秀だった事があるのですね、まるでイスラエルのモサドのようです。

それから、腐女子についても語ってらっしゃいましたが・・・。
ハイ、腐女子には関わらないのが一番です。腐女子は男性からはそっとしておいて欲しいのです。腐女子についてどんな見解を言った所で腐女子からは「それは違う。」と否定しか出ないと思います。
腐女子は腐女子自身でさえ何故ホモがイイのか分からないのです。
見て見ぬ振りをしてそっとしておいて下さい。

それと動画についての私からの個人的希望ですが。
是非「工作教室」の動画を作って下さい。あんな凄いモノをどうやって作るのか、その工程を凄く見たいです!(本より動画希望です)
お忙しいとは思いますが、無理をしないで下さいね。


*******神奈川県30代映像系管理職、男性*******
name:●● Twitter:●● Mixi:●●
36才 
神奈川県●●市在住
東京の●●にあるCG映像会社にて総務部長してます
(CG会社にいるのにCGは好きではありません。手描きが好きです)
趣味:PCハード、家電全般、アニメ話題なもの、ゲームFF11を中心に年数本程度(最近ではテイルズオブヴェスペリア、428、シュタインズゲート等)、F1、フィギュア。昔は一点集中、最近は広く浅く色々なものに興味を持つようになりました。
家族構成 母親(父親は2年程前に他界)、自分、妹(嫁にいきました)

最近の出来事
 通勤途中、駅まで原付バイクで走っていたら、自転車と接触。相手に怪我はなかったのですが、ちょっとこじれて保険会社を通して対応中。事件になるかならないかは相手次第なので精神的に辛い・・。
最近の悩み
 趣味のせいとわかっていはいますが、散財癖が直らないこと。
この歳になっても貯金が10万を超えたことがありません・・。
ノート整理術を上手く活用できないか思案中。

最近刺激を受けたこと
Twitterをやって知らない人とコミュニケーションが取れたこと。昔、1990年代草の根ネットや、インターネットが普及していないときにチャットを通して知らない人とコミュニケーションが取れた時と同じ刺激を受けました。
昨年末のコミケでようやくサークル参加できたこと。一般参加は20年くらいしてましたが念願叶って嬉しかったです。まぁ、本は10冊しか売れませんでしたが。

「ひとり夜話」について
ネットを通じて一人一人に配信するのは、やはり面白くないと思います。
地方へのニーズ対処としては、各エリアのネット対応している喫茶店等を借りて参加希望者を集め、リアルタイムで中継すればいいと思います。今はそれがそれほどコストをかけずにできるはずなので。
知っている人、知らない人がワイワイ集まって、岡田さんの話を聞くというシチュエーションが大事な気がします。いわゆるスポーツバーですね。生中継が大事!(笑 同じ時間を共有するって素敵です。
私は12月の回の「ひとり夜話」に参加しました。
たぶん岡田さんはもう話なんてない、というくらい話したと思いますが、やはりアニメゲーム界の話も充実してほしいなぁと。
整理術、ダイエット話、アニゲ、その他、これを3時間にギュっと詰め込んで欲しいという贅沢な希望を書いて終わります。

長々とすみませんでした。「ひとり夜話」には都合がつく限り参加していきたいです。  


Posted by 岡田斗司夫 at 05:10

ひとり夜話内容予告&来月の日程

2010年02月10日

 内容の詳細が決まってきたので告知します。

 「岡田斗司夫の ひとり夜話 6」

1時間目:みんなの聞きたいことに答えましょう
 今回はイベント前にアンケート用紙を配り、そこに質問を書いてもらって舞台で読み上げる、という形式。挙手して質問、というのはライブならではの「その場で考えて答える」というのが面白いんだけどね。
 記入式の質疑応答は、逆にハズレがないから時間制限のあるイベントには向いてるかな?
 
2時間目:アルファブロガーが教えてくれた究極のモテ術!
 このコーナーは「小ネタ集」。こないだ小飼弾さんと対談した時に盛り上がった「どうすればオタク男子はモテるのか?」に、ある意味完璧な答えが出せたと思うので、その報告ね。
 その他、「望まれる天下一武道会とは?」「アドバンスド・ノート術 キャラを起てる」「事実と真実、夢と目標」などを予定。

3時間目:マイケル・ジャクソンの孤独
 話題の「THIS IS IT!」を映画館で見たんだけどね、マイケルって孤独だよね。いろんなサイトや評論を見たけど、このあたりを書いたり語ったりしてるところ、見たことがない。なので、ちょっと語ってみようと思います。

●イベント参加者には全員、毎回違う限定版コレクションステッカー」をプレゼントします。

〔大阪〕
タイトル 「岡田斗司夫の ひとり夜話 6」
出演   岡田斗司夫
日時   2010年2月13日(土) 17:30開場 18:00開演
※これまでより1時間早くスタートいたします。お間違えなく。
会場   studio ZAZA boxⅠ 06-6212-3005       
      〔〒542-0071大阪市中央区道頓堀1-7-21 中座くいだおれビル4F〕    
料金   前売2000円 当日2500円 自由席 
発売日  チケットぴあ  Pコード 616-736
問合せ  ワイ・シー・トイズ・ラボ 06-6643-7620

〔東京〕
タイトル 「岡田斗司夫の ひとり夜話 6」
出演   岡田斗司夫
日時   2010年2月19日(金) 18:00会場 19:00開演
場所   ロフトプラスワン 03-3205-6864
      〔〒160-0021東京都新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2〕
料金    チャージ¥2000(+飲食代)
発売日  ローソンチケット  Lコード 34494
問合せ  ロフトプラスワン 03-3205-6864

 あと、3月の公演は
 東京 3月14日(日)
 大阪 3月20日(土)
 です。時間と内容は未定。
  


Posted by 岡田斗司夫 at 14:47